05 REPORT

本学学生がJICA、タイ教育省との連携案件の青年海外協力隊員としてタイに出発!

2016年07月12日

タイでコンピュータ技術の授業をサポートします! 

雨宮 泰然
所 属:中央大学経済学部経済情報システム学科4年生
派遣先:タイ王国 チュラポーン・サイエンス・ハイスクール・パトゥムタニー校
期 間:2016年6月下旬~2018年6月下旬
案 件:中央大学内募集案件/2015年度青年海外協力隊(職種:コンピュータ技術)

↑ 青年海外協力隊技術補完研修最終日の一枚。
 様々な国に派遣予定の同期ととても仲良くなることができ、
 技術面でもたくさん学ぶことができました。

 2016年6月より2年間、中央大学、JICAタイ事務所、タイ教育省の三省で実施する連携案件の青年海外協力隊員(職種:コンピュータ技術)として、タイ王国チュラポーン・サイエンス・ハイスクール・パトゥムタニー校に派遣されます。中高一貫で科学者の育成を目指すこの学校で、コンピュータプログラミングに関する授業のアシスタントをします。
 2月下旬から3月上旬には、約2週間の技術補完研修を受けました。協力隊員はコンピュータ技術やPCインストラクターの職種に採用されると、ハードウェアやネットワークについて学び、PCの破損時やネットワークの構築に対応できるようにします。また、インストラクション技術について、授業の組み立て方などを学びました。大学で教職課程を選択しているわけでもなく、人に何かを教えた経験もないため、この研修のおかげで現地での授業がイメージできるようになりました。4月からは福島県の二本松青年海外協力隊訓練所で2ヵ月間の訓練を受け、タイ語のほか異文化理解を含めた国際協力に必要なスキルを学びました。
  タイでの任務内容はコンピュータプログラミングに関する授業のティーチング・アシスタントですが、自分の企画した授業も行えると聞いているので、日本語等も紹介してみたいと思っています。

↑ シンガポールポリテクニックのIT&E-commerceを修了し、
 修了証書を受けとりました。現地の学生と交流したほか、
 いくつかの企業を訪問しました。

 海外に興味を持ったのは、祖父が国際協力機構(JICA)の前身である海外技術協力事業団(OTCA)で青年海外協力隊としてインドネシアで2年間、日本語教師をしていた影響です。祖父はその後も現地で暮らしていたことがあり、帰国後にはインドネシアの友人たちが “先生”と慕って家に遊びにくる様子を目にしていました。このほか、父は中国に駐在、母はオーストラリアでワーキング・ホリデーを経験しており、子どもの頃からこうした話を聞いていたので自然と海外への関心が芽生え、私自身も海外について調べたり、旅行に出かけたりしていました。
 大学のゼミでは、シンガポールやベトナム、フィリピンに行きました。特に印象的だったのは、機関間協定を結ぶシンガポールの技術系高等専門学校「SINGAPORE POLYTECHNIC」の講義。現地にいる講師と中央大学をSkypeで繋ぎ、eコマースに関するIT&E-Commerceを遠隔授業で履修しました。Skypeで海外の講義が受講できることが新鮮であったし、IT系の授業が英語で受けられることが魅力でした。講義の修了時には実際にシンガポールに行き、現地の学生たちと交流を持てたこともよかったです。シンガポールの高校生たちは勉強に対する意識が高く、いい刺激になりました。
 僕が情報技術に初めて触れたのは中学生の時です。情報技術を学ぶ授業が義務教育として近年始まり、タブレットPCやスマートフォンも急速に普及したため、「自分たちの世代はこういうことが求められているんだ。今、一番可能性のあるジャンルなのではないか」と感じて勉強し始めました。
この、自分が勉強してきたことと海外への興味が合致したのが、タイのサイエンス・ハイスクールへの派遣です。中央大学の学生等を対象にコンピュータ技術の青年海外協力隊員を募集して同校に派遣するJICAと中央大学の連携プログラムがあることを知り、びっくりして震えました。「運命だ! 自分がやりたいこととやっていることが活かせる場所がある!!」って。
 将来に関しては、いくつかの道を考えています。国をまたいで働けるような商社への就職やタイでの現地採用。大学院に進んだり、NPOやNGOへ参加したり……やりたい事があり過ぎて、まだ考えがまとまっていません。
 まずは青年海外協力隊で、生涯の仲間となる友人を作ったり、情報系技術を学んだり、自分の成長に繋げていきたいです。東京オリンピックの2020年にタイの教え子たちが来てくれたら、日本を紹介したいですね。
 自分自身がまだまだ発展途上なので後輩にアドバイスできることは少ないですが、自分がやりたいと思うことをやって欲しいです。森火事から逃げる動物たちに対し、一滴ずつ水を運んで火を消そうとしたハチドリの物語「ハチドリのひとしずく」のように、周囲と違うことをやっていると感じる時があっても、チャレンジすることを諦めないで欲しい。自分は今までそうしてきて、悔いはありません!

↑ ベトナム・NEU(The National Economics University)の学生と交流。
ゼミでの研究内容や日本について紹介しました。

↑ ベトナムにて行われたゼミの海外研修にて。
現地の学生たちとハノイ市内の商店街に行き、一緒にご飯を食べました。

 2016年6月22日(水)、東京都庁へ表敬訪問させていただきました。訪問先では副知事を始めたくさんの方に激励のお言葉を頂き、任地での活動や健康管理に対する責任を改めて感じました。そして2年後協力隊員全員無事に帰国することを約束しました。都庁表敬や区役所表敬をする際に青年海外協力隊はたくさんの方に支えられて成り立っていることを実感しました。
 支えていただいてる方々や任国のためにもこれから悔いのない活動ができるよう奮闘してきたいと思います。
→ 2015年度青年海外協力隊員たちは、
海外派遣を前に東京都庁を表敬訪問しました。
 
 

タイ王国チュラポーン・サイエンス・ハイスクールについて

 タイ王国チュラポーン・サイエンス・ハイスクールは、1993年にチュラポーン王女殿下の誕生日を記念して、タイ全国に12校が設立されました。同校は、タイ教育省の管轄にある中学校と高校が併設された男女共学の全寮制の公立校で、将来技術系の優秀な人材を育成することを目的としています。日本との関係を重視し、第二外国語の選択科目として日本語の授業を提供しています。
 2015年12月に中央大学、JICAタイ事務所、タイ教育省の三者で連携事業についての覚書を締結し、同覚書に基づいて青年海外協力隊員(職種:コンピュータ技術)を中央大学の大学生等を対象に募集して、チュラポーン・サイエンス・ハイスクール・パトゥムタニー校に派遣することとなりました。
 同校で青年海外協力隊員に期待される活動は、高校生、中学生のコンピュータ技術の授業におけるタイ人教員のティーチング・アシスタント業務とともに、サイエンスコンテスト等で発表する生徒の自由研究へのアドバイス、日本の協定校等とのIT教育連携プログラム等の企画・実施への協力などです。

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