02 GLOBAL PERSON

中央大学で学ぶ留学生 vol.4[メイ ヤモン カイン]

世界中の仲間に出会う楽しさ、チャレンジすることの素晴らしさを中央大学で学びました

May Yamon Khaing(メイ ヤモン カイン)さん
法学部政治学科3年(2017年4月~2021年3月まで留学予定)
[掲載日:2019年10月24日]

将来の夢のために、日本で学びたい

メイ ヤモンカイン
 来日して5年、流暢な日本語で語るメイ  ヤモン カインさん(法学部3年)は、学部では酒井由美子先生のゼミで、FLP国際協力プログラムでは佐々木弘志先生のゼミで、国際協力を中心に学んでいます。また、多摩キャンパスヒルトップ2階にあるGスクエアのスタッフとして、Gスクエアの企画運営に携わるなど、とても充実した学生生活を過ごしています。

 
 留学するきっかけとなったのは、中学生の頃にさかのぼります。自宅前の通りは反政府デモのメインストリートになり、自宅から学校まで徒歩約5分の距離を父親の付き添いで登校しました。銃声の聞こえる中で受けた定期試験、銃撃を避けながら時にはショップに避難しながら必死で母と帰宅したこと、そして自宅の窓から見たデモ隊の様子。日常が非日常の世界に一変するショッキングな出来事を目の当たりにして、政治に興味を持ち始めました。将来、ミャンマーで生き続けるならば、情報操作されたり正しい情報が得ることの難しい母国ではなく、学問をしっかりと学べる海外の国に出て政治や国際情勢等を学ぶことが重要だという父のアドバイスもあり、父が仕事で交流と訪日経験のある日本の大学への進学を決めました。勉強だけでなく、日本人のマナーや生活習慣等も学んでほしいという父の希望もありました。
 

日本に来て出会えた世界中の友だち、それは中央大学のファミリー

 日本への留学を目指しながら高校時代は一生懸命学び、来日後は日本語学校と大学受験予備校に通いました。日本に来て日本語を学んだとはいえ、漢字も十分に書けないし、まだ会話も流暢とはいえない状態、不安な中で挑んだ大学受験。他大学ではあまり良い印象を持てませんでした。しかし、中央大学では、面接担当の先生方がとてもフレンドリーで、安心して自分の想いを話すことができました。この大学に通いたい! その願いが通じて合格を勝ち取ります。日本語に苦手意識があっても私のやる気を認めてくれたこと、意欲のある学生にチャンスをくれる大学だと実感し、ここで4年間を頑張ろうと決めました。
 
 4月の入学後は当たり前ですが、周りは日本人学生ばかり。日本人に間違えられやすい顔立ちのためか、日本語で話しかけられては「なんだ外国人か」等と言われることに傷つき、孤独感がどんどん増していきました。そんなときに訪れたGスクエアが私を救ってくれました。Gスクエアは多くの外国人留学生たち、留学生と交流を持ちたい日本人学生が集まる場所です。私と同じ想いでいる留学生やフレンドリーで優しい日本人学生たちと仲良くなり毎日を楽しめるようになって、Gスクエアは私の大学での居場所になりました。そしてスタッフとして活動するようになり2年が過ぎた今は、世界中からの留学生にとって居心地よく、楽しめる場所となるように、スタッフの仲間と共に企画や運営を頑張っています。
 Gスクエアで仲間と話をしていると、ときどき自分が日本人になったような気もするし、日本人の学生も自分がどこの国の人だか分からなくなる、と言います。そう、Gスクエアは人種や国籍なんて関係なく付き合うことのできる、そういう場所なのです。さらに世界中どこを旅しても、Gスクエアで出会った友だちにも再会できる、そんな楽しみもできました。

