05 REPORT

第20回磁性国際会議に参加して

2015年11月24日

第20回磁性国際会議に参加して

大学院理工学研究科物理学専攻博士課程前期課程二年 原田 景
(千葉県立検見川高校)

 
 
20th International Conference on MAGNETISM(第20回磁性国際会議)
2015年7月6日-10日
PALAU DE CONGRESSOS DE CATALUNYA(バルセロナ・スペイン)
 
 
 2015年7月6日-10日にスペインのバルセロナで開催された第20回磁性国際会議に参加しました。この学会の存在は一年前に知り、それから一年間、この学会で発表することを目標にして研究に取り組んできました。そのため指導教授である佐藤博彦先生に学会参加の提案をされた時には二つ返事で「ぜひ行きたいです」と答えました。
 第20回磁性国際会議は五日間にわたり行われ、参加者数は一1500人を超えるほどの規模でした。磁性といっても基礎物理学から応用磁気工学に至るまで、さまざまな分野の研究者がいました。分野ごとに発表の部屋が分かれ、興味のある内容のみを聞くことが出来るスタイルで行われていました。発表後には研究者同士での白熱した議論が交わされました。コーヒーブレイクの時間も頻繁に設けられており、コーヒーやハーブティーを片手に参加者同士でコミュニケーションを取ったり、展示されているポスターに目を通すことで興味のある研究分野の情報を仕入れたりしていました。ポスター発表の時間には目星を付けたポスター発表者に質問し、議論を交わしました。
 
第20回磁性国際会議の会場

第20回磁性国際会議の会場

 私は最終日にポスター形式で発表をしました。日本をたつ時から最終日のポスター発表の時間になるまで、私の研究内容に他の参加者が興味を持ってくれるか不安でいっぱいでした。しかしいざ始まると世界中の何人もの研究者が私の研究に興味を持ってくださり、質問をいただくことが出来ました。英語力が未熟なことから、なかなか相手に伝わらないことや聞き取れないこともありましたが、身ぶり手ぶりや筆談を用いるなど必死に表現することで相手とのコミュニケーションを取ることが出来ました。興味を持っていただいた人の中には今まで私自身気付いていなかったことを指摘してくださる人もいて、今後の研究において何をする必要があるかを明確にすることが出来ました。また、今回の学会では研究発表やコーヒーブレイクだけではなく、参加者同士でのディナーに参加し、世界中の人たちと交流することも出来ました。
 学会の合間には、街を散策することも出来ました。日本では梅雨がまだ明けていない頃、スペインでは雨が降ることがありませんでした。日差しが非常に強く、街中を歩く際にはサングラスの着用が必要なほどでした。日が昇っている時間は長く、夜の九時になっても昼と同じくらい明るい環境に最初は戸惑いました。交通手段は主に地下鉄で、複雑に何本もの線が入り組んだものでした。次の電車が来るまでの時間をカウントダウンしており、日本の電車との違いに驚かされました。
 今回国際会議に参加することは私の大学院での研究においても、人生においても貴重な経験となりました。最後に、今回の経験の機会を与えてくださり、私のためにいつも長い時間を掛けて指導してくださった佐藤先生に感謝いたします。
 

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