05 REPORT

【留学フェア2024前期】海外オンライントーク◆イギリス&ベルギー

2024年05月17日

イギリス、ベルギーに交換留学中の中大生が、現地情報や留学事情をリアルタイムに語りました

▲写真は大山夢月さん(国経4)の留学レポートより  
     

 国際センターでは、2024年4月15日(月)~26日(金)に、海外留学のノウハウを知ることのできる「海外留学フェア」において、さまざまな企画を実施しました。
 海外留学を考えている学生の中には、短期留学か長期留学にするか、就活を考慮しながら留学する最適な時期、国や大学選び等において、悩む学生は少なくないようです。この「留学フェア」を留学を検討する上での参考にしてほしいと、中央大学の留学制度説明会のほか、現在海外留学中の中大生にオンラインで話を聞く海外オンライントーク、留学を経験した中大生による留学報告会等が行われました。

 4月17日(水)は、現在留学中の中大生2人とオンラインで結び、リアルタイムに留学中の話を聞く「海外オンライントーク」が開催されました。登壇したのは、 イギリスに留学中の渡辺  はるさん(法学部国際企業関係法学科4年)とベルギーに留学中の大山  夢月(むつき)さん(国際経営学部4年)です。留学の目的や国・学校選び、語学力、授業の様子、寮生活・現地交流・休みの日の過ごし方、帰国後の予定等について、国際センター事務室の職員によるインタビュー形式で答えていただきました。
 以下でオンライントークの様子をご紹介します。

留学中の中大生に、留学先の授業や暮らしについて聞きました

《イギリス》シェフィールド大学
渡辺  はるさん
(法学部4年)

イギリスの文化を楽しみ、関心のある分野を学ぶ
 イギリスの大学を選んだのは、イギリスのHipHopやカルチャーが好きで、ヨーロッパ各地への旅行もしやすそうだと思ったからです。シェフィールド大学の都市計画学部では、都市計画分野について、将来の進路に役立ちそうな科目が充実していて、たとえばオリンピックの開催が都市にどのように影響するか、というような授業にはとても関心がありました。
 留学の準備では、IELTS4技能の向上に力を入れました。長い文章を書く等のライティングは慣れていましたが、リスニングとスピーキングが苦手だったので、ラジオのPodcast を聞いてシャドーイングして繰り返すといった練習を毎日20~30分程度しました。法学部では第二外国語で英語の履修ができるので、週5コマは英語を勉強してスキルアップにつなげました。

▲時間割(クリックで拡大します)

シェフィールド大学の授業について
 シェフィールド大学では週に6コマを履修しています。テストがあまりない科目を取っていますが、20ページもある論文を4本読んでいって話し合うような授業もあるため予習復習が大変です。時間が無いときにはサマリーだけ読んで授業を受ける場合もあります。大変だと感じたりしますが、興味のある分野を学んでいので楽しいです。その中でも、“City makers”という、街に出てフィールドワーク調査をする授業がとてもおもしろくて充実しています。そして、シェフィールド大学の建物がシェフィールド街内のあちらこちらにたくさんあり、どこにいても学内Wi-Fiがつながるからとても便利です。

寮生活や休日の過ごし方について
 大学のワイン・ソサエティやJapanソサエティといったサークルに参加しています。イギリス人学生やさまざまな国からの留学生や仲間とパブに集まって、ワインのテイスティングをしたり日本について語り合ったりする時間を楽しんでいます。週末には旅行にも出かけます。国内ではマンチェスターやリバプールなど、ヨーロッパ各地に行きやすいので、フランスやプラハ、ブダべストにも行きました。寮は、個室で、共用キッチンでは他国からの留学生と過ごすこともあります。寮費は日本円で10万円ほど、食費と雑費で約5万円。今は円安ですし、旅行に行くにも交通費が高いので、できるだけ自炊して節約するよう心がけています。
留学を考えている皆さんへ
 留学準備中に、希望する現地校に留学した先輩からアドバイスをもらうことをお勧めします。迷いがあっても背中を押してくれる心強い存在です。留学をしてからは、知り合いが誰もいない母語でもない国で暮らして、ひとりで生き抜く力や人間力がついてきたと感じています。そして、英語力が身に付くことはもちろんですが、関心のある分野を学ぶことで将来のビジョンが見えてきたりもします。帰国子女でもない自分が留学を楽しめていますから、皆さんにもぜひ挑戦してほしいです。