▲Gスクエアスタッフの仲間は中央大学のファミリーです

▲Gスクエアのイベントでは英語と日本語で司会進行

法学部で具体化してきた将来の夢

 法学部では、政治学や国際政治、国際協力等、興味のある分野に力を入れています。特に2年に法学部のプログラム「アクティブ・ラーニング」で訪問したオーストラリアで、目標を見つけました。私の理想とする人物に出会ったのです。
 その方は、オーストラリアでNPOの代表をしています。難民や障害があったり、貧困の方に対して、近隣スーパーマーケットの協力を得て賞味期限切れに近い商品を、衣料品店では店頭に出せないB級商品を提供する取組みを見学しインタビューも行いました。私たちが買い物をするのと同じように商品が店内に陳列され、普通の空間で自由に選ぶことができ、選んだ品を店の袋に入れてもらって持ち帰ることができるという支援です。普通の感覚で買い物できる空間を作って提供する、生活に困難のある方が恥ずかしい思いをしなくていい、バリアのない取組みと代表の方の姿勢に感銘を受けました。私の具体的な夢が生まれました。
 
 卒業後はまず日本の企業でビジネスの経験を積み、その後ミャンマーにNPOを立ち上げ、オーストラリアで見てきた取組みを見習って、母国ミャンマーに住む難民や貧困、障害のある人たちをサポートしたいです。さらにその経験と想いを活かして政治家を目指し、ミャンマーの国民が安心して平等に暮らせる国づくりに力を注ぎたいと思うようになりました。私が中学生の頃に反政府デモを間近で見たときの怖さ、同じような思いを国民、特に子どもたちに味わってもらいたくありません。この夢を叶えるためにも、在学中は意欲的に一生懸命学んでいきたいです。

学外での活動も大切にしています~失敗を恐れずにチャレンジ!

 私は大学以外でも自分にできる活動にも参加しています。大学が安心できる場所になったとしても、時には母国ミャンマーの言葉や食事がとても恋しくなることがあります。その居場所となっているのが「在日ミャンマー青年学生協会」です。ここは、日本に留学しているミャンマー人学生のための団体で、私は事務局の運営をしています。さらには、ミャンマーをはじめとするASEAN10か国の学生団体が共に活動をする「在日アセアン青年ネットワーク」という学生団体にも参加しています。アジアからの留学生同士や日本人との交流の場を作るだけでなく、文化交流と親睦を深める活動をしています。 

 毎年、ここでは大きなイベントを開催していて、これまではパフォーマーとして参加をしていましたが、今回は事務局長として運営を担当する大役を担っています。今年は10月27日(日)に「アセアンカルチャーフェスティバル2019」と題したイベントを開催します。団体の発足以降、毎年200人の留学生スタッフが参加し、1000人以上のASEAN出身の留学生が交流するというビッグイベントなので、運営にも力が入ります。しかし残念なことに参加する留学生が年々減ってきています。ASEAN諸国に興味のある日本人や在日のASEAN出身国の方々や多くの中央大学の留学生、日本人学生が参加してくれることを期待しています。
 大学での学びも学外での活動もすべてが将来の夢を叶えるための経験です。これからもいろいろなことに挑戦していきます。失敗を恐れずに、仲間の力を借りながら力を付けていきます。そしていつか助けを求める人々を支援できるようになると同時に、自分の国の現状を発信し、内外から自分の国を支えられる人を目指して頑張っていきます。

   アセアンカルチャーフェスティバル2019に参加して、ASEAN諸国からの留学生と友だちになりませんか?

メイさんが事務局長を務めるアジアの留学生団体「在日アセアン青年ネットワーク」は、ミャンマー、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポール、カンボジア、ラオス、ベトナム、ブルネイの各在日学生協会が合同で2006年から活動しています。

2019年は、10月27日(日)に『アセアンカルチャーフェスティバル2019』を開催します。ASEAN諸国の留学生と日本人が交流し、親睦を深めることのできる良いチャンスです。興味のある方はぜひご参加ください。

※「在日アセアン青年ネットワーク」のイベントには、各国の在日大使館から後援していただいています。

イベントの詳細は、こちらをご確認ください。
アセアンカルチャーフェスティバル2019
ポスター拡大版(アセアンカルチャーフェスティバル2019)
(※イベントとクラウドファンディングは終了)