本セミナーには、青年海外協力協会の藤田晃典 氏と本学文学部卒業生で、青年海外協力隊 平成26年度2次隊の原 真人 氏が講演者として招かれました。藤田氏からのJICAボランティアの事業説明、原氏からの協力隊体験談の報告、それら説明、報告に関する質疑応答の三部構成で進められました。
第一部で登壇した藤田氏は、まず、JICAボランティアは日本政府のODA(政府開発援助)の一形態であると説明し、以下のようなJICAボランティア事業の種類を紹介してくれました。
【JICAボランティアの種類】 ・青年(20~39歳)対象 青年海外協力隊、日系社会青年ボランティア、短期ボランティア ・シニア(40~69歳)対象 シニア海外ボランティア、日系社会シニア・ボランティア、短期ボランティア |
続く第二部の青年海外協力隊経験者による体験談では、原氏が青年海外協力隊に応募した経緯、派遣先のアフリカ、マラウイで行ったコミュニティ開発の様子などを報告しました。
原氏は青年海外協力隊を経験したことで、開発途上国への先入観的なイメージが変わったと言い、自分が模範となって行動を起こすことが支援先のサスティナビリティ(持続可能性)に繋がると感じた、と自身の学びを会場の学生たちに熱く語りました。
第三部の質疑応答の時間には、学生から挙がった「社会人を経験したからこそ現地で活きた能力は?」という質問に対し、原氏は「現地では自ら行動を起こさなければならず、面識のない方たちを積極的に訪問する必要があったため、日本での営業の経験が活かされた」とエピソードを語りました。
2010年にJICAとこのセミナーを企画し、以来開催を続けてきた経済学部教授 林光洋は、「今回の話を、何らかの形で皆さんの将来に活かしてもらえたら」とフロアーの学生たちにメッセージを送り、セミナーを締め括りました。
下記に原氏の体験談概要をご紹介します。