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【2014.10.4】『Go Global Japan』学内英語リサーチプレゼンテーション大会 レポート

2014年10月07日

2014年10月4日(土)、多摩キャンパスGスクエア(ヒルトップ2F)にて『Go Global Japan 学内英語リサーチプレゼンテーション大会』が開催されました。中央大学国際センターが主催した学内イベントであり、応募した学生たちは夏休みを使って準備を進めてきました。当日は3~4名で構成された7チームが参加。制限時間10分のなかで発表しました。オーディエンスは出場メンバーのほか教職員、一般参観の方たちです。なお、優勝チームは『リサーチプレゼンテーション大会~グローバル社会への提言~』に、中央大学代表としてエントリーします。プレゼンテーション終了後には国際協力機構(JICA)・原 智佐 氏をお招きし、『貧困問題について、保健の側面から考える ―バングラデシュ母性保護サービス強化プロジェクトの取組―』をテーマに講演会も開催しました。

『リサーチプレゼンテーション大会~グローバル社会への提言~』とは……
「グローバル人材育成フォーラム(12月6日土曜、開催)」の第二部において企画されている英語プレゼンテーション大会です。このフォーラムは、文部科学省『経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援(Go Global Japan)』に採択された東日本の大学18校(東日本第二ブロック)が主催、参加しています。

学内英語リサーチプレゼンテーション大会

■参加チーム■

チーム・プログレス

チーム・プログレス
テーマ「貧困の抜本的解決方法の提案 ~世界教育チャンネルの活用~」
佐久間香介さん、小佐野 茜さん、鈴木智恵さん、高橋愛実さん

チーム・プログレス

EdChance
テーマ「教育の改革から始める貧困の改善」
丸山直希さん、田中博成さん、関 拓哉さん

林光洋ゼミナール
テーマ「貧困と開発におけるBOPビジネスの役割」
陣内宏紀さん、今井康徳さん、及川 優さん、渡部はなさん

Reunion
テーマ「Made for Africa, Made by Africa」
加藤英樹さん、藤原杏佳さん、嶋谷彩子さん、北見瑛子さん

中央大学理工他
テーマ「自立のための新エネルギー」
小見山裕太さん、加田悠真さん、岡 大樹さん

砒素汚染研究チーム
テーマ「バングラデシュの安全な飲料水供給における地方行政の役割」
鈴木綾希子さん、大島佑介さん、武田啓介さん

崎坂ゼミナール「災害と障害」研究チーム
テーマ「バングラデシュにおける障害者の洪水への意識と今後の対策」
中村実央さん、市川加奈さん、角田千紗さん

■審査員■
マシューズ・ジョン 文学部教授
ウーラートン・マキシム 経済学部准教授
小室夕里 法学部准教授

プレゼンテーションは学生自らが用意した写真や動画、グラフを投影しながら行われました。チームによってはコスチュームや民族衣装に身を包み、観客を巻き込みながら賑やかに発表しました。アドバイザーとして参加したスティーブン・ヘッセ教授(国際センター副所長)は、「すばらしい大会であった」と拍手で称賛。審査はスピーチの内容だけでなく、英語のクオリティやパフォーマンス力なども加味しながら選考されました。混戦を極めましたが、下記のとおり結果発表されました。

最優秀賞 「中央大学理工他」

優秀賞「崎坂ゼミナール『災害と障害』研究チーム」「Reunion」

最優秀チームは12月に開催される『リサーチプレゼンテーション大会~グローバル社会への提言~』に本学代表としてエントリーされます。また、上記の3チームは卒業生の祭典・ホームカミングデー(10月26日 日曜、開催)でプレゼンテーションを行います。

本大会は学員会南甲倶楽部から協賛をいただき開催されました。
入賞3チームに対して、それぞれ副賞として南甲倶楽部より図書券が贈られました。

【国際協力機構(JICA)・原 智佐 氏による講演】
『貧困問題について、保健の側面から考える ―バングラデシュ母性保護サービス強化プロジェクトの取組―』概要

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 ~貧困問題にどう対応していくか、バングラデシュの問題からアプローチ~
2000年にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで、「国連ミレニアム宣言」が採択されました。この宣言をもとに、国際社会が2015年までに達成すべき8つの目標として「ミレニアム開発目標(MDGs)」が掲げられています。

 【ミレニアム開発目標(MDGs)】
1:極度の貧困と飢餓の撲滅
2:初等教育の完全普及の達成
3:ジェンダー平等推進と女性の地位向上
4:乳幼児死亡率の削減
5:妊産婦の健康の改善
6: HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止
7:環境の持続可能性確保
8:開発のためのグローバル・パートナーシップの推進

 過去のMDGs国連首脳会合では、MDGsのなかでも母子保健分野の強化が訴えられています。バングラデシュは新生児死亡率が、先進国はもとよりほかの途上国と比べても高い水準にありました。この国では公的機関の通常出産は無料ですが、帝王切開を受ける場合や、検査や薬品については別途お金がかかる場合があります。プライベートな診療もありますが、高額なため貧困層はそれらのサービスを受けることが困難です。また、「伝統的産婆」に頼り、検診をはじめ医療機関を受診しない、という傾向もありました。こうした現状を受け、JICAでは母子保健サービス強化をサポートしました。

【取り組みの一例】
コミュニティによる妊産婦支援体制の確立のため 地域の人間による『Cmss(コミュニティサポートシステム)』を結成
…コミュニティの人間が改善に取り組むことで、同じコミュニティ内の人々も受け入れやすく地域のニーズが把握できる…
Cmssの活動
・妊産婦の住居を把握
・妊婦に関する注意しなければならない兆候を周知
・決定権の強い義母に医療機関受信の必要性などを説明
・妊婦搬送用にリキシャを改造し、救急車を代用

これらにより、妊産婦健診の受診割合や公的機関での出産件数が増加。出産への必要経費補助も有効にはたらいたと思われます。 『Cmss(コミュニティサポートシステム)』が貧困層を含め、出産、ヘルスケアの改善に貢献したという結果が出て、サポートが拡大しています。

                                                     以上

――貧困問題への対処に何が必要かについて、原  智佐さんは「『人間の安全保障』を推進しようとするならば、困難に直面する人々に対し外側から何ができるかということよりも、その人自身の取組と潜在の意能力をいかに活かしていけるかということに、重点がおかれるべきである。」と締めくくりました。
質疑応答では、実際にバングラデシュへ訪れたことのある学生から、現状を実体験したうえでの質問も飛び出しました。

■ゲスト講演者■
原 智佐(はら ちさ)氏
独立行政法人国際協力機構(JICA)
社会基盤・平和構築部
ジェンダー平等・貧困削減推進室 室長
1984年JICA入団。タイ、カンボジア事務所で勤務した後、帰国。人間開発部基礎教育第一課課長、東京国際センター次長を経て、現職に就く。

学内英語リサーチプレゼンテーション大会と講演会の終了後には、出場チームや審査員を務めた教員たちを含めて懇親会が開かれ、交流を深めました。チームのなかには、自分たちの発表について先生に質問する様子も見られました。

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