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留学生座談会を開催しました~留学生の語りから見えるものとは。〔CHUO Diversity x ハラスメント防止啓発Week2021イベント〕

2021年12月06日

 2021年11月4日(木)~13日(土)、「CHUO Diversity × ハラスメント防止啓発 Week 2021」が開催されました。
 これは、ダイバーシティセンター(2020年度発足)とハラスメント防止啓発委員会が主催したもので、ダイバーシティ推進とハラスメント防止啓発について考え、理解を深めながら、現代が抱える様々な課題に触れることのできるウィークです。期間中には、さまざまなオンラインイベントが開催され、多くの学生や一般の方々が参加しました。

 2021年11月4日(木)には、「留学生座談会~留学生の語りから見えるもの」がオンラインで実施されました。法学部助教 吉田千春と経済学部准教授 中川康弘が企画し、商学部教授 二宮理佳も協力した座談会は、「コロナ禍でのつながりを探る」という目的をもって実施されました。中央大学の日本語クラスに所属する1年次を中心とした学部留学生( 韓国と中国) と1~4年次の日本人学生等、約40人が参加しました。

▲座談会のために留学生が用意して紹介したPPT。
韓国の収入格差をイメージしたイラスト
(出典元:https://blog.naver.com/ahaajkh/221496434753)

 昨年から世界中がコロナ禍のために、多くの留学生が日本へ入国できずに母国の自宅からオンライン授業を受けるだけの大学生活を送っています。入国している留学生はさまざまな生活や活動、交流を制限され、不安で不便な日々を過ごしているようでした。また、日本人学生等の中にも遠方の自宅からオンラインで授業を受けているという学生もいます。それぞれに不安を持ちながら大学生活を過ごしているようです。

 この座談会では参加者が少人数のグループに分かれ、いくつかのテーマ(自己紹介、趣味やおすすめしたいこと、関心のある自国の社会的トピックの紹介、これからの大学生活をどう過ごしたいか等)について対話しながら意見を交換し合いました。各グループで話し合った後には、その内容を全体に発表し、意見を共有するという流れで進められました。

 終了後に届いた留学生、日本人学生等からの感想では、この座談会を通じて、同じ中央大学で学ぶ仲間に出会えたこと、同じ大学生と意見交換や雑談をする楽しさを久しぶりに味わうことができた、お互いの文化や考え方の違いを知って驚いたり共感することができた等、安心や前向きな意見が多く見られました。ここから、中央大学のさらなるグローバル化やコロナ終息後のより良い大学生活をつくるためのヒントを探ることができそうです。学生たちの感想の一部を紹介いたします。
 

参加した留学生、日本人学生等生の感想をご紹介します

学部留学生(中国・韓国)の感想

・WANG Haobinさん
日本人と留学生が混じったグループで司会を任され、参加者と司会者の役割を知り、日本語の勉強になりました。
・LI Yimengさん
入学してから中国人以外の学生と交流する機会がなかったので、いろんな話題について話して楽しかったです。韓国人は日本語がとても上手でした。
・LI Yuさん
同じ大学生同士で、おすすめ番組、興味ある話題、部活のことなどいろいろ話した。自分の国で今起きていることをシェアし、お互い質問をした。こんなコロナの中にもかかわらず、皆がこれからやりたいことや行きたい場所がある。
・WU DIANさん
趣味や、自国の新聞などを紹介したり、将来のやりたいことなどについても話しました。ほかの国籍の学生と出会う、とても価値があるイベントでした。
・LI Xuanyuさん
グループは全員女の子。法学部2名、文学部2名と経済学部の私となった。初めての司会は、最初は少し恥ずかしくて、気まずいと感じましたが、他のメンバーはとても優しくて、質問したり、答えてくれたので、いろいろな話題について話せました。
・SHANG Shihanさん
私のグループは3人でした。日本、中国、韓国、三つの国から自分の国について科学技術や制度を話しました。
・KIM Jisangさん
気候変動から好きな動物まで幅広い話が行き交ったので、退屈する暇は全くなかった。お互いに出身国、性別、年齢は違ったが、一緒に共感しながら話ができてとても有益な時間だった。
・金  潤柱さん
コロナ禍で日本に行けない状況下でも日・中・韓の学生が集まって、自国の文化やニュースを共有したり、卒業後の進路について互いに相談できて嬉しかったです。

日本人学生等の感想

・アジアという共通点もあっておもしろかった。対面で会う機会がほしい。
・留学生は日本語がとても上手。初対面でも気軽に自分のことを包み隠さずに話してくれた。
・中国人の方と初めて交流して新鮮だった。留学生たちは勉強に熱が入っていて私も頑張らないといけないと思った。
・もう少しラフな場であれば連絡先の交換などもしたいし、関係が続けられることを期待したい。
・中国や韓国の社会問題を知り、日本との共通点があることを知った。文化面では若者の間でドラマやアイドルなど、日本と共通したものが流行っていたり、社会面では日本以上に受験競争が激しく若者が苦労していることを知るった。
・ランチタイムのカジュアルな交流会でご飯を食べながら雑談をして仲を深めてみたい。
・今後は、どの国も共通して抱える地球温暖化の問題など、グローバルな課題について話し合うイベントをやってほしい。
・韓国や中国の問題は、日本人の立場からと、実際に住んでいる国民から見るものとで考えが違っていたのが興味深かった。
・私は一人暮らしをしているが、留学生がホームステイではなくアパートで一人暮らしをしていると聞いて驚いた。
・留学生ならではの悩みや問題を聞くことはできなかったが、いろいろあるのではないかと思う。
・中国では体育の授業がなく、勉強一筋のような環境であるなど、授業形態の違いを感じた。
・「腐女子」の話題が出た。日本ではこのような話題を出すと、なぜ気まずい雰囲気になるのかという話になり、韓国・中国とは意見の発し方に違いがあるのだろうと話した。文化の差などを深く話し合うことができたように思う。
・お互いの近況を話し合うだけでなく、それぞれの国の文化も知ることができてよかった。
・海外のニュースに関心を持っている学生が多かった。
・私は中国語専攻なので、中国人留学生との交流の場を設けてほしいと思った。
・定期的に留学生と交流できるようにしてほしい。留学生とのイベントの企画、運営にも携わってみたい。
・留学生と楽しく活発に議論することができた。
・入国できていない留学生や、キャンパスに入ったことのない学生が多かった。少しずつ対面授業を増やしてほしい。

▲自己紹介では趣味や好きなものを紹介

▲自国の話題を紹介。写真はハロウィンの様子

▲留学生が自分の国の人々の考え方を紹介

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