05 REPORT

SENDプログラム就職座談会 ‐SENDプログラムの経験を就職活動に活かす‐

2015年01月29日

↑具体的な経験談は発見も多く、参加した受講生・修了生たちは熱心にメモをとっていました。


 2015年1月28日(水)、多摩キャンパス3号館3101教室にてSENDプログラム修了生・受講生を対象に「SENDプログラム就職座談会」を実施しました。
 「就職活動に『中央大学SENDプログラム(日本語教育)』での体験を活かしたい!」という2期生の声から実現した座談会です。就職が内定しているSENDプログラム修了生(1期生)から、SENDプログラムでの体験を就職活動にどう役立てたか話を聞き、現在1~3年生のSEND受講生・修了生が今後の就職活動に活用することを目的としています。

【実施趣旨】
・1期生から就職活動の体験を聞き、SENDを受講、修了した1~3年生(特に3年生)の就職活動に役立てる
・1~3期生のつながりをつくる
・SENDプログラムに興味のある学生へのPRの一環

【質問項目】
・現在の内定先を選んだ理由
・就職先を選ぶ際に、SENDプログラムでの経験はどう関わったか
・SENDプログラムでの経験を、どのように志望動機や自己PRに含めてアピールしたか
・3年生のうちにやっておいた方がいいと思ったこと
                                      etc.

座談会






ファシリテーターを務めた
SENDプログラム2期生の野田悠太さん、堀間浩太さん。


2人は本企画の発起人でもあります。
会話の流れに合わせて1期生に質問を投げかけ、
話題を活性化させながらスムーズに進行していました。

 
山元隆佑さん 就職先:東京大学(大学職員)/SEND派遣先:中国 上海「同済大学」

努力・能力のアピール材料とするには
SENDについての理解度がカギ!


 以前は大学院に進学するつもりだったので、就職は考えていませんでした。しかしSENDで海外の大学に通ってみると、制度、システムが日本の大学と違うことに気づき、大学をつくる仕事に興味を持つようになりました。就職先に東京大学を選んだ理由は、研修制度が充実していて働きながら勉強できる体制に魅力を感じたからです。
 就職活動ではイギリス・ロンドンの英国国際教育研究所(IIEL)での実体験をもとに、自分の能力をアピールしました。努力してきたことを思い出し、どんな役割を果たしたか、どんなことを協力し合い、何を成し遂げたか、SENDを修了してから何をしてきたのかを振り返って説明しました。
 SENDを体験したことで見えてくる自分のプラス面、マイナス面は人によって違うと思います。SENDをどう就職活動のブキにするかよく考えてみてください。SENDのことをよく理解して、その魅力を伝えるといいと思います。面接ではなぜ日本語教師にならなかったのか?と聞かれますが、将来の目的を明確に持ち、行動に一貫性を持たせて理由を説明できれば大丈夫。自分の場合は、大学での仕事に就くことが日本語教師になるより優先順位が高かったことなどを伝えました。
 
大槻美喜さん 就職先:JTB首都圏/SEND派遣先:ベトナム ダナン「ダナン大学」

「やりたいこと、不明」だった私
SENDが志望就職先を決めるきっかけに


 就職活動をはじめる時点では、やりたいことがまだ決まっていませんでした。そこで私は、やりたいことから業種を決めるのではなく、今まで経験したなかで何が楽しかったか思い返して決めることにしました。この過程で思い出したのがSENDでの経験です。私は訪日旅行に携わりたいと思い、旅行業界に就職を希望しました。内定先でのはじめの業務は、日本人向けに国内旅行を手配することです。大きいグループなので、これからチャンスが広がると期待しています。
 就職活動中は自己PRの内容をいくつか用意して、企業のカラーにあわせてアピールする部分を変えていました。面接は「経験してきたことだから話せるだろう」と甘く見ていたのですが、その経験を通じてどんな気持ちになったか言葉にするのが難しかったです。面接に向けて、自分の気持ちを整理して話す練習をしたほうがいいと感じました。あとは、とにかく笑顔でいること!
 フランス語文学文化専攻なのになぜSENDに参加したか質問された時には、「フランス語を教えてくれる先生が自国をよく理解されていて、私たちに詳しく文化を教えてくれる姿を見て、自分も日本文化を伝えたいと思うようになりました」と話しました。面接でアピールしたいトピックスがあれば、エントリーシートにはSENDと書くだけでなく“イギリスでホームステイ”など具体的例を付け加えて書くと、質問に取り上げてくれます。
 
大澤麻美さん 就職先:みずほ銀行/SEND派遣先:中国 大連「大連海事大学」

面接で気づいた自分の本心
ライフプランを描き、希望していた海外勤務を見直し

 
 SENDでの経験から、私は日本の魅力を再発見しました。就職活動でも、初期の段階では「日本の魅力を海外に伝えたい!」と、日本と海外を繋げる仕事を希望していました。ところが、就活を続けるうちに認識の甘さが浮き彫りに……。というのも、面接では海外赴任への本気度が試されます。私がエントリーした企業の多くは、国内で3~10年ほど経験を積み、それから海外へ移動するとのことでした。赴任年数もさまざまで、時には生涯海外で過ごす覚悟も必要です。自分のライフプランを考えると、難しいと感じてしまいました。日本で就職して海外で働くことを希望している人は、まずは国内で仕事の経験を積むことになると思います。面接では、その期間に会社で何をしたいか明確なビジョンを持ち、それをアピールすることが大切だと感じました。
 SENDは面接官の方が興味を持ってくれる項目です。「なぜ日本語教師にならなかったのか」など質問されると思いますが、その理由を交えながら自分の強みを主張できるといいですよね。
 3年生のうちから始めた方がいいことは、SPI試験の対策。エントリーシートは、面接で話が食い違ってしまわないように、コピーをして手元に残しておくのがオススメです!
 

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