英語に興味を持ったのは中学生の時。担任の先生が英語好きで、ロングホームルームの時間にいつも英語の授業をしていました。そのおかげで、週8時間ぐらいは英語に触れていたと思います。年に1回は英語によるプレゼン大会がありましたし、福島のブリティッシュヒルズに行ったり、ニュージーランドに修学旅行に行くなど、国際化を目指した中学校でした。
学習環境的にはとても満足していたものの、自分がどうしてもやりたかった硬式テニス部がなく、そのままエスカレーター式に附属高校へ進学するのにはためらいがありました。それで7面もテニスコートがある公立高校に進学したのです。
入学後は、思う存分テニスに熱中しました。しかし、1年を過ぎたころにだんだんと退屈になってきて、何か新しい挑戦をしたいと思ったのです。英語は変わらず好きでしたし、中学校の先生からは、「大学までに留学に行くと食費や交通費の面など負担が少ない」という話を聞いていたので、思い切って留学することにしました。
最初はオーストラリアにしようと思っていたのですが、高校の先生に相談したところ、「時期的にアメリカがよい」といわれて、高校2年でアメリカのメリーランド州に1年間留学。中学時代から英語を鍛えていたので、それなりに英語力はありましたが、それでも、映画に行くにせよ、友達とテレビを観るにせよ、すべてに英語がからむので、英語がきちんと理解できていないと心の底から楽しめません。ですから、留学中はひたすら英語の勉強をしていました。
私の高校は、1年間留学をしても3年で卒業できました。8月に帰国し、高3のクラスに入りましたが、思いのほか日本語能力が落ちていて愕然としました。自分の住所すら漢字で書けなくなっていたのです。当然のことながら大学入試には失敗し、1年浪人して勉強し直してから、中央大学に進学しました。