02 GLOBAL PERSON

グローバル・パーソンを目指す中大生 vol.22

3度の留学で語学力・精神力をつけて大きく成長! 新たな夢に挑戦中

沖本純平さん | 【理工学部】グローバルスタディーズ&交換留学で留学

理工学部 精密機械工学科  精密工学専攻4年 
[掲載日:2018年10月16日]

海外に留学しよう、英語力をつけようと思ったのは
憧れの航空機の分野で、ものづくりに関わりたかったからです。

アルバイトで資金を貯めて行ったカナダへの語学留学を皮切りに、
グローバルスタディーズや交換留学に次々と挑戦し
留学経験を成長の糧にしてきました。

将来の夢は少しずつ変化していますが、
夢もネットワークも広がってきたと思います。

卒業後は大学院に進学予定です。
現在の所属研究室につながりの深い
海外企業へのインターンシップを目指しています。

航空機に憧れ、カナダへはじめての留学

 本学の理工学部精密機械工学科に進学しながらも、昔から航空業界に憧れており、旅客機の製造に携わりたいという気持ちがありました。そのため、大学で学んでいる精密機械の知識や技術に加えて、航空工学も学んでみたいと思ってきました。
    現在、日本の企業は航空機メーカー大手のボーイング社やエアバス社から旅客機部品の製造を受注することが多いと聞きます。また、その担当部署では、英語のドキュメントマニュアルを読みこなし会話も英語で行うこともあるという話を聞き、英語力の必要性を実感したことが、カナダ留学を考えたきっかけになりました。そして、アルバイトで留学資金を貯め、留学エージェントを利用して2016年にカナダへの海外留学に挑みました。

    留学先は、カナダのバンクーバーにある語学学校です。そこでは、さまざまな国からの外国人留学生たちと出会い、共に学び、多くの友人ができました。1か月の間に英語にも慣れ、会話に対する恐怖心が無くなりました。通った語学学校の「とにかく英語を楽しみながらコミュニケーションをとろう」という指導や雰囲気がよかったのだと思います。帰国後もその楽しさや、外国で他の国の人たちと英語で心を通わすことができたうれしさが忘れられませんでした。と同時に、もっと海外に出てみたい、もっと英語力を身に付けて海外の大学で機械工学や航空工学を学べたら、きっとさらに世界が広がるに違いないと、長期の交換留学をするという目標が生まれました。
 

交換留学をするには、英語力も専門分野のことも不安。
ステップアップするために「グローバルスタディーズ」に参加

▲レンガ作りが美しい西オーストラリア大学のキャンパス

 はじめての留学で英語に多少慣れたとはいえ、長期の交換留学となると、語学留学と違って厳しい語学条件をクリアする必要があります。交換留学をした先輩によると、授業はすべて英語で行われ、専門分野の知識も高いレベルが求められると聞きました。交換留学の前に、「留学先での理工系授業がどんな感じなのかを知ることができたらよいのに…」と思っていたときに、理工学部主催の留学プログラム「グローバルスタディーズ」の存在を知りました。
 
 
 「グローバルスタディーズ」は、複数プログラムから留学先を選択することができ、理工学部生向けに用意された理工学系の授業を受けることで、単位を取得できます。私はその中で西オーストラリア大学プログラムを選び、留学費用は『たくみ奨学金』※を利用して参加しました。
 

▲グローバルスタディーズで共に学んだ中大生と現地学生

 西オーストラリア大学はオーストラリアのパースにあり、とても素敵なビーチが近くにあるなど、素晴らしい環境の中にある大学でした。大学の近くにホームステイをして、午前中は英語を学び、午後には体験型の理工系プログラムとして、講義の受講や、実践型ワークショップのほか、現地学生と交流をする機会等もありました。
 
  西オーストラリア大学での理工系の授業内容については、本学の授業内容とあまり変わらず、そのほとんどを理解することができました。文系と違って授業でのディスカッションはなく、基本的に教授の講義をノートにとるスタイルで、特に苦労することもありませんでした。実際に海外の理工系の授業を体験できたことは、交換留学を前にして大変良い経験となり、自信もつきました。
  
