05 REPORT

トビタテ!出発前 2期生合格者×座談会

2015年05月21日

本学の『トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム』2期生より、合格するための秘訣や心構えについて語ってもらいました!

トビタテ!2期生 Profile

石川 緋嘉子(イシカワ ヒカコ)さん/商学部3年(採択時2年)
コース名:新興国コース
渡航地域:フィリピン(セブ)、ベトナム(ホーチミン)
留学期間:2015年4月5日~2016年3月28日
留学計画内容:フィリピンの英語語学学校にて英語の習得+ベトナムでアジア地域(主に貧困層)における生理用品の普及調査

新興国で生理用品の現状を調査します。4ヶ月間滞在するフィリピンでは、貧しい地域で暮らす女性を対象にインタビューやアンケートを予定。インタビューを行う語学力を底上げするため、ビジネス英語を学びます。ベトナムでは日系企業に情報を販売するマーケティング会社でインターンシップに参加し、東南アジア2ヵ国の結果を比べる計画です。
石川 緋嘉子(イシカワ ヒカコ)さん
小川 祥平(オガワ ショウヘイ)さん
小川 祥平(オガワ ショウヘイ)さん/総合政策学部2年(採択時1年)
コース名:世界トップレベル大学等コース
渡航地域:スウェーデン(ストックホルム)
留学期間:2015年8月1日~2016年8月31日
留学計画内容:中央大学の交換留学制度(秋派遣)+教育関連のインターンを検討中

保護者の資金力により子どもの教育に差が出ることに疑問を抱いています。スウェーデンでは「大学まで学費が無料」など学ぶ環境が整えられているので、スウェーデンモデルと言われる政治学、高福祉が成り立つ背景を学び、日本にも教育における機会の平等を取り入れる方法があるか調査します。地方自治体の教育員会でインターンに参加し、教育システムを学びたいです。

 
山田 龍司(ヤマダ タツシ)さん
山田 龍司(ヤマダ タツシ)さん/法学部4年(採択時3年)
コース名:多様性人材コース
渡航地域:アメリカ(シアトル)
留学期間:2015年4月1日~2016年3月10日
留学計画内容:留学先でのビジネス英語の習得・ITビジネス・マスメディアの勉強9ヶ月+インターンシップ3ヶ月

プログラミングの勉強も視野に入れ、9ヶ月間はITに強いシアトルの大学へ留学します。3ヶ月間はITコンサルタント企業でインターンシップ。現地でインターンシップ先を探すのも、プログラムのひとつです。テレビが好きで「地方のコンテンツを世界に発信したい」という思いがあるため、Web広告の技術をメディア・ビジネスにどう活かすかを学びます。
 
 座談会:2015年3月実施

トビタテ!採用枠を、いかにして掴み取ったのか!? 2期生合格者の素顔に迫る!!

Q.グローバルに目覚めたきっかけは?

緋嘉子 小学生の時に『世界がもし100人の村だったら』というドキュメンタリー番組を観て、衝撃を受けました。「貧しい人を救わなきゃ!」という正義感から、大学1年の時にボランティアへ参加。27万円を払って、インドでひたすら掘削作業をしました。しかし自分に体力があるわけでもないし、現地の人が27万円を貰って掘削した方が効率がいいのでは?と、費用対効果に疑問を持ちました。
この経験から、「次にやるときはWin-Winでやりたい」と思い、トビタテに参加して海外でのインターンを決意。また、就職活動の流れを一旦止めたい、とも思っていました。将来、何がやりたいか定まらないまま就職活動を続けたくない、意思を持って社会に出たいと思ったとき、まずは視野を広げること、より知識と経験を得ることが必要だと気づき、私の選択肢は「留学」となりました。

祥平 中学生時代はロンドン出身のロックバンド・QUEENに夢中になっていたので、英語は嫌いではありませんでした。曲を聞いているうちに、単語や文法が気になって調べるようになっていたし、分かってくると海外の映画やドラマを見て「こんな考えかたがあるんだ!」って新鮮に感じるようになっていました。高校2年生の時には、学内奨学金を使ってスウェーデンに1年間留学しました。
小学3年生からやっていた野球に行き詰っていたため、留学経験をこの先の強みにしたいと思ったんです。日本と異なる環境で育った人たちがどんな考えを持っているのか興味があったし、その考えに刺激されれば新しい考えが生まれるだろうという知的好奇心もありました。英語は「留学する」と決めたらと学ぶ姿勢や意識が変わって、自然と成績が上がって得意になりました。
Think globally, act locallyという言葉があるように、世界規模で考えても、やることはローカルだと思います。全世界を一気に変えることなんてできないんだから。大切なのは海外にでること自体ではなく、どう係わっていくかです。

