戦争はやがて終結し平和条約が交わされましたが、その後もこの過去に対して日本とオランダの間で平和と友好について対話が続けられ、1995年、外務省欧州局により交流事業のひとつとして「日蘭架け橋事業」が開始されました。2005年からはこの事業の後継として「日蘭平和交流事業」がスタート。毎年20名ほどのオランダ人戦争被害者の方たちが日本に招聘され、観光や交流を通して日本に対する理解を育み、両国の理解を深めています。
中央大学では2007年より、こうして招聘されたオランダ人の方々を招き、学生に向けて戦争体験を共有してもらう「中央大学日蘭交流会」を行っています。
今年は2017年10月25日(水)に13名のオランダ人の方々を多摩キャンパスに招き、交流会を実施しました。会場には法学部と経済学部の学生61名と教職員10名が列席。学生たちは国際情勢や外交の授業を履修しており、オランダ人の方々から語られる戦争体験から自己の学習を深めることはもとより、教科書だけでは読み取れない歴史を学び、未来への教訓としていく貴重な機会となりました。
「中央大学日蘭交流会」
オランダ人戦争被害者の方たちに、現代の日本の姿を日本人学生との対話から理解してもらうとともに、学生たちには国際的な交流を通じながら戦争経験に触れ、学修の動機づけを得る機会としています。
同交流会は、かつて外務省に所属していた元法学部教授・元駐英大使 折田正樹の発起により、2007年に開始しました。現在は中央大学国際センターの主催、外務省欧州局西欧課の協力のもと、法学部教授 宮丸裕二、法学部准教授 ピーター・ソーントンの企画にて開催しております。 |