05 REPORT

【第8回IW実施報告】日系企業講演会

2017年01月13日

インターナショナル・ウィーク
第8回 メキシコ
 現在、メキシコへの日系企業進出は自動車産業を中心に急増し、その数は1000社以上に上ります。在留邦人も1万人に迫り、その数は現在も増加傾向。こうした背景を受け、インターナショナル・ウィークの一環として、メキシコにおける日系企業の現状を伝える講演会が開催されました。講演は2016年11月28日(月)に後楽園キャンパス、11月29日(火)には多摩キャンパスと2キャンパスで行われ、将来メキシコや海外で働くことを視野にした学生、メキシコへの渡航経験がある学生などが会場に集まりました。
 登壇者として招かれたのは、現地に16年駐在し、メキシコ人と日本人の協働をマネジメントしてきた樋口和喜氏です。
 

 「日系企業が求める人材(メキシコ進出編)」と題し、メキシコ人の国民性や現地で指導する立場になった際の注意点、ビジネスパーソンに求められるスキルなどを紹介しました。
 樋口氏は「技術を持って日本から現地に行く場合、指導者の立場になります。この場合、お互いを尊敬する関係が大切。リーダーとは人を管理するのではなく、“人財”を育成できる人のこと。変化を恐れず、機会を捉えて挑戦してください」と学生たちを鼓舞。学生たちは樋口氏の言葉に熱心に耳を傾けただけでなく、講演後には樋口氏に意見を伺うべく列をなす姿も見られました。

「マインドの高い人ほど、リーダーとして素質があります。マインドとは、目標や好奇心、問題意識などのこと。マインドが高ければ、自然と専門的能力やビジネススキルが身につきます。このマインド(情熱)を持続するコツは、上司と自分がお互いに納得でき、なおかつ自分が思うより少し高いところに目標を設定することです」
 
メキシコの現状や、海外進出時に活躍できる
日本人について述べた樋口氏。
 
講演者プロフィール

住友商事株式会社 自動車製造事業第一部参事 株式会社キリウ 副社長
樋口和喜 氏

1979年、住友商事株式会社入社。1988年よりメキシコ住友商事会社 自動車プロジェクトの課長、1997年には同社のモンテレイ支店長に任命。2004年から住友商事自動車製造事業部 部長を務め、2009年にはメキシコ住友商事社長 兼 米州総支配人補佐、2014年 住友商事自動車製造事業部参事 株式会社キリウ副社長兼メキシコキリウ社長、2015年10月から現在まで住友商事自動車製造事業部参事  株式会社キリウ副社長。

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