【トビタテ！留学JAPAN】
「第5期生（アメリカ）報告会・第9期説明会」実施報告

 　グローバル化を推進する中央大学では、学生たちの海外留学を応援するため文部科学省が展開する海外留学支援制度「トビタテ！留学JAPAN 日本代表プログラム」の説明会を国際センター主催で随時、開催しています。
　2017年11月21日（火）には、まもなく募集がスタートする第9期に向けて、説明会およびトビタテ合格者による報告会が後楽園キャンパス1号館1226号室で実施されました。
　今回は理工系の学生が集まっていたこともあり、国際センターからの説明では理系コース向けのアドバイスがありました。続く報告会では、理系、複合・融合系人材コースでアメリカに派遣された長谷川侑加さん（理工学部4年）が、トビタテの選考の様子などを紹介しました。

 長谷川 侑加（ハセガワ ユカ）さん／理工学部4年
コース名：理系、複合・融合系人材コース
渡航地域：アメリカ
派遣期間：2016年9月1日～2017年8月31日
留学計画内容：【学修内容】カリフォルニア大学デイヴィス校に交換留学し、食品科学を学習 【実践活動】研究室でインターンシップ
進路： Wageningen University & Research、Food Technology 専攻（オランダの大学院）

　食品科学を学ぶため、この分野で最先端のカリフォルニア大学デイヴィス校に交換留学しました。実践活動では研究室にインターンシップをして、感覚科学の実験、分析、報告を行っていました。
　大変だったことは、インターンシップと両立しながらハイスピードで進む授業に追い付くこと。このほか「留学生」という理由で、軽んじられないように努力をしていました。と言うのも、研究室には高い意欲を持った学生たちが面接や書類審査を経て参加しています。そのため、研究員だけでなくインターンシップ生もプロとしての振る舞いが求められました。私は被験者に実験を依頼する時、それから学校の授業でグループワークをする時なども堂々と振舞うようにしていました。
　帰国後の現在は、現地で収集したデータを解析して論文を執筆中です。大学院へ進学し、共同研究を発展させたいと思っています。
　皆さんがトビタテに参加しようと考えているなら、実践活動先を早めに探すといいと思います。行きたい研究室が決まっているのなら、そこで何をしたいのか。そして、その考えに至った人生のストーリーを足すと、留学計画が書きやすいと思います。この時、独自性、具体性を意識してください。
　面接対策として、私は留学計画を説明するための資料をパワーポイントで作り、トビタテ1期生に見てもらいました。初めは「何を言っているのか分からない」と指摘され、「なんで伝わらないのかな？」と疑問だったのですが、実際にトビタテで面接をしてくださる方は企業の人事担当者であり、自分たちが研究している分野の専門家ではありません。何も知らない方に説明することを前提に、とにかく分かりやすくすることを意識しました。
　このパワーポイントを印刷してB4のスケッチブックに貼り、グループ面接では自分でスケッチブックをめくりながら自分の研究、きっかけ、日本に還元することを説明し、「先駆者になります！」とアピールしました。他の学生は、印刷した資料を配布する人や模造紙で説明する人などもいました。この時に、皆さんに注意してもらいたいのが、資料の大きさです。自分の手元で資料の説明をする場合、面接官と距離があるために小さな資料では見えない可能性を考慮した方がいいと思います。