 初めての語学留学と「グローバルスタディーズ」の大きな違いは、現地の大学生と過ごす時間が持てたことです。カナダの語学学校では英語を学びに来ている留学生がクラスの大半を占めていたので、現地文化や生活スタイルについては、ホストファミリーを通じて知る以外にありませんでした。しかし、西オーストラリア大学で仲良くなった現地学生とは、放課後にスポーツをしたり、トランプをしたりと、交流を持つことができました。また、地元の人が行くようなビーチやおすすめの場所を紹介してもらい、週末には中大生と共にそこへ訪れることで、オーストラリアの自然や名所をじっくりと楽しむことができました。また、日本の大学では考えられないことで驚いたのですが、学内にバーがあり、放課後に校内で友人とお酒を飲みながら会話を楽しんだりしました。そんな時間を過ごせたおかげで、友達とはより親密になることができ、語学力もさらに磨きがかかったたように思います。
 
※たくみ奨学金…理工学部生が利用することのできる奨学給付金
 

▲美しいビーチで有名なロットネスト島

▲宝石のようにきらめくオーストラリア・パースの夜景

理工学部生に特化した<グローバルスタディーズのここが良い!>

・現地の大学で語学の授業が受けられるから、語学力に不安があっても大丈夫。
・理工系に特化し、本学の学生向けの専門分野の授業を受けられる。
・ホームステイでホストファミリーと過ごし、現地の生活を味わえる。
・留学先の大学では学生交流の時間があり、現地の友だちが作れる。
・自由時間には観光もできる。
・オーストラリア、ハワイ、中国、アメリカ・シリコンバレー等から自分に合うプログラムを選べる。

大好きなカナダに再び ~しかし!長期の交換留学は準備から大変!!

 1月下旬に、1年間の交換留学派遣決定の通知が届き、ずっと夢にみていた長期留学が叶うと知ったときには、試験期間初日にもかかわらず、興奮が収まりませんでした。しかし、その夢を実現させるためには準備がとても大変で、出発1年前の2年次後期から開始しました。交換留学を経験した先輩から具体的な進め方や資金のことなどのアドバイスを受けたり、学部事務室に相談したりすることもありました。

  選考に必要な語学条件である「IELTS」のスコアを2年次の11月迄にとらなければならず、英語力のレベルアップが必要でした。さらに、留学費用を得るために経団連のグローバル人材育成スカラシップ※2の応募もあり、そのための準備にも力を入れました。毎日の授業やアルバイト、サークルのイベントの合間でこなす必要があり、時間が作れないときもありましたが、事前準備が功を奏し、3年次後期からカナダでの留学生活をスタートさせることができました。
 
※2  経団連経団グローバル人材育成スカラシップ奨学金
…経団連の主催する、自由応募型の奨学金

大学で学ぶということ、学ぶ姿勢の違いを、カナダの大学で痛感する

▲ニューファンドランドメモリアル大学のキャンパスはとても広大でした

 ニューファンドランド・ラブラドール州セント・ジョーンズにあるニューファンドランドメモリアル大学工学部では、お膳立てされた留学生用の授業プログラムではなく、現地の大学生と共に授業を受けました。ここで初めて海外の大学生活を、本当の意味で味わうことができたように思います。

  授業に出席して感じたことは、学生のレベルは大差ないものの、彼らの授業を受ける姿勢がとても積極的で、日本の学生とはまるで違うという事でした。授業開始の5分前には教室に集まるのが当たり前、座席は前列を取り合い、分からないことはとにかく質問、授業中に寝る人なんてもちろんいませんでした。


 

▲香港、タンザニア、エクアドルの友人と

 現地の授業で特に印象に残っているのが「Fluid MechanicsⅡ」です。この科目は、グループレポートの提出があり、4人グループで30以上の中から選択したテーマをリサーチし、その結果をレポートにまとめて提出するというものでした。私たちのグループは「エンジンに衝撃波が与える影響」をテーマに選んだのですが、それは、圧縮性流体についての知識が必要で、日本で学んでいた「流体力学」とは内容が異なりました。グループメンバーの3人は皆ネイティブだったので、専門的な知識に加え、英語力も至らなくて挫折を味わいましたが、負けじと皆にしがみついていきました。
 
 当たり前のことですが、レポート等では、コピー&ペーストは絶対にNGです。テーマを理解し、自分の言葉で、かつ英語で書き上げなければなりません。そのためには、日本語や英語の文献を読み理解をしたうえで、英語でレポートを書く必要があります。その文章が拙い英語であっても、自分の言葉で書くことが重要です。英語の文献だけでは内容を理解することができない時には、同じ内容の日本語の文献を読み内容を理解した上で、再度英語の文献を読むなどし、少しずつ慣れていくしかありませんでした。 
 

ホームステイと寮の併用でいいとこ取り!

