05 REPORT

【第7回IW実施報告】留学に必要な英語説明会・学生報告

2015年12月21日

 2015年12月9日(水)、多摩キャンパスGスクエアにて、留学に必要となるIELTSやTOEFLについての説明会、および英語の勉強方法について学生から報告が行われました。
 IELTSやTOEFLについては各テスト実施機関の担当者から、どのようなテストなのか、受験時のポイントなどが紹介されました。

IELTS

 International English Language Testing System(IELTS:アイエルツ)は、海外留学等のために英語力を証明する必要がある場合、受験すべきテストのひとつです。
●135ヵ国・9000機関が採用、140ヵ国・1000会場で実施
●年間250万人が留学、移住を目指して受験
●4つのスキルテスト(聞く、読む、書く、話す)がある
●ペーパーベース、筆記試験は記述式中心
●スピーキング試験は1対1の面接形式
●日本には18の公開試験会場がある
●結果は試験の約2週間後にスコアを送付
●合否はなく、総合・スキル別のバンドスコアで表示

 なお、2016年2月27日(土)実施のIELTSが、中央大学多摩キャンパスで受験できます!
 西東京地区が試験会場となるのは初! 慣れた教室、環境で受験でき、IELTSスコアを修得できるチャンスです。
【申し込み締め切り】2016年1月15日(金)17:00
【問い合わせ】中央大学国際センター

TOEFL

 Test of English as a Foreign Language(TOEFL:トーフル)は、英語を母語としない人々の英語力を測る英語能力試験で、オーストラリアやカナダ、英国、米国を含め130を越える国々の9,000以上の大学・短大・団体が英語力の証明としてスコアを利用しています。
●約165ヵ国で実施
●年間100万人が受験
●留学や大学院入試などで必要となる
●PCを使用したインターネット版TOEFLテスト「TOEFL iBT」とペーパー版TOEFLテスト「TOEFL PBR」がある。このほか学校・企業等で実施する団体向けテストプログラム「TOEFL ITPテスト」がある。いずれのTOEFLもテスト会場で受験
●出題は日常生活~一般教養レベルまで幅広い英語で、歴史、文学、生物、植物学、動物学などアカデミックな内容が含まれる
●英語圏の大学で学業を修める英語力があるかを測定できる
●内容は英語圏の大学生活を想定
●年間30~40回、テストを実施

『TOEFLの勉強法』

経済学部国際経済学科4
堤崎 友里絵さん


交換留学
期間/2014年8月~2015年6月
派遣先/アリゾナ大学(アメリカ)
留学時TOEFLスコア/75点

スコアを1年で倍に! 
留学を実現させたTOEFL
勉強法
 交換留学に応募する際は、各留学先の大学からTOEFLやIELTSについて一定のスコアが求められます。堤崎さんが留学を意識し始めた時、TOEFLのスコアは30点代。本格的に対策を開始し、それから1年で留学に必要な得点を獲得しました。いかにしてスコアを倍にまで伸ばしたか、その勉強方法を紹介してくれました。

 TOEFL受験における大前提 

・目標スコア獲得を目指す!という強い気持ちとモチベーションを保つ
 モチベーションが落ちてしまった時は、留学先のホームページを見たり留学先での生活をイメージしたりしました。
・目標スコアを獲得するための計画
 TOEFL対策をするための時間を確保する。この時期に受験する!と決め、スケジュールを立てて勉強時間をつくりました。試験に向けて体調も管理。集中力と根気も必要です。高額な試験であるため、1回1回の試験を大切に!

