02 GLOBAL PERSON

グローバル・パーソンを目指す中大生 vol.14

世界を体感することで、日本人としてのアイデンティティを再認識

鈴木奥登さん

経済学部国際経済学科2年
[掲載日:2014年3月4日]

中央大学英語学会(ESS)の会長として

小さい頃から洋楽が好きでした。また、父が外資系の企業に勤めていることもあって、日常的に英語で外国人と話している姿にも憧れを抱いていました。ですから、特別英語が得意だったわけではありませんでしたが、英語はずっと好きでした。 

大学入学後、中央大学英語学会(ESS)に入部したのも、今思うと必然的だったのかもしれません。ESSでは英語で話す機会に恵まれているだけでなく、留学経験者、海外旅行の達人、様々な学部・学科の会員が大勢いるので、普通に話しているだけでも楽しく、刺激を受けています。

現在はESSの会長として、約300名の会員を取りまとめています。新たに加わった1年生もそうですが、大半は「英語を話したい」「英語の勉強がしたい」といった人たちがESSに入部してきます。ですが、私は「●▲■がしたいから、英語を話したい、勉強したい」といった明確な目標を持った人のほうが伸びるし、続くと思っています。ESSは決して英語がペラペラな人ばかりがいるわけではありません。最初はつたない英語であったとしても、いかに相手とコミュニケーションをとろうと努力するか。このことのほうが大事だと思っています。

ですから、後輩たちには「まずは身近な目標を立てること」を勧めています。「スピーチコンテストに出る」「外国人と話す」など、とにかく何でも構いません。そうした目標に向かって会員同士支え合い、切磋琢磨する中で、自己を磨き、満足感を持ってもらえたらと思っています。そして、今後、ESSの存在が学内や社会にさらに認知され、信頼され、影響力を与えられるような組織になればと願っています。

学校法人ソニー学園および湘北短期大学主催の英語スピーチコンテストで厚木市長賞(第2位)を受賞

中央大学英語学会(ESS)のメンバー

学内でも定期的に英語スピーチコンテストを開催

友人に会うために海外へ

こんな風に英語にどっぷりと浸かっている私ですが、実は初の海外旅行は昨年のことです。場所はシンガポール。以前、南洋理工大学(シンガポール)の学生が中央大学に来校し、交流をしたことがあって、その時に友だちになった彼に「会いに行きたい!」とふいに思い立ったのです。現地では、南洋理工大学を案内してもらったり、飛び入りで授業に参加させてもらったりして、とても有意義な旅になりました。 

今春はアメリカのアリゾナ州に旅行する予定です。今回は中央大学で知り合った留学生(現在は留学を終えてアメリカに帰国)に会いに行くのです。中学生の頃に思い描いていた「グランドキャニオンを見たい」という夢も叶えたいと思っています。

シンガポールで南洋理工大生と

長谷川聰哲教授のゼミに所属

タイでの研修。Thai Royal Palaceにて

経済学部では、長谷川聰哲教授のゼミに所属しています。経済学を真剣に学び、世界に通用する実力をつけたいとの思いから、グローバル企業におけるビジネス展開を、貿易論、資本移動論に立地理論の手法を交えて学ぶ長谷川ゼミを選択しました。長谷川ゼミではタイへ海外研修に出かけています。メインは現地大学での論文発表ですが、日系企業訪問なども実施し、タイの今をこの目で見て感じることができる貴重な研修になっています。これまでに2回行きましたが、今年は自分が発表する番なので、日本人としてのプライドとアイデンティティを持って、どんな質問が飛んで来てもきちんと対応できるよう、しっかり事前準備をして臨みたいと思います。 

ゼミでの学びやESSでの活動、海外旅行などを通して、改めて悟ったことがあります。それは、日本人や日本に対してこれまで以上に魅力を感じるようになったということ。これからさらに経験を積んでいく中で、自分の考えも変わっていくとは思いますが、今はそうした魅力的な日本のプロダクトを海外で販売できるような仕事に携わりたいと考えています。そのためにも日本のこと、世界のことをもっとよく知っていきたいです。

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