• HOME >
  • ニュース >
  • 中央大学主催 シンポジウム「グローバル人材が求められる局面―事態を乗り切るスキルと人間力」を開催

NEWS

中央大学主催 シンポジウム「グローバル人材が求められる局面―事態を乗り切るスキルと人間力」を開催

2013年03月26日

国際的な存在感と地位の低下が続く日本にとって、グローバル人材の育成は急務です。そこで、海外事業を展開する企業が直面する課題に、グローバル人材育成を推進する大学がその対応を示すことで、現代社会が求めるグローバル人材像をリアルにイメージできるよう、シンポジウム「グローバル人材が求められる局面―事態を乗り切るスキルと人間力」を開催しました。

はじめに中央大学福原紀彦学長が挨拶に立ち、続いてリクルートメント業界のリーディングカンパニー、ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社の田上セーラ氏が基調講演を行いました。

田上セーラ氏による基調講演概要

“Global Perspective: Strategy for attracting and retaining the top global talent”
「グローバル時代の人材戦略:求められるグローバル人材像と育成・開発方法とは?」

企業が今求めている真のグローバル人材とはどんな人材なのか? 外資系・グローバル企業のリクルーティング・エキスパートから見るリアルな人材戦略とは? どのように最良な候補者を獲得し、育成し、会社の戦力に変えるのか。過去の採用事例をもとに説明しました。

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社
マネージャー 田上セーラ

ニュージーランドのインターナショナル・パシフィック大学インターナショナルスタディー学科卒業。オーストラリアのシドニー工科大学知的財産学科に進み、卒業後一年間、ロータリー青少年交換留学生として静岡県に在住。ニュージーランドの知的財産管理局にてトレードマーク審査員、オーストラリア・シドニーの法律事務所で商標弁護士として実務を経験した後、ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社に入社。人事部門マネージャー。日系・外資系の多岐にわたる人事関連の人材・求人紹介業務を担当する。

田上セーラ

その後、以下の4テーマで、企業と大学の担当者による講演が行われました。

1.世界に通用する日本人総支配人の育成

国際基督教大学 学務副学長 森本あんり/ヒルトン・ワールドワイド 人事業務総括本文長 麻生周治氏

世界にグローバル展開をしているホテルチェーンにおいて、日本人の総支配人育成が課題として挙げられています。そこで、近い将来このポジションにつけるだけの高い能力を持つ新入社員を幹部候補生として採用し始めましたが、入社後の企業内教育に限界を感じています。教育機関と共にできることはないでしょうか?

国際基督教大学
森本あんり

プリンストン神学大学修了(Ph.D.)。現在、国際基督教大学哲学宗教学デパートメント教授、学務副学長。専門は神学、宗教学、アメリカ研究。最近著に『アメリカ的理念の身体――寛容と良心・政教分離・信教の自由』(創文社)、After Jonathan Edwards (Oxford University Press)。

森本あんり

ヒルトン・ワールドワイド
麻生周治

大学卒業後1988年ヒルトン東京ベイに入社、以来同ホテルの宿泊部、西オーストラリア州パーメリア・ヒルトン・パースの宿泊部を経て、2000年にヒルトン東京ベイの人事部長に就任する。2007年に現職の日本・韓国・ミクロネシア地区担当の人事業務統括部長に就任し現在に至る。新人事制度の導入や組織構造改革に携わり、現職就任以来タレントマネジメントにも一貫して力を注いでいる。

2.新興国支援に必要な我が国エンジニア教育

東京工業大学 特任教授 横倉順治/八千代エンジニヤリング株式会社 常務取締役 国際事業本部本部長 小宮雅嗣

新興国では日本の進んだ技術をそのまま適用できるとは限らず、現地の環境に応じた計画内容・施工管理方法の工夫など応用力が必要となります。また特定分野の専門性だけでなく、関連分野に関する幅広い知識、さらにプロジェクトマネジメントをこなす能力が重要となります。とくに海外物造りの現場では、人との繋がりが日本以上に大切となります。

東京工業大学
横倉順治

1976年宇都宮大学農業開発工学科卒、青年海外協力隊員(フィリピン)、(株)建設技術研究所海外室、国際協力機構(JICA)、yec国際事業本部を経て本年3月より現職。JICAには26年間在職して途上国支援に従事、その間カルフォルニア大学デービス校修士課程修了、東工大国際開発工学専攻連携教授。専門は国際協力、水資源・防災。博士(工学)、技術士(建設部門)。

