05 REPORT

【Gスクエア★イベントレポートvol.5】JapanDAY ~書道

2022年07月07日

 多摩キャンパスヒルトップ2階にある異文化交流ラウンジ『Gスクエア』では、日本の文化を紹介し、体験・体感できるイベント「Japan DAY」を定期的に開催しています。
 2022年6月15日(水)、30日(木)には、書道をテーマにした「Japan DAY」が開催されました。中央大学で学んでいる留学生、国際交流に興味がある学生のほか、書道の腕前に自信のある学生も参加してくれました。

 筆を持つ前に、Gスクエアの学生スタッフの説明と書道の紹介動画を見ながら、書道の基本を知り、筆の持ち方、文字の書き方などの基本を学びました。そして実際に筆を持って半紙に向かいましたが、留学生たちは初めての書道に、緊張した面持ちで恐々と筆に墨汁を含ませていました。サポートを担当した書道経験者の学生やGスクエアスタッフによる実演を見ながら、どんどん書き始めました。相談したりスマートフォンアプリを使って文字を選んだり、お手本を見ながら、一筆ずつ丁寧に書き進めるうちに、集中して書くようになっていきました。その様子は、「心を静めて真剣に取り組む」という日本の精神文化を体感しているようでした。さらに外国人の名前を漢字に変換できるWebアプリを利用したり、日本人の学生に考えてもらうなどして、自分の名前を漢字で書く留学生もいました。書き上げたときの笑顔は、達成感と充実感に満ちあふれ、キラキラと輝いて見えました。

 また、アジアの中では、マレーシアの中華圏や中国の一部の地域でも書道の文化があるようです。その地域からの留学生のひとりは、小学校で書道を経験したと言っていて、上手に書いていました。日本人の学生も中学校の授業以来の書道を楽しんでいました。

 留学生も学生たちも、それぞれの思いを持ちながら日本の文化体験を楽しみ、それを通じて留学生と学生の交流をはかることができたようです。

▲最初は筆を振るわせながら恐々と書いてた留学生たちは、何枚も挑戦するうちに自信が付いてきたようで、書くことの面白さを味わっていました

【留学生からひとこと】 金 由美(キム ユミ)さん 文学部4年/韓国から留学

 今日は、学部以外の友だちを作りたいと思って来ました。Gスクエアでは、留学生同志も仲良くなれるし、日本人の学生とも友だちになれます。みんな明るくてとても楽しい場所です。私は正規留学生の4年生です。コロナで大学に来られない時期が長かったので、Gスクエアで皆に会うことができたし、一緒に書道を楽しむことができてよかったです。

 私は子どもの頃に日本に住んでいた時期があり、そのときに小学校で書道を少し学びました。今日はとても懐かしい気持ちで体験できました。また、今日のイベントで日本には「当て字」という文化があることを新発見しました。英語表記名の留学生たちが名前を漢字に当ているのを見て面白いと思いました。 
 
 両親は韓国人ですが、私の父は日本への留学経験を持ち、母も日本が大好きなんです。そのため、日本でも韓国でも通用できる名前の「由美」と名付けたそうで、私の留学を応援してくれています。
 中央大学へは社会学を学びたくて進学しました。今は新原道信先生のゼミで学んでいて、フィールドワークのおもしろさや大切さを学びました。卒業後は日本で就職するのですが(内定獲得)、大学生活最後の1年間を思いっきり楽しみたいと思っています。

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