龍司 親戚にテレビ業界で働いている人が何人かいて、子どもの頃から「かっこいいな」というミーハーな気持ちがありました。
大学に入ってから、長期でインターンシップができるテレビ局を探すと、あった場所がロサンゼルス。そこで制作現場を学び、上司から「収益について勉強しなさい」と言われました。すると、調べるうちに「おかしいな」と感じる部分が出てきました。
民放テレビ局は日本に限らず広告収入に頼っていますが、そのせいで「真実を放映していない」なんて言われていますよね?
僕は、信頼されるべきメディアが疑われても仕方がない構造が問題で、それを変えるヒントがIT企業とメディアを繋げたビジネスにあると感じています。この技術が一番進んでいるのが、アメリカだと思います。この分野を追求するために「もう一度、アメリカへ行く」。ただそれだけなので、グローバル人材になろうとは考えていません。
“テレビ局の収益構造を変える”という目標を叶える方法を突き詰めたら、トビタテに行きついただけなんです。

Q.『トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム』に合格するために準備したことは?

緋嘉子 私の場合は「これがしたい!」という目標があったわけではなく、「就職活動を一旦止めたい」が前提だったので、自分が何をしたいか考え出すのがすごく大変でした。
Facebookを使ってトビタテ1期生の人を見つけ、そこからトビタテの友達の輪を広げて、何がしたいか、何をするか、たくさん話を聞きました。そして、そこから閃いたことを書き留める、という作業の繰り返しです。
人と話して思いついたことを計画書に書いていました。知り合いのツテをたどって、教育関係に携わっている社会人の方からも話を伺いました。その時は「生理用品をテーマにする」と意思が固まっていたので、どう面談に備えたら説得力があるか、相談に乗ってもらいました。

祥平 スウェーデンでの経験は、僕のアイデンティティのひとつになっています。
計画書を前に僕に何ができるか考えた時、「スウェーデンで学べば、日本に何か持って帰れるのではないか」という漠然とした考えがありました。しかし、面接の時点ですら、どんなプログラムをやりたいか分かっていなかった。とにかく思いにブレがあってはダメだと思ったから、自分の中にあった「日本に何か持って帰れる」や「機会は皆に平等であってほしい」というストーリーに整合性を持たせ、そこに付け加える感情を矛盾なく、自信を持って話せるようにしました。
この思いが伝わって審査に合格。
その後の面談で「こんな思いがあるけど計画が定まっていない」と打ち明けると、「いろんな刺激を受ける計画を作ればいい。出発までまだ半年あるから、じっくり具体化していこう」と言われました。今はもともと予定していた「政治を学ぶ」という計画を軸に、いろんな人と会う、企業に行くという計画を検討中です。

龍司 面接で何を聞かれても自信を持って応えられるように、信頼性のある情報作りに努めました。
力を入れたのは、東京の民放が何から収入を得ているのか、有価証券報告書などテレビ関係のデータを集めることです。
あとは、なんでそれをしたいのか、ずっと考えていました。
一番のネックだったのは、インターン先が決定していないこと。
上辺だけの言葉で取り繕いたくなかったので、面談では正直に言おうと決めていましたが、その時は留学計画の中身については聞かれませんでした。
それよりも「なぜそう思っていて、将来どうしたいのか」という質問が中心。留学計画については、合格後の事前研修で細かく話し合う時間が設けられていました。
 

Q.事前研修の様子は?

緋嘉子 私が印象に残ったのは、プロジェクトディレクターである船橋 力さんとの個人面談。あとは事前研修に参加していた「トビタテ生」が面白いうえに、いい人ばかりだったので、久しぶりに凄く笑いました! 自慢や嫌味なことがまったくないのに、凄いこと言っているんです。人間ができているなぁ!と尊敬します。

祥平 「日本を発信する」など30%は自分の計画と違うことをするように言われました。あとは計画の軸を明確化する作業がありました。情報量が多く新しいで出会いもたくさんあったので、一日を終えるとヘトヘトで……。
僕にとって一番興奮した出来事は、船橋さんと話ができたこと。船橋さん自身が日本のヤング・グローバル・リーダー(ダボス会議が選ぶ世界の若手リーダー)に選出された方で、オーラが凄いのにトゲトゲしさがなく、おっしゃることが熱いんです!

