02 GLOBAL PERSON

グローバル・パーソン メッセージ vol.030

国際トレーニー資格を取得し、地銀の国際展開の一助を担う

細谷 誠さん | 群馬ファイナンス(香港)リミテッド

中央大学商学部 会計学科 1986年卒業
[掲載日:2013年6月25日]

香港に進出する日本企業のサポートや情報収集を担当

群馬銀行に入社後、約10年間の支店勤務を経て、33歳の時に国際業務トレーニーの資格を取得しました。ちょうど地銀が国際業務に力を入れ始めた頃で、群馬銀行も業務トレーニー制度を導入したためです。 

まずはロンドン研修で半年間滞在しました。当時の住友銀行にお世話になり、市場部門の業務、研修を担当しました。その後いったん帰国して、半年後に市場営業部門の部署に配属、そこで資金運用や為替取引に3年程度携わりました。それからNY支店に赴任しました。現在は、群馬銀行100%出資企業である群馬ファイナンス(香港)リミテッドで、同行の顧客で香港に進出している企業(70~80社程度)のサポートや情報収集を担当しています。

細谷 誠さん

アメフトで精神面を鍛える

大学時代はアメリカンフットボール(ラクーンズ)に打ち込み、精神面が鍛えられました。まだそれほどフットボールが認知されていない状況でしたが、システマティックな部分を叩き込み、熱心に練習を行ったことで自信がつきました。大学時代には、何でも構わないので、どれだけのめりこむことができるか、やはりこれが大切だと思います。 

ただその半面、もう少し勉強にも力を入れておけばよかったと思います。最近の財務・会計といった金融部門においては、数学的知識が必須です。金融工学などを理解するためにも必要になりますので、語学だけでなく、こうした勉強も頑張ってほしいと思います。

まずは一歩踏み出すこと

学生の皆さんには、大学のソースをうまく活用していただきたいと思います。頭で考えるだけでなく、まずやってみることが大切です。一歩踏み出さないと何事も始まりません。私は群馬銀行の研修制度という機会を利用し、国際トレーニーとしてロンドン研修できたことに満足していますし、この環境を与えてくれた群馬銀行にも感謝しています。基本的には自分のモチベーション次第ですので、常に自らを高める努力をしていただきたいと思います。

今も毎日が勉強

海外の人たちは、常に外を見ています。留学をするにしても、何にしても積極的です。群馬銀行も昔はMBAを出していましたが、今は少ないのが現状です。それでもやはり、さまざまな国に行って、外から日本を見てくることは重要ですし、自らを高める勉強も必要です。香港はNYより流れが遅いと感じますが、アジアの方が活気があって面白いのも事実です。

プロフィール

細谷 誠(ほそや・まこと)
1962年生まれ。群馬県出身。1986年中央大学商学部会計学科卒業後、群馬銀行に入社。約10年間の支店勤務を経て、33歳の時に国際業務トレーニーの資格を取得。その後、ロンドン研修、NY支社を経て現在、群馬ファイナンス(香港)リミテッド勤務。

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