05 REPORT

【トビタテ!留学JAPAN】
「1期生(中大OB)+5期生報告会(タイ)・第9期説明会」実施報告

2017年12月04日

↑多摩キャンパス ヒルトップ2階Gスクエアで開催

 文部科学省が展開する海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」第9期の中央大学生向け募集受付が、12月12日(火)からスタートします。
 中央大学国際センターでは第9期募集説明会と同時に、日本代表プログラムに合格した本学学生による報告会を10月から12月にかけて実施しています。2017年11月23日(木・祝)には、第5期に合格した学生とともに社会人として活躍する第1期生の本学OBを招き報告会を開催しました。
 国際センターが主催する報告会で卒業生が発表するのは初の試みであり、日本代表プログラムでの経験が実際に社会で活かされている様子などが紹介されました。
日頃、なかなか聞くことができない卒業生の留学報告とあって会場には多くの学生が集まり、関心の高さがうかがえました。
※紹介されているトビタテ生の報告内容には、発表者の留学当時の課題などに関しての内容となり、現在の課題内容等と違う場合もありますのでご了承ください。

【トビタテ第9期 中大募集スケジュール】
Webサイト『GO GLOBAL』内では、トビタテ!留学JAPAN 第9期生 中大募集スケジュール(予定)のお知らせを掲載しています(2017年12月現在)。
詳しくは【活躍の場を世界へ】トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム をご確認ください。

留学報告会

第5期生 報告者

 勝山 海輝(カツヤマ ミキ)さん/経済学部4年
コース名:新興国コース
渡航地域:タイ
派遣期間:2016年8月19日~2017年5月9日
留学計画内容:【学修内容】チュラロンコン大学経済学部に交換留学し、東南アジア経済を学習 【実践活動】資源リサイクル企業でインターンシップ


 「企業が利益を追求すると同時に、社会問題を解決するためにはどうすればよいか」を留学計画のテーマにしました。
 留学形態を交換留学にした理由は、留学先の大学で取得した単位が中央大学の卒業単位に加算できるからです。就職活動は会社説明会が3月に解禁されていましたが、ここからスタートすればいいというわけではありません。早い学生は年が明ける前から動き出していました。私は5月までタイにいたため焦りもありましたが、「タイにいるメリットは何か」と考え、バンコクにあるOB・OG会「バンコク白門」に出向き、駐在中の方たちから話を伺いました。SPIや面接については、WebテストやWeb面談を実施している場合があり、帰国後に最終面談を受けた企業もありました。留学中から就職活動をスタートさせ、帰国後にすぐ面接に対応できるようにしたことで、総合商社への就職が決まりました。留学していることが自分の自信に繋がったので、皆さんも臆さずに留学にチャレンジして欲しいです。

 留学計画作成時のポイントは、下記の3つです。
1、過去、現在、未来に一貫した軸を持たせ、留学計画で主張したい内容とマッチさせる。
 これまで何をしてきて、将来はどんな人間になりたいか。どの場面で日本に影響を与えたいか。書類選考でも面接でも、これらを自分の言葉で話す必要があると思います。
2、留学計画書を誰かに確認してもらう。
 誰かに見てもらうと「何を言っているのかわからない」「一番大切なことが分からない」ということがあります。教授に頼む、もしくは友人に見てもらいましょう。言い回しが変わるだけでも、印象が変わります。
3、留学計画のタイトルをキャッチーにする。
 魅力的な計画であると思ってもらうため、企画書の一行目から目を引く工夫をしていました。

 トビタテには金銭的支援やトビタテ生同士のコミュニティといった魅力がありますが、中央大学での1年間を海外で過ごす必要があるのか、期間・費用を考える必要が私にはありました。実際にトビタテでタイに行き、「生まれ変わった!」という感覚はありません。しかし、今までの自分がどう生きてきて、どういう人間になりたいか、+αで得られた気がします。

OB報告会

第1期生 報告者

 阿部 立希(アベ タツキ)さん/商学部OB
コース名:世界トップレベル大学等コース
渡航地域:シンガポール
派遣期間:2014年8月~2015年4月
留学計画内容:【学修内容】シンガポール・マネジメント大学に交換留学 【実践活動】企業でインターンシップ


 英語がままならない状態で留学し、インターン先ではシングリッシュに苦労しましたが、「やりたい!」と思ったことが実践活動として認められ、トビタテに合格しました。
 トビタテの魅力は手厚い奨学金。経済的に不安なく過ごせるため、活動に集中できます。
 また、留学中に目標を見失わずにいられます。留学中は、活動内容をレポートで報告します。手間な一面もありますが、そのおかげで自分がどれくらい目標を達成できているのか再確認できます。
 トビタテのコミュニティで、仲間に悩みを相談し、刺激し合えるのも魅力です。しかも、留学中だけでなく社会人になってからも交流の場があります。
 就職活動は留学先で他大学の学生と一緒に自己分析、他己分析を行ったほか、友人の繋がりをもとにOBを紹介してもらい、帰国後に訪問していました。このほか一時帰国をして面接を受けたり、秋採用に応募したりする方法があると思います。
 トビタテのプロジェクトディレクターである船橋 力さんからは、事前研修で「飛び込んで来い!」と言われました。留学中にヨーロッパ系の学生と交流できずにいた時期があったのですが、船橋さんの言葉を思い出して彼らの輪に飛び込み、一回り成長することができました。
 「辛かったけれど、勇気を持って挑戦したらなんとかなった」という根拠のない自信がつき、現在も留学中の経験を糧に仕事ができています。積極的に挑戦する姿勢がトビタテを通じて身に付いたことで、社会人2年目の今は海外事業の立ち上げなどにも携わっています。
 齋藤 直哉(サイトウ ナオヤ)さん/法学部OB
コース名:世界トップレベル大学等コース
渡航地域:フランス
派遣期間:2014年9月1日~2015年6月1日
留学計画内容:【学修内容】リヨン政治学院に交換留学 【実践活動】労働組合にインタビュー


 フランス語と労働法を学ぶためにトビタテを使って留学し、帰国後に総合商社へ就職。トビタテのおかげで様々なことに興味関心が持てました。来年からは修士号を取るためにチェコに留学を予定しており、今年10月末に商社を退職しました。トビタテは大学に所属していないと応募できない制度なので、学生の皆さんがとても羨ましいです。
 フランスは留学生に優しい街。住居手当などの援助を受けることができます。そのため、色々な国から学生が集まり国際色が豊かですよ。実践活動先は中央大学で学んだフランス人留学生と積極的に友達になり、活動先を紹介してもらいながら見つけました。
 就職活動としては、留学前にインターンに参加。留学中は就職活動を行わず、帰国後にスタートして内定をいただきました。2か月間だけ活動したのですが、集中して行ったことが自分にとってはよかったのだと思います。
 トビタテの金銭的支援はもちろん嬉しいですが、トビタテ生やトビタテ事務局の方たちと繋がりができることも魅力です。商社に就職するトビタテ生のコミュニティがあり、社会人になってからも意見交換ができます。仕事にまで影響するコミュニティは、なかなかないと思います。

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