龍司 事前研修では、もの凄く準備して完成させた計画の、更なるブラッシュアップをします。面接でプレゼンテーションして合格した計画のはずなのに、事前研修で酷評されました(笑)。あとは、トビタテを支援している企業の方や、船橋さんを含めたヤング・グローバル・リーダー、著名な方がいらして、話を聞かせてくれます。
ヤング・グローバル・リーダーの話が自分にとって一番、強烈でした。グローバル、グローバルって叫ばれるのが苦手だから、どんな話をするんだろうって思って聞いていたら「グローバルリーダーってあまり考えなくていいんだよ」って。今、何がしたいのか各々が持っているから、それを突き詰めて先に見えるものがそれであればいい、とおっしゃっていました。
ほかに、日本と海外の“リーダー”という認識がずれていることにも触れていました。日本では“メンバーを引っ張る”という認識だと思いますが、海外では“挑戦し続ける人”がリーダーと呼ばれるって。それはすごく心に残っています。

Q.留学先で楽しみにしていることは?

緋嘉子 今は、したいことを見つけるために、海外でユニークな活動をしている人の本を読んだりして、「就職しなくてもいいんじゃないかな」「海外で食べていくだけのお金を稼いでいくの、幸せなんじゃないかな」という迷いがあります。留学して、将来は何をしたいか目標が見えるようになるといいですね。
自分にとっての幸せが何か、何が楽しいのか見つけたい。やみくもに走るのを止めて、この部分をクリアにしたいです。

祥平 いろんな刺激を受けたくて留学する、というのが本音では一番大きい目的です。1年後、日本に帰ってきた時に「自分は何に関心を持っているんだろう」という興味があります。絶対、今と変わっていると思います。
将来については、まだ決めかねている状態。10年くらい外資系企業で働いて経験を積んだり、大学院行ったりして、政策提言研究者になるのがいいかな、とイメージすることもあります。

龍司 留学計画として、現地IT関連企業の社員と100人以上会う!と決めています。現在は連絡を取っている最中で、20人くらいは既にアポイントが取れています。
そのほかに、独学で勉強したコーディングの知識を活かし、事前研修で友達になったプログラマー数人のメンバーと一緒に、情報発信をするためのサイトを作ろうとしています。皆のブログをまとめて、「トビタテ」で行っている活動を発信する場です。その完成が、今は凄く楽しみです。

Q.『トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム』へ参加を希望する学生に向け、
アドバイスとエールをお願いします!

緋嘉子 私はバイト中心の生活をしてきたダメダメ学生。インターンもしたことがなかったし、企画書も作ったことがありませんでした。それでも合格できたので、一回、しがみ付いて企画書を書いてみて!って思います。書いたり話したりすると、「あれ? 意外とやりたいことあったな」と感じられるはず。
だから、「これがしたい」と決まっている人だけではなく、やりたいことが見えていない人も企画書を書いてみるといいと思います。もし選考に合格できなかったとしても、「落ちたけどやりたいことが見つかった! よかった!!」って思えるのではないでしょうか!?

祥平 計画の内容ばかりにとらわれるのは、よくないと思いました。やりたいことがどんなことでもいいし、やりたいことがまだ明確じゃなくてもいい。それよりも、情熱を持って語れるかどうかが大切です。
合否判定から留学まで半年くらい時間があるので、事前研修で計画をひたすら見直すよう言われます。このように計画は当初と変わっていくから、「詳細が決まってないから応募しない」というのはもったいない。完璧じゃなくていいんです。熱意を持ってアピールできれば、固く考える必要はないと思います。

龍司 どうしたら受かるか分かりませんし、なんで受かったのかも分かりませんが、上辺だけでモノを考えるのは止めて「なんでこうしたいのか」「それからどうするのか」、そこだけは突き詰めるべきと言えます。事前研修では合格者に向けたスピーチで、君たちが受かった理由は、“独自性”と“情熱”があるから、と言っていました。それから“話が盛れる!”とも(笑)。
トビタテのキャッチコピーでは「日本代表プログラム」とうたっていますが、自分を含めトビタテ生を見ていると、成績は合否に関係ないと分かります。奇をてらった人もあまりいなかった。臆病になる必要はないと思います。だからと言って、グループディスカッションで、じっと黙っている人もいませんでしたけどね。とにかくやってみれば、誰にでも受かるチャンスはあると思います。たとえ3期募集で落ちたとしても、4期、5期と何度でも再挑戦ができます!
 


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