去年の夏に3週間、カナダに住んでいる日本人の知人のところに遊びに行きました。知人の家はジャスパー国立公園内にあり、滞在中とても豊かな自然に触れることができました。日本に比べて環境への配慮や整備がしっかりとなされていることも知り、カナダ政府が環境に対してどのような政策をとっているのかについてもっと知りたいと思うようになりました。そこで、やる気応援奨学金を利用してカナダへの短期留学を決めたのです。
滞在したのはバンクーバー。はじめは電車やバスの乗り方、買い物の仕方など何もかもが日本とは異なるため、日々発見の連続でした。
とくにカナダは多文化主義国家で、多様な民族が混在していました。アジアからアフリカ、ヨーロッパに至るまで、宗教や言語の違いも乗り越えて、差別なく共存していることに驚きました。たとえば、公用語は英語とフランス語なのですが、テレビ番組や新聞は、中国語、イタリア語など他言語でも展開されています。バスの中でも、黒人であれ、白人であれ、アジア人であれ、高齢者であれば皆快く席を譲ります。人種による居住地の区別などもなく、皆が共に暮らしています。これは、多文化主義を掲げたカナダ政府の政策の影響が大きいと思います。毎年の移民数も多く、人にやさしい国だと感じました。