02 GLOBAL PERSON

グローバル・パーソン メッセージ vol.027

欧州各国における的確な人事施策で事業の発展に貢献

堀井 陽一さん | 三菱エレクトリック・ヨーロッパ社
人事部人事マネージャー

中央大学法学部 政治学科 1999年卒業
[掲載日:2013年5月16日]

「企業は人なり」は世界共通語

堀井 陽一さん

1999年に三菱電機株式会社に入社し、現在は、三菱エレクトリック・ヨーロッパ社の本社(ロンドン)で人事業務に従事しています。

三菱電機は「家電から人工衛星まで」と言われる幅広い事業分野を有しており、その一つひとつの事業が世界で戦える非常に高い技術力を持っています。三菱エレクトリック・ヨーロッパ社は三菱電機の製品群の欧州での販売を担当する総合販売会社であり、欧州内の各国に支店を有しています。

私の仕事は本社の人事マネージャーとして、各国の支店の人事マネージャーと連携しながら当社全体の人事施策を考え、実行していくことです。「企業は人なり」と言う言葉が示すように、企業の根幹を支えるのは「人材」です。「欧州」と一言で言っても、各国で言葉もさまざまならば労働法や労働慣習も異なりますが、この「企業は人なり」と言う概念は世界中どこに行っても変わらないと考えています。我々の役割は、各種人事施策を通じて社員が高いモチベーションを持って仕事ができる環境を提供し、さらにその社員の活躍を促すことによって当社欧州事業の発展に貢献していくことです。今取り組んでいる私たちの仕事の成果が見られるのは数年先になるかもしれませんが、将来の当社の成長に思いを馳せ、やりがいを持って仕事をしています。

深い考察力と議論の大切さを学ぶ

大学時代には4年間、競技スキーのサークルに所属する一方、3年次からは小島武司先生のゼミに所属していました。ゼミでは会社法務の視点からPL法や株主代表訴訟、コーポレートガバナンス等を中心に学びましたが、学生一人ひとりの意識がとても高いゼミで、よく深夜まで議論したり、また発表準備のために他の発表者と図書館にこもって資料を収集したりした思い出があります。「妥協せず深く考える」「徹底的に議論する」ことの大切さをゼミでの活動を通じて学び、これは今の仕事のスタイルにも活きているように感じます。

また小島ゼミでは、企業の法務部に勤めていらっしゃるOBの方にお越しいただき、さまざまなアドバイスを頂戴する機会がありました。学生が机上で考えている論理に対して、企業の実務者として働く立場からいただくアドバイスはとても新鮮で、この時に企業で仕事をすることの魅力を感じることができました。

日本の常識は世界の非常識

日本企業のグローバル展開は益々加速しており、社会に出れば、否が応でも海外との接点を持たずに仕事をすることができない時代になってきています。ですから頭が柔軟で何でも吸収できる学生時代に、ぜひ海外に飛び出していただきたいと思います。海外から来ている留学生と接点を持つことも一つの方法だと思います。そして「日本の常識は世界の非常識」と言う場面が多々あることを肌で感じていただきたいです。この経験から得られる驚きや発見、刺激は必ず皆さんを成長させ、将来の礎になるはずです。また自戒を込めて言えば、語学(英語)をぜひ学生時代に修得してほしいと思います。「少なくとも英語はできる」という自信があれば、世界の見え方がガラリと変わるでしょう。

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