▲寮の様子。左=入居初日に撮影した部屋、中央=部屋の窓からの景色。高いビルがキャンパス。右=キッチンと共用スペース


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《ベルギー》ルーヴァンカトリック大学サンルイ  ブリュッセル校  
大山  夢月さん
(国際経営学部4年)

ヨーロッパ中からの留学生が集う大学で、英語で学びたくて
 多国籍な環境で英語を使って、国際関係や文化に関することを学びたいと考え、ヨーロッパ各地からの留学生が集まるベルギーを選びました。留学準備では、IELTS対策に力を入れました。特に苦手なスピーキングを中心に勉強して、ライティングに関しては学部のIELTS対策ができる授業を活用しました。IELTS試験は1年から受けはじめ、トータルで3回受けました。国際経営学部の第二外国語は中国語だったので、フランス語圏のベルギーではフランス語が必要な場合に備えて、文学部のフランス文学専攻の友人から使わなくなった教科書や単語帳をもらったり独学で学びました。留学先の大学の授業は英語なのでフランス語は話せなくても大きな問題はありませんが、標識や交通機関では必要な場合もあるし、街では英語で話しかけても通じないことがあるため、少しは理解できていると安心かもしれません。

▲時間割(クリックで拡大します)

授業について
 国際経営学部では英語で行われる授業が多いので、留学先の大学では、先生や仲間の話すヨーロッパ訛りの英語を除けば、同じような雰囲気で学ぶことができています。授業時間が120分で中大よりも長いので最初は辛かったですが、慣れます。この大学では交換留学生は基本的に学部以外の分野の授業を履修できるので、興味がある文学系の授業も取っています。基本的にはテストのある科目が多いですが、私自身がレポート派なので、そのような授業を取るようにしています。そして、ブリュッセルにはEUの本部があるのですが、留学生向けの「EU セミナー」という授業では、EU議会の見学をしたり、そこで働く方にインタビューできる機会があります。この大学ならではの授業なので、国際関係に興味がある人にはとてもお勧めだと思います。
寮生活・休日の過ごし方
 寮は自分の部屋にキッチン・シャワー・トイレもあるのですごく快適ですが、寮費が高く、1か月で700ユーロ(12~13万円)します。食費と雑費が約100ユーロ、そのほかに旅行の費用が必要です。ベルギーからはヨーロッパ―東西南北に行きやすいので、イタリアやオーストリア等各地に行きました。旅行はヨーロッパ留学の醍醐味だと思います。また、12月頃からは日本食レストランで週1回アルバイトをしています。接客はフランス語、コワーカーとは英語、オーナーさんとは日本語で話しています。物価や旅行のための費用も高いこともあり、アルバイトを足しにしています。

留学・就活について
 留学を通じてバイタリティがアップしたことや自己管理能力が高まったり、メンタルのコントロール力が付いたと思います。また、就活は留学前に進められればベストだと思いますが、私は3年の夏まで競技チアダンスに打ち込んでいたので、インターンもすることなくベルギーに来てしまいました。でも、日本にいる間に、何かに打ち込む経験をしてよかったと思います。留学中にオンラインで会社説明会に参加したり、面接を受けました。また、ロンドンキャリアフォーラムという就活のイベントは、事前に学生にオンラインでエントリーや試験をさせてフォーラムでは最終面接を実施する日本企業が多いです。私も3日前にロンドンに行ってきて、内々定をもらうことができました。留学するからといって就活ができないことはないと思います。

▲ベルギーはヨーロッパ各地へ旅行しやすい場所。左=イタリア。中央・右=韓国人の友人と2泊3日でオーストリアを旅してきました

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