02 GLOBAL PERSON

中央大学で学ぶ留学生 vol.1[LANGUILLON Raphael]

交換留学の後、JSPSフェローで再び中央大学へ。恵まれた環境の中で研究に邁進する

LANGUILLON Raphael(ランギヨン ラファエル)さん
総合政策学部(2012年4月~2013年1月に交換留学)

成熟したグローバル都市、東京の都市再生政策を探る

LANGUILLON Raphael

私はフランスのリヨン第2大学で公共政策を専門に学んでいます。リヨン第2大学と中央大学は協定校であり、私の恩師であるフィリップ ペルテイエール先生からも中央大学への留学を勧められたことから、2012年4月~2013年1月まで留学をしました。

中央大学では、大学院公共政策研究科の細野助博教授にご指導いただき、「成熟したグローバル都市における都市再生政策~東京の再生~(Urban renaissance policy in a mature global city ~The revival of  Tokyo~)」について研究を行いました。

バブル崩壊後、日本経済は低迷を続けてきましたが、バブル崩壊以前の東京よりも現在の東京は成熟していて、競争力のあるクリエイティブなグローバル都市となっています。私はこれに興味を持ち、2つの疑問を提示しました。1つ目は、どうやって都市の成熟度を測るのか、2つ目は都市再生が都市の成熟度にどう影響するのか、です。

研究発表用ポスター

ラファエルさんが作成した研究紹介ポスター

そこでまずは人口と経済のデータを収集することから始めました。その後、丸の内、六本木、日本橋、渋谷、お台場、スカイツリーにおいて都市再生プロジェクトに携わっている企業、団体等へのインタビューを実施し、結果を論文にまとめて、9月に岡山大学で開催された日本計画行政学会で発表しました。

2013年6月には日本学術振興会(JSPS)のフェローシップ制度を活用して再来日し、中央大学で学んでいます(2013年7月まで)。細野教授のもとで留学時の研究をさらに進めるべく、都市再生地区周辺の商店街などに対して、自らの商売や生活に都市再生プロジェクトがよい影響を与えているかどうかなどをインタビューしています。この結果については、フランスに帰国後、論文にまとめ、8月に学会で発表予定です。

聖蹟桜ヶ丘の寮も素晴らしい!

中央大学に来る前は東京大学で学んでいましたが、初めて中央大学に来たとき、本当ににぎやかな大学だと思いました。ちょうどサークル勧誘の時期で、キャンパスはたくさんの学生であふれていて、私にもいろいろな人が声をかけてくれました。留学中は、学生ボランティア組織「スプートニク」やESS部のおかげで、日本人の友人も多くできました。先生方や国際センターの方々にも親身になっていただき、とても楽しい大学生活を送ることができました。留学当時は聖蹟桜ヶ丘の寮に入っていたのですが、部屋から富士山が見えて、素晴らしかったです。キャンパスも緑が多く、きれいで気に入っています。

将来はさらに専門を突き進め、細野先生のような大学教員になるのが目標です。今後も世界各国から中央大学に多くの学生が集ってほしいと願っています。

細野教授とラファエルさん

細野教授との出会いはラファエルさんにとってかけがえのないものに

リヨン第2大学

リヨン第2大学はまるで宮殿のよう!