05 REPORT

学会は新鮮な情報源

2016年09月09日

学会は新鮮な情報源


2016年3月大学院理工学研究科精密工学専攻博士課程前期課程修了
岡田 祐治(私立名城大学付属高校)


The 28th IEEE International Conference on Micro Electro Mechanical Systems(MEMS 2015)(微小電気機械システムに関する第28回IEEE国際会議)
2015年1月18日~22日
エストリルコングレスセンター(エストリル・ポルトガル)
 
 
私は、修士課程1年の冬にポルトガルで開催されたMEMS2015国際会議に参加しました。MEMS国際会議はマイクロ・ナノ工学に関する研究者がさまざまな国から集まります。私の研究テーマは、細胞解析用バイオチップの開発で、およそ20マイクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリ)の細胞の薬剤に対する応答を調べるという研究を行っています。幸いにも、良い研究テーマを見付けることが出来、順調に成果が得られたので博士課程前期課程の1年目で国際学会に参加する機会を得ました。国際会議での研究発表は、研究室に配属されて初めに掲げた目標の一つでした。学会は5日間にわたって行われ、私は3日目にポスター形式での研究発表を行いました。今回の国際会議では、研究発表はもちろんのことですが、それ以外のことも印象的でした。
 
一緒に参加した研究室の友人と会場前で

一緒に参加した研究室の友人と会場前で

 研究発表は、自由な雰囲気の中で行われ、多くの人たちにポスターを見てもらうことが出来ました。身ぶり手ぶりを交えたつたない英語と、紙とペンを使って研究内容を説明しました。英語で質問を受けた時には日本語では答えることが出来るのに英語でどのように言えば良いか分からないことが何度かありましたが、皆私の英語に真摯に耳を傾け議論してくれました。コミュニケーションはぎこちなくとも、私の研究に興味を持って聞いていただいたのでうれしかったです。更に幾つかアドバイスをいただき研究を更に深める良い機会となりました。特に、「面白い研究だね」と言ってもらえた時は最高にうれしかったことを覚えています。学会では自分の研究分野に近い研究から普段の研究では接しない分野まで、さまざまな研究についてディスカッションする機会を持てたことが非常に研究を進めていく上でのモチベーションになりました。また、学会期間中には国内の同年代の学生や先生方とも交流が出来たことも良い刺激となりました。現在は、ネットを介してさまざまな情報を入手出来ますが、研究に関しては学会の場が何よりも新鮮な情報源であり、自ら研究者の生の声を聞くことが出来ます。普段論文を読んでいるだけでは分からない細かい技術やノウハウを伺うことが出来とても有意義でした。
学会の4日目の夜には、バンケットと呼ばれる懇親会が行われ、一緒に参加した研究室の友人や同年代の学生と一緒に楽しく過ごすことが出来ました。異国の地だからこそ日本人同士の交流も深まったと思いました。現地の観光では、普段は触れらない文化に触れることが出来、とても興味深かったです。このような経験は人生において何物にも代え難い貴重な物になったと感じました。
最後になりますが、今回研究において指導してくださり、このような機会を与えてくださった鈴木宏明准教授、岡野太治助教、資金面でサポートしてくださった中央大学に深く感謝いたします。また、研究内容について普段から熱く議論してくれる研究室メンバーにも感謝いたします。
 

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