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DIVING INTO DIVERSITY~ダイバーシティにダイビング
「合同ゼミ発表会」が実施されました〔CHUO Diversity x ハラスメント防止啓発Week2021イベント〕

2021年12月09日

▲終了後に学生たちが書き込んだ意見ボード(クリックで拡大します)


 2021年11月4日(木)~13日(土)、「CHUO Diversity × ハラスメント防止啓発Week2021」が開催されました。
これは、ダイバーシティセンター(2020年度発足)とハラスメント防止啓発委員会が主催したもので、ダイバーシティ推進とハラスメント防止啓発について考え、理解を深めながら、現代が抱えるさまざまな課題に触れることのできるウィークです。開催期間中には、さまざまなオンラインイベントが開催され、多くの学生や教職員、一般の方々が参加しました。

▲このイベントの周知用ポスター(クリックで拡大)

 2021年11月11日(木)には、”DIVING INTO DIVERSITY~ダイバーシティにダイビング”と題する「合同ゼミ発表会」が実施されました。この発表会は、法学部教授 ニックス・マイケル、法学部助教 吉田千春、総合政策学部准教授 李里花の各ゼミナールにおいて事前に投票で選ばれたチームが「ダイバーシティ&インクルージョン」をテーマにした発表を行い、参加者と共に考えようというものです。

 開会に先立ち、今回の発表会を運営した実行委員の皆さんから挨拶として、この発表会に向けたの思いと発表会の趣旨、SNS周知・ポスター制作等、これまで準備してきたことについての報告などがありました。実行委員は3つのゼミから集まったメンバーで構成されています。(実行委員:田中秀征さん、鈴木妃結さん、門屋志音さん、北原佳奈さん、植田晴香さん、新谷美華さん、張喜珍さん、嶋森涼香さん、原口弘美さん、奥澤千紘さん)

 続いて、発表チームの皆さんによる発表が行われました。この日に向けて内容をブラッシュアップし準備してきたことを、PPT資料と併せて丁寧に発表しました。発表後には、質疑応答のほか、ゼミ生らとイベントに参加した学生らが少人数に分かれ、発表内容とチームの提案等についてグループディスカッションをしました。
 限られた時間でしたが、学部、学年が異なる学生同士が語り合うことを通じて、「ダイバーシティ」と多様な考え方を知ることができたようです。上記の意見ボードには参加した学生たちがこの発表会の感想や意見がつまっています。幅広い視点を養うことができた発表会となりました。以下で、3チームの発表を紹介します。

 

3チームによる発表の紹介

LGBTQ+教育の重要性 
<法学部1年 吉田千春ゼミ:稲岡美澪さん、植田晴香さん、佐藤隆世さん、門屋志音さん>

 「お互いを尊重し合い、自分らしく生きられる社会」、「多様性を認める世の中」を実現するための一つの提案として、「性的志向や性自認を公表しやすい環境を作ることが必要」ということに着目しました。従来の「性に対する普通や当たり前」という多くの人の持つ考えから、「性は多様である」という考えへ変えてゆくことが必要で、そのためには、「幼い頃からLGBTQ+理解するための教育が必要である」と考えました。日本国内の教育事例を参考に、LGBTQ+教育のモデルとなるような年齢に合わせた授業について提案しました。
 

現在の外国人技能実習制度の改善:実習生がこのプログラムに求めているものとは? 
<法学部2年 ニックス・マイケル ゼミ:遠藤晶さん>

  高校時代にベトナムを訪問して見聞きしたことや叔父の牧場で働く外国人実習生の様子を見てきて、このテーマについて関心を持つようになりました。 そしてこのテーマを調査する中で、彼らが働きやすいように改善する必要性を感じ、外国人技能実習制度について調査し問題点を提起しました。実習生が日本で実際にどのように研修を受けているか、その実例を紹介するとともに、実習生がプログラムに求めていることやどのような利益を得たいのかについても触れました。外国人労働者の受け入れ方法や支援を含め、外国人技能実習制度をどう改善してゆけばよいのかについて発表、提案しました。

 

東京都の留学生が抱える問題~インクルーシブ社会への架け橋 
<総合政策学部3年 李理花ゼミ:横澤莉乃さん、⼩川令加さん、丹野菜名さん、⼯藤沙弥⾹さん、河内瑛美さん、三井風⼦さん>

 東京に暮らす外国人留学生の抱える問題の一つが住居問題であることに着目し、彼らの住居探しにおける現状と課題を調査しました。その問題を解決するために留学生支援アプリを提案。アプリを導入し、留学生の住居探し~入居、退去・暮らしのサポートまでをできるようになれば、外国人入居拒否や不便な住宅情報へのアクセスといった留学生の抱える問題が解決できると考えました。さらに、留学生の住まい探しは、LGBTQ+にも通じる「少ない選択肢と不平等」問題の代表のひとつで、国籍やジェンダーに関係なく平等な選択肢を持てることがインクルーシブ社会を目指すために必要だと主張しました。
 

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