02 GLOBAL PERSON

グローバル・パーソン メッセージ vol.004

海外での調達コストをいかに下げるか―。 利益直結型のビジネスに情熱をかける

遠山 光さん | 株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社

中央大学商学部 経営学科 2012年卒業
[掲載日:2013年4月1日]

資材調達のプロとして

遠山 光さん

私が資材調達を志したのは、利益直結型のビジネスだと思ったから。今、取り扱っているのは、パソコンなどに内蔵されるハードディスクの中に入っている磁気ヘッドという部品ですが、これを中国の工場から買い付けて、中国の委託先やフィリピンのマザー工場に送る仕事をしています。相手は中国人やインド人、シンガポール人など国籍もまちまちなので、通常は英語でのコミュニケーションが主。東芝では、昨年から新たに3.5インチのハードディスクの生産も始めましたが、担当部品調達額はかなり大きく、それを新人の私に任せてもらえたことに、とてもやりがいを感じています。

中国語のマスターも視野に

資材調達部は海外工場とのやり取りがメインということで、入社前からある程度は覚悟していたものの、これほど日々の業務で英語を使うとは思いませんでした。電話やメールでのやり取りだけでなく、エンジニア向けの資料などもすべて英語のため、毎日が勉強です。ただ、これからは英語だけでは物足りないと感じています。中国人とのやり取りにおいては、英語よりも中国語のほうがはるかに理解が早いと思うので、将来的には中国語もマスターしたいと考えています。

今は入社当時よりも少し余裕ができてきたこともあり、業務時間外に仕事の幅を広げるための準備も始めています。大学時代に遠山曉教授のもとで培った知識とスキルを活かして、莫大な量の部品を効率よく生産拠点に振り分けるシステムの構築も行っています。

大切なのは、やる気と行動力

自分は、やりたいことはとりあえずやって、その過程の中で考えていくタイプ。まず行動することはやはり大事なことではないかと思っています。「やってみたい」といいながら、結局行動に移せない人も多いですから。若い学生だからこそ、体力を削って何にでもチャレンジしてください。それでダメなら、またそこから考えればいいのです。

また、最近は、海外に行かない学生も多いと聞きますが、それも絶対にもったいないと思います。海外に行ってみてはじめて見える景色や食べ物の味、自身の変化があります。学生時代は時間もありますし、海外留学のための奨学金の補助などもあるので、そういった制度も最大限に活用するとよいでしょう。

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