 Reading 

・語彙力を増やす
 日常では使わない単語が出てきます。
・分野における知識
 歴史、科学、環境、生物、文学などさまざまな分野から出題されます。その分野に対する知識があるだけで、読むスピードが変わってきます。
・推測力
 知らない単語は推測しながら読む。その後に書かれている文章への理解度が変わってきます。
・読解のスピード
 問題数をこなすことで、スピードを上げていきました。本番と同じように解答時間を設定して、分からない単語は解き終えてから調べ、答え合わせをしました。必ず行っていたのが、長文を音読すること。ひとつの長文問題を3、4日かけて読み、それまで知らなかった単語を記憶していきました。
・試験でのポイント
 初めてテストを受けた時、1問目から解いていたら3問目を解く時間が少なくなってしまいました。しかし、3問目の方が自分にとって分かる内容だったんです。この経験を踏まえ、出題されたリーディング問題の全体を見て、1問目から解くのではなく解きやすいもの、得意なものから解くことをお勧めします。

 Listening 

・集中力と内容の要点を掴む
 会話や講義の音声をすべて聞いた後に出題されます。集中力が途切れそうになりますが、誰が何をしたのかなど整理しながら集中して聞く必要があります。
・シャドーイング
 喋れない単語は聞きとれません。テキストを活用し、リスニング用の音声に併せて英語をシャドーイングしました。はじめはスクリプトを読みながら、慣れてきたらスクリプトを見ずに何度もシャドーイングし、何も見ずに音声と併せて言えるようにしました。リスニング問題を解いたままにせず、音声の内容をきちんと理解するのがいいと思います。
・日常会話は海外ドラマから学ぶ
 テキストだけではなく、海外ドラマも活用してリスニング力を鍛えました。1回目は英語音声+日本語字幕。2回目は英語音声+英語字幕。3回目は英語音声+字幕なしというように、セリフ1つひとつの文章構成を理解しながら、何度も見ました。流し見では意味がありません!

 Speaking 

・瞬時の発想力と文章構成力が鍵
 個人に対する問題と、出題された問題を要約して自分の考え述べる問題が出題されます。
 話す事柄に対し、なぜか、きっかけはなど、話題を肉付けする練習をしました。文章構成の基本は、結論→理由→だからこの結論という流れ。慣れるまでは時間は気にせず、文章を構成する練習をしました。できるようになってきたら、時間を計って時間内に回答できるようにしました。採点基準に沿った回答をする必要があるので、テキストに収録されているスコア別解答例を見比べ、得点が高い文章構成やフレーズを自分のスピーキングに活かしました。試験官はネイティブの先生なので、発音がいいことに越したことはありません。

 Writing 

・考えに一貫性を持つ
 個人の考えが問われる問題と問題の内容を要約する問題があります。反対か、賛成かを聞かれる問題の場合、反対意見は考えすぎない方がいいと思います。反対意見を出すうちに、一貫性が薄れてしまう場合があります。
・文章構成と時間配分
 5、6分で内容を組み立てて、残りの時間でタイピングをしました。問題集にある解答例の文章構成を見て、練習をしました。協力してくれる先生がいれば、添削をしてもらうといいです。時間を計って本番と同じように解くことで、タイピングのスピードも上がります。日常生活でライティング力を向上させるのは難しいので、何度も問題集を解く必要がありました。

 全体を通してのスケジューリング 

 スケジュールは「今週中にこれを終わらせよう! 理解できるようにしよう」というふうに週ごとに決め、集中的に勉強しました。土日など時間がある日は模擬試験のようにして勉強。リーディングは、寝る前に毎日音読をするようにしていました。スピーキング力をつけるために、シャドーイングも頻繁に行いました。
 私の場合は通学時間も長かったので、CNN学生版ニュースを聞いたり、英語の本を読んだりしていました。授業は英語で受講する経済学などを受け、できるだけ英語漬けの環境に身を置きました。単語を覚えるとき、友人は分厚い単語帳を持ち歩いてこまめに復習していましたが、自分はそういったことが苦手だったので、リーディングに出てくる単語を文章で覚えるようにしていました。
 留学先での講義はやはり難しく、課題の量も多いので授業に追いつくのは大変でした。しかし、TOEFLの出題内容と似た講義を受けるので、TOEFLのテスト勉強が役に立ちました。日常生活では海外ドラマを使って勉強していたことが効果的でした。

前へ

次へ