02 GLOBAL PERSON

グローバル・パーソン メッセージ vol.025

統括者としてグループ全体のパフォーマンス力向上に尽力

永井 誠さん | 三菱UFJ信託銀行ロンドン支店
グループマネジャー

中央大学経済学部経済学科 1991年卒業
[掲載日:2013年5月10日]

決算事務グループでマネジメントを担当

三菱信託銀行に入社後、1997年から約5年間ニューヨークへ赴任、2009年からは三菱UFJ信託銀行ロンドン支店にて、現地金融機関との資金取引や日系法人のお客さまとの融資取引に関わる決済事務グループのマネジメントをしています。グループ内で日本人は自分一人だけですが、目標を達成するためにはどうすれば皆の強みが最大限に発揮できるかを考えながら日々業務に取り組んでいます。お客さまから「あなたの会社の事務手続は正確で迅速な対応をしてくれる」と評価していただいたときが、やはり一番嬉しいと感じます。

永井 誠さん

3年次に米国へ1年間留学

経済学部では2年のときからゼミに入り、経済理論や金融理論を勉強しましたが、とくに緒方俊雄教授と三宅武雄教授の専門分野における探求心には非常に刺激を受けました。また、3年には同学部の交換留学制度に応募し、約1年間米国Illinois Benedictine Collegeへ交換留学をしました。最初は授業についていけず、また宿題も多く、何度も挫折を味わいましたが、何事もあきらめずに努力すれば必ず成果が出ると実感できました。この小さな努力の積み重ねこそが大切だと知りました。

常に努力し、実務に直結した勉強を続けること

仕事仲間とPUBでランチ

仕事仲間とPUBでランチ

卒業後、皆さんは社会人として、否応なしに競争社会へと飛び出すことになります。競争社会を生き抜くためには、他人の何倍も努力し、実務と直結した勉強を絶えずしていかなければなりません。大学の恩師であった三宅教授は、いつも「一生勉強しなさい」と繰り返しおっしゃっていましたが、今でもこの言葉は自分の座右の銘となっています。経済はグローバル化が進み、かつ大きなダイナミズムで変化しているので、セオリー通りにはいかないことが多く、経済学での勉強はあまり役に立たないのではないかと思うかもしれません。しかし、どの時代でも大学で勉強した経済原論を修得しておくことは、物事の本質を理解する基礎となるので、大学での専門科目は大変役立っていると実感しています。

21世紀は、広く世界に目を向けて物事を大局的に考え、情報を発信していかなくては勝ち残っていけない時代です。グローバルな視点を持ち、かつどんな環境にも対応できる柔軟性を持った若者の人材育成をすべく、微力ながら何らかのサポートができればと考えています。そして自分も若者と共に成長していきたいです。

大切なのはコミュニケーション力

地球上のどこで働いても、コミュニケーションが一番大切だと実感しています。学生のときは、アルバイトでも何でも構わないので、社会と接点を持ち、積極的に人とコミュニケーションをとるようにしましょう。また、時間のある限り海外旅行や海外での短期滞在等で現地の人と会話をしてみましょう。インターネットで世界と繋がることは簡単ですが、相手の懐には残念ながら入っていけないことが多いです。日本はまだ世界への情報発信が不足しています。敢えて慣れない環境に身を置くことで経験した苦労は、将来必ず役立つと思います。相手の文化も尊重しつつ、日本のよき文化・伝統や自分の意見をどんどんアピールしていきましょう。

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