横倉順治

八千代エンジニヤリング株式会社
小宮雅嗣

1977年大学卒業後、yecに入社。プラント輸出も含め、数多くの海外の電力開発事業に従事する。現在は途上国のインフラ開発を始め、プロジェクトの総括として、モルディブ、ハイチ等の地震津波被害の緊急復興支援、戦後復興支援等で幅広い活動をしている。技術士(電気電子部門)、常務取締役 国際事業本部 本部長。

3.グローバル化が深化する総合商社からの大学に向けたメッセージ

筑波大学 副学長 辻中豊/双日株式会社 顧問 田邉弘幸

100年以上の歴史を持ち、日本と世界各国の貿易を担ってきた総合商社ですが、時代の要請とともにその機能を多様化し、物流の機能に加え、事業投資・事業経営による世界企業としての役割が益々重要になってきており、これを支えるグローバル人材の育成にはあらゆる施策をもって対応しています。これに対して、人材面から見た大学のグローバル教育、産学連携、国際化の動きはどうなのでしょうか。

筑波大学
辻中豊

大阪大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。筑波大学副学長・人文社会系教授。専門は政治学、公共政策学、比較市民社会学。博士(法学、京都大学)。1997年からこれまでに14カ国で市民社会組織の実態調査を行い、6万件のデータを収取している。今年度には13か国を訪問している。

辻中豊

双日株式会社
田邉弘幸

1968年、神戸大学経営学部卒業後、双日の前身である日商岩井に入社。石炭部長、ハーバードビジネススクールAMP、製鉄原料・石炭本部長、エネルギー・金属資源部門長、営業管掌副社長、米州総支配人等を歴任。2011年4月より現職。

4.コンテンツ産業におけるグローバルな契約問題

中央大学 副学長 佐藤信行/Ustream Asia株式会社 営業部営業課マネージャー芦澤慎一

史上類をみないスピードで進化し続けるICT技術。国境を超えて増加し、交錯する利用者、事業者、そしてコンテンツの権利者たち。しかも産業のほとんどは小さなビジネスです。紛争の地雷原と言ってもおかしくないこの世界をどのような契約行為で最適化すべきか。必要なグローバルパーソンとは?

中央大学
佐藤信行

中央大学大学院法学研究科博士後期課程退学。現在、中央大学大学院法学研究科教授、同大学副学長。専攻は公法・英米カナダ法・情報法。英米法リーガルリサーチの専門家でもあり、プロバイダと協力して、企業人向け講習会なども務めるほか、日本カナダ学会副会長でもある。博士(法学)。

Ustream Asia株式会社
マネージャー 芦澤慎一

1997年中央大学法学部国際企業関係法学科卒業(一期生)。静岡新聞・静岡放送、創通エージェンシー(現、創通)、ヤフー株式会社を経て現在Ustream Asia株式会社営業部営業課マネージャー。一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)、ビジネス著作権検定上級、デジタルコンテンツマネジメント修士(専門職)。

パネルディスカッション

最後には、野村修也中央大学法科大学院教授をコーディネーターに、登壇者全員が参加してのパネルディスカッションを実施。「語学力をベースにグローバル人材にはどのような能力が必要なのか」をテーマに、企業と大学それぞれの立場から、より踏み込んだ議論が展開されました。

コーディネーター 野村修也

中央大学大学院法学研究科博士後期課程退学。現在、中央大学法科大学院教授、森・濱田松本法律事務所客員弁護士。専攻は商法。郵政民営化委員会委員、金融庁法令等遵守調査室長、金融審議会委員、新司法試験考査委員、(国会)東京電力福島原子力発電所事故調査委員などを歴任し、テレビニュース等の解説でも知られる。

今回のシンポジウムには、企業の人事・採用担当者や高等学校の進路担当者ら約100名が参加。シンポジウムの模様はUstreamでも同時配信され、平日開催にも関わらず約4500名という高アクセスを記録し、大きな反響がありました。

シンポジウム終了後には、登壇者と参加者による懇親会も開かれ、より親密な交流が図られました。

[開催概要]
日時:2013年3月26日(火) 13:00~17:00
会場:中央大学駿河台記念館
主催:中央大学
共催:国際基督教大学、東京工業大学、筑波大学
参加企業:ヒルトン・ワールドワイド、八千代エンジニヤリング株式会社、双日株式会社、Ustream Asia株式会社

動画一覧

開会の挨拶&基調講演

課題提示と対応1

課題提示と対応2

課題提示と対応3

課題提示と対応4

パネルディスカッション

前へ

次へ