02 GLOBAL PERSON

グローバル・パーソンを目指す中大生 vol.34

キング・オブ・スキーの頂点を目指して世界へ。ライバルでもある親友と共に戦っていきます

畔上 祥吾さん&木村 幸大さん
中央大学スキー部 /法学部1年

ノルディックコンバインド(複合)
2020-21 シーズン SNOW JAPAN -U20 強化指定選手
[掲載日:2020年11月18日/取材:2020年10月]

オリンピアンをはじめ、世界、国内で活躍する名選手を輩出してきた中央大学スキー部に、2020年4月、世界での活躍が期待される2選手が入部してきました。

法学部に在籍する畔上祥吾さんと木村幸大さんは、キング・オブ・スキーと言われるほど過酷な競技であるノルディックスキー・コンバインド(複合)において、全日本スキー連盟から2020/2021シーズン強化指定選手に選出されている実力者です。

コロナ禍にある2020年は、地元でオンライン授業を受けながら、シーズン本番に向けてトレーニングに取り組んでいます。将来の活躍を期待される二人に、競技の魅力や大学生活、将来の夢などをお聞きしました。

▲2020年世界ジュニアにて。畔上選手(左)、木村選手(右)
(Ⓒ公益財団法人 全日本スキー連盟_SAJ令和3承認第00097号)

ノルディックスキー・コンバインド(複合)の魅力と競技を始めたきっかけ

▲木村選手(2019年インターハイ)

Q:ノルディックスキー・コンバインド(以下:複合)の魅力とは?
畔上:瞬発力を必要とするジャンプ、クロスカントリーは筋力と持久力。複合は2種類の競技をしなくはなりません。必要な筋肉と体の使い方が違う2つの競技を両立することはとても大変ですが、それだけにうまくいった試合後の達成感がすごいです。
木村:ジャンプで遠くに飛べた順に、クロスカントリーをスタートしてゴールした順番が結果となるので分かりやすい競技です。ジャンプを失敗してもクロスで追いかけたり、逃げたり……。選手の得意不得意だけでなく、天候やコースの状態にも左右されるのでレース展開が読めないところが面白いと思います。最後まで何が起きるか分からない、目の離せない競技です。
Q:複合を始めたきっかけは?
木村:他大学に通う2才上の兄に影響を受けました。ジャンプは小3で始め、ちびっこジャンプ大会で良いジャンプが飛べたことをきっかけに複合に転向しました。兄は他大学に進学していて、同じ複合の強化指定選手です。授業がオンラインのため、今は地元で一緒に練習しています。
畔上:父も祖父も複合をやってきて、母はクロスカントリーです。家族から複合を勧められたことはありませんが、自分もちびっこジャンプ大会に出てジャンプの面白さを味わって複合を始めました。一緒にやってきた双子の姉は他大学に進学しましたが、同じ強化指定選手として共に頑張っています。

▲畔上選手(2020年インターハイ)

中央大学に入学して。スキー部について

▲木村選手(2019年インターハイ)

Q:中央大学に入学してからの学生生活。コロナ禍でどう過ごしている?
木村:僕は、オリンピアンであり結果を出してきた大先輩の監督やコーチの元で学びたいと思い、中央大学に進学しました。現在のスキー部には複合の先輩がいません。それは厳しい環境ですが、畔上と相談したり工夫しながら、中央大学スキー部に複合の新しい歴史を作っていけたらいいと思っています。
畔上:入試以降、多摩キャンパスはもちろん、まだスキー部の寮にも行ったことがありませんが、毎週のリモートミーティングから中大スキー部の雰囲気の良さを感じています。先輩や仲間と一緒に高みを目指していきたい。
木村:勉強の面では、入学前から中央大学と言えば法学部というイメージを持ってきました。法学系の授業は高校で習う分野ではないので、大学に入って皆が同じスタートに立ちます。まだ実際にクラスメイトには会っていませんが、オンライン授業からでも皆の意識の高さやストイックさを感じています。法学部で学べることを一生懸命学んでいきたいです。
畔上:大学の授業を学びながら、いつかアスリートを引退したときに必要となる将来の下地を作っていきたいと思います。特に、語学の実力を付けたいです。海外遠征や国際大会で海外選手と挨拶はできても、コミュニケーションをとることがまだできていません。遠征中の食事や生活も、英語の話せるコーチやトレーナーがいないと、とても困ります。
木村:今は授業がオンラインで多摩キャンパスに行けないというデメリットもありますが、地元で生活できることをメリットと捉えて過ごしています。授業のない時間はトレーニングに集中し、メリハリをもちながら生活しています。

