05 REPORT

【留学フェア2023前期】海外オンライントーク◆フランス&マルタ

2023年06月06日

フランス、マルタに交換留学中の中大生が、現地の情報や留学事情をリアルタイムに語りました

▲菅野さんが留学中のイーエム・ノルマンディービジネススクール(フラン
ス)
◀前田さんが留学しているマルタ大学(マルタ共和国)

 国際センターでは、2023年4月17日(月)~28日(金)に、「海外留学フェア」と題し、海外留学のノウハウを知ることのできる、さまざまな企画を実施しました。
 海外留学を考えている学生の中には、短期留学か長期留学にするか、就活を考慮しながら留学する最適な時期、国や大学選び等において、悩む学生は少なくないようです。この「留学フェア」を留学を検討する上での参考にしてほしいと、中央大学の留学制度説明会のほか、留学経験のある中大生と海外から中央大学に留学している留学生との座談会、現在海外留学中の中大生とオンラインで話を聞くオンライントーク、留学を経験した中大生による留学報告会等が行われました。

 4月19日(水)は、フランス、マルタ共和国に現在留学している2人の中大生とオンラインで結び、現地からリアルタイムに話を聞く「海外オンライントーク」が開催されました。登壇したのは、菅野 大地さん(経済学部3年)と前田 かほりさん(国際情報
学部5年)です。現地とオンラインで結び、国際センター事務室職員によるインタビュー形式で、現在の様子、留学の目的や国・学校選び、語学力、授業の様子、寮生活・現地交流・休みの日の過ごし方、帰国後の予定等について答えてもらいました。以下でオンライントークの様子をご紹介します。

留学中の中大生に、留学先の授業や暮らしについて聞きました

▲留学期間が終わりに近づき留学生仲間とニースに旅行中。
 旅先からオンライントークに参加してくれました

《フランス》イーエム・ノルマンディー・ビジネススクール
菅野 大地さん
(経済学部3年)

英語圏の国じゃなくても英語力は身につけられる
 高校でオーストラリアへ短期留学を経験し、大学では長期留学をしたいと思いました。海外で他の言語を学び、違う文化の人々と学ぶことはどのようなことかを知りたかったんです。語学は英語しか学んできていないので、英語圏の国への留学も考えましたが、英語がネイティブな国だと自分の実力ではついてゆくのが大変そうだと思い、英語で授業を受けられるこの学校を選びました。実際に留学してみると、多くの留学生が英語で会話しコミュニケーションします。しかし、訛りのある発音を聞き取ったり、自ら発言・発表をできるようになるまでには時間がかかりました。フランス語の授業もあって、ビギナーと中級者に分かれているので安心です。生活の中で聞こえてくるフランス語を体で覚えていく感じなので、フランス語が全然できなくてもなんとかなっています。
 

▲後期の時間割(クリックで拡大します)

ビジネススクールの授業について
 授業は1コマが2時間半、中大のような大講義ではなく20人程度の少人数です。学んでいる科目はマーケティングやビジネスに関する授業が中心。プロジェクト形式で仲間とグループワークをするものが多く、課題も同様です。授業以外の時間に仲間と一緒に課題を考えることも多いので、友だちと仲良くなれると実感しています。試験は学期の中間と後半に大きなテストがあります。論述形式のものが多くて英語で書き上げます。自分は中大で統計の授業を取っていなかったので、こちらでは少し困りました。もし学んでいたらスムーズに授業についていけると思いました。留学先を選ぶ場合には、中大で学んだ科目の学べる学校を選ぶようにすると良いと思います。

寮生活や休日等、卒業後
 寮は、学校から徒歩2分ほどの場所にあり、トイレとキッチンもある個室。光熱費や水道代を含めた寮費は520ユーロ程度です。フランスは外食が高くてビッグマックが日本円で1000円以上するので驚きました。たまに料理をすることもありますが、放課後にグループプロジェクトを終えてから仲間と一緒にご飯を食べることが多いです。休みの日は仲間と過ごしたり、月1で遠くに旅行に行きます。カーンからパリまでは2時間、イギリスも船で4時間ほど。とても便利で、週末の休みを利用してイギリス、ドイツ、スペイン等に旅行を楽しんでいます。

 もうすぐ帰国し、中大では3年生になります。インターンを探したり本格的に就活も始まるんですが、卒業後にもう一度この学校に来て、さらに学んでみたい気もしています。今、留学を考えている皆さんは、違う国・環境に学びに行くことは心配が尽きな
いと思いますが、どこの国でも人生が変わると思います。チャンスがあるのなら挑戦してほしいです。

▲カーンの街の様子

▲教室で休憩時間にサッカーワールドカップを観戦

▲寮の部屋。キッチンとバス・トイレ


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▲4年生での留学は、必要な単位を取り終えていたり、専門分野の知識があることから余裕をもって留学できると前田さん

《マルタ共和国》マルタ大学
前田 かほりさん
(国際情報学部5年)

マルタは治安が良くて英語が公用語の国
 菅野さんと同じように、高校時代のオーストリア短期留学を経験して、大学在学中に長期留学しようと決めていました。マルタは地中海に浮かぶ小さな島で、公用語が英語の国です。留学先のマルタ大学は、情報系に強く、さまざまな国、特に欧州圏からの留学生が多いことが決め手になりました。ポーランド、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、韓国からの留学生が多いようです。マルタは治安がよくて、夜に女性が歩いていても比較的安全な国です。猫がたくさんいる島なので猫好きにはおすすめの国です。


マルタ大学の授業について
 授業は英語ですが、先生の強い訛りや聞き慣れない単語に苦戦し、しばらくはついていくのも大変でした。ある程度予想していたので、前期には1年生向けや留学生向けの授業を多く選択しました。後期からは興味のある情報系の分野を中心に受けています。中大4年生で留学したため、単位はほとんど取り終わっているので、安心して授業を受けています。特に、後期の情報系の授業では中大で3年半学んできた内容が多く理解しやすいです。テストは記述式かレポートを選べる授業があり、それは授業要綱にも書かれていて、得意な分野ではレポート形式テストの授業を選んでいます。

▲後期の時間割(クリックで拡大します)

寮生活や休日等、卒業後
 寮では、キッチンを10人程度でシェアして使っています。留学生たちは自炊が得意な子が多いようだし、節約のために私もよく自炊しています。和食が多いのですが、材料は全部手に入りませんが似たような材料を代用して作っています。また、キッチンにいれば誰かに会えるし、伝統料理教室などのイベントもあったり、とても楽しいです。寮費は600ユーロ(約7万円)で、その他を含めると1カ月10万円なので、日本で暮らすのと変わらない気がします。
 週末は友だちとマーケットやビーチ等に出かけ、長期の休みは遠出して、フランス、ドイツ、オーストリア、北欧に出かけています。時期にもよりますが、安いチケットなら北欧へは3~4万円で行けるんですよ。

 この長期留学を経験してみて、もっと勉強してみたいと考えるようになりました。卒業後は、日本か海外の大学院に進学したいと思っています。日本では体験できないことや学びがたくさんあります。海外留学は無理だと思わずにぜひ挑戦してほしいです。

▲マルタの港の様子

▲大学の屋外パーティ

▲寮のキッチン。これはきれいな状態

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