▲世界一、霧の深い街・セントジョーンズ独特のカラフルな家々

 私はカナダをはじめ、様々な国・地域の人々との文化交流を図るという目標を達成するため、留学の前半をホームステイ、後半を寮で過ごしました。

 ホームステイでは、現地のコミュニティーに密にかかわることで、ニューファンドランドの独特な文化を体験することができました。実は、ニューファンドランドの文化はアイルランド文化に似ていて、英語のアクセントや食事はカナダ本土と大きく異なります。ホストファミリーは、とても温かく私を迎えてくれ、積極的にニューファンドランドの文化に触れさせてくれました。とても充実していて、幸せな時間を過ごすことができました。

  一方、寮では、様々な出身国の留学生と生活ベースで交流をすることができました。金曜日の放課後には寮へ友人を招いて、お互いの国の料理を振るまい合うなど、同じ食卓を囲むことでより身近に多文化を感じられたと思います。また、実家暮らしの私にとっては、慣れない家事に取り組むことや、ひとりで過ごす時間はとても新鮮でした。

 このホームステイと寮生活を通じて新しい経験をたくさんできたことで、精神面で成長できたように思います。自分の文化や考えをしっかりと相手に伝え、同時に、相手の異なる文化を尊重し、理解しようとする姿勢が大切だという事を学びました。
 

▲長期留学でお世話になったホストファミリーと

▲クリスマスシーズンは-20℃の寒さ。それでも美しく彩られるケベックの街

▲ケベックの教会の前にあるクリスマスツリー

▲シグナルヒルからの夕日は友人と何度も訪れました

▲まるで絵本の世界みたいなケベックの街とセント・ローレンス川

卒業後も将来の夢に向かって

 これまでに3回の留学をステップアップしながら進んできましたが、英語力が身に付き、今では英語の論文であっても、日本語を介すことなく理解できるまでに成長できました。もうすぐ大学を卒業しますが、卒業後は本学の大学院への進学を予定しています。

 4年次の現在は、ヒューマン・ロボット共生学を研究している新妻先生の研究室で「人とロボットの協働作業」をテーマにノルウェーの企業と連携して研究をし、先方企業の研究員からサポートやアドバイスを頂くことができています。私は今後、先方企業へのインターンシップが実現できるようさらに研究を進めていく予定です。

▲3人の親友と一緒に、カナダの世界遺産・グロスモーン国立公園へ

 大学入学当初は、航空機部品を製造している重工系企業への就職を目標としていましたが、留学での様々な経験やいろいろな出会いとご縁によって、将来の道はそれだけではないんだな、と考えるようになりました。最近では、機械工学の知識や技術、語学力を活かしてセールスエンジニアや、商社等の仕事も目標の一つになるなど、視野が広がり、大学での勉強や研究の取り組み方も変わったように思います。

 理系で研究活動をするためにも、英語は必要不可欠ですから、研究活動やその勉強と共に、これからも実力をつけていきたいです。自分の好きなことをやっているので、辛いとか苦しいとか思うこともなく、毎日が充実しています。これからも夢や目標に向かって頑張っていきたいと思います。

<沖本さんの留学経歴>

●2016年3月 語学留学(1か月):カナダ
 バンクーバーのCSLI(現LAB)語学学校(自費)
●2017年2~3月(1か月)グローバルスタディーズ:オーストラリア
 パースの西オーストラリア大学(自費+たくみ奨学金を利用)
●2017年9月~2018年4月(8か月) 交換留学:カナダ
 ニューファンドランド・ラブラドール州セント・ジョーンズのニューファンドランド大学工学部(経団連グローバル人材育成スカラシップ奨学金を利用)

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