海外の選手や憧れの選手、将来の夢・目標のこと

Q:海外選手と日本人選手との違い。強い彼らに勝つために意識していること
畔上:海外選手は、強いハングリー精神の持ち主が多いです。それは自己主張する国民性も関係していると思います。彼らはレース中、普通に威圧してきますし、実際にストックを折られたこともありました。意地でも勝ちたい気持ちが伝わってきます。そして体格差にもかなわない部分があります。精神面と体づくりを強化することが必要です。
木村:テクニックの差も感じますが、ヨーロッパは日本よりも雪のある時期が長くて、雪上で練習できる時間が多いです。この感覚の差をどう詰めていくか。自分だけでなく日本人選手にとっての課題です。雪のない時期は、ローラースキートレーニングで冬をイメージして練習しています。また、トレーナーさんと相談しながら、逆立ちやバランスボール等、体幹コントロールにつながることを重点的に取り組んでいます。
 
▶畔上選手(2020年インターハイ)
 

▲2020年世界ジュニアのメンバーと一緒に
(Ⓒ公益財団法人 全日本スキー連盟_SAJ令和3承認第00098号)

Q:目標の選手、あこがれの選手、好きな選手はいますか?
畔上:渡部暁斗選手です。日本の第一人者の選手で、合宿でご一緒しましたが、競技から離れたときの人柄もすごく良くて、コミュニケーションの取り方や話す内容にも説得力があります。同じ競技の憧れの先輩というだけでなく、人間的に尊敬しています。
木村:暁斗選手は僕も本当に尊敬しています。そして、自分が海外の試合に出るようになって、特に意識するようになったのは、2018、19年に2期連続ワールドカップで総合優勝をしたノルウェーのヤールマグヌス・リーベル選手です。彼は23歳です。自分ととても近い年齢で頂点を極めているんです。自分にもできるんじゃないか、と思わせてくれるような憧れの存在です。



Q:アスリートとしての将来の夢や目標を教えてください。

木村:ノルディック複合はキング・オブ・スキーともいわれる競技で、子どもの頃からの夢。その頂点を目指していきたいです。
畔上:メダリストです。もちろん金メダルを取りたいです!

ありがとうございました。今後のご活躍を楽しみにしています。

▲(右から)今井博幸監督、畔上選手、木村選手

▲2020年11月白馬記録会。OBの皆さんから応援いただきました

中央大学スキー部 今井監督、布目部会長から一言

畔上、木村両選手に期待すること

■コンバインド(複合)の木村、畔上は、高校1年時からインターハイで優勝争いをし、世界大会を経験しています。この先も世界水準を意識して、学修を勤しむと共に、競技力もさらに高めてもらいたい。そして、2022年北京冬季オリンピックにチャレンジし、その先の2026年トリノ・コルティナ、その先も二人で日本を牽引して大きく羽ばたいてもらいたいと思います。                                        (中央大学スキー部監督/今井 博幸)

■畔上君、木村君、シーズン開幕も迫り日々、トレーニングに励まれていることと思います。益々の活躍を祈念します。
これから移動が多くなる時期かと思いますので、くれぐれも体調管理に気をつけてください。学業の方も、しっかりとon-line授業を続けてください。インターネットを通じて世界のどこにいても大学の授業は受けられますので。そして、中央大学には、あなたたちをやさしく見守り、支えてくださる多くの仲間たちがいることをいつも忘れないでください。
(中央大学スキー部部会長・文学部教授/布目 靖則)

2020年スキー部に期待すること
スキー部はインカレで、四半世紀ほど総合優勝がありません。有望な新入生が加入したことにより、チーム内の競争力も活発化しています。アルペン、クロスカントリー、コンバインドとチーム力を高め、総合優勝を全員で掴み取りたい。
そして、2022年北京オリンピックに、 チーム内から一人でも多く輩出させたいです。         (今井 博幸監督)

◇ プロフィール ◇

畔上  祥吾(あぜがみ しょうご)             木村  幸大(きむら こうだい)
中央大学  法学部政治学科1年/2001年11月生まれ            中央大学  法学部法律学科1年/2001年6月生まれ  
長野県立飯山高校卒業(長野県野沢温泉村出身)              秋田県立花輪高校卒業(秋田県鹿角市出身)
・身長/体重:174cm/60kg                       ・身長/体重:165cm/59kg     
・趣味:ブラックバス釣り                            ・趣味:スイーツ(特にケーキ)、読書

前へ