05 REPORT

2018年度 交換留学〔春派遣〕募集説明会を実施しました

2018年05月16日

 2018年5月9日(水)、国際センター事務室の主催する「2018年度交換留学〔春派遣〕募集説明会」が開催され、Gスクエア(多摩キャンパス ヒルトップ2階)には20人ほどの学生が集いました。説明会には、6人の留学経験者も参加してくれました。
 
 国際センター事務室によるガイダンスでは、応募までの流れや応募書類、選考基準などについての説明があり、参加した学生は、資料にメモを取りながら熱心に聞いていました。交換留学〔春派遣〕の留学期間は、1年間または半年で、オーストラリア、韓国、インドの協定校が21校あります。応募期間は、オーストラリア・韓国は5月下旬、インドは9月下旬です。
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 また、Q&A形式で、留学体験者のエピソードやアドバイスなどを聞くことができました。後半の座談会では、国ごとの事情や学内選考の様子など、たくさんの質問が寄せられました。

 参加者に、説明会へ参加した感想を聞いてみると、「募集要項では知ることのできない話を聞くことができてよかった」「留学についての現実味が増した」「正直なところ迷っていましたが、行きたい気持ちが高まった」「合格を目指して頑張りたい」などと、自らの留学意欲にもつながったようです。

 以下、説明会の内容を参考にご紹介します。

応募前の準備のポイント

留学先大学を選ぶ
 協定校のウェブサイトや国際センター事務室にある留学の報告書などを参照し、事前の情報収集が大切です。

応募書類について
 応募様式は、C plusまたはオンラインのストレージからダウンロードできます。PDF形式のファイルにテキスト入力する応募様式について、自宅のPCで入力できない環境の場合には、学内のパソコン教室のPCで書類を作成することをおすすめします。留学先の国により、応募期間や締め切りが異なるため注意が必要です。

留学報告書の活用  
 留学報告書には、留学経験者による詳細な報告(留学先での授業や費用など)が記載されています。留学報告書は、国際センター事務室で閲覧することができます。

■留学費用について
 費用がどの程度かかるのかを把握することは重要です。学内には、様々な奨学金制度があり、学部独自のものもあります。

留学経験者の体験談

    留学希望の学生の疑問や不安点などについて、国際センター事務室から質問をしました。留学経験者の皆さんは、自身の留学体験を振り返り、丁寧に回答してくれました。
 
【 回答者 】カッコ内は留学時の学年
椎谷日菜さん(法学部3年) /オーストラリア・オーストラリア国立大学
佐々木謙也さん(法学部4年)/オーストラリア・シドニー工科大学
石堂優さん(総合政策部3年)/韓国・漢陽大学
飯田瑞生さん(経済学部3年)/韓国・高麗大学
権美潤さん(商学部3年)  /韓国・延世大学
吉崎春菜さん(経済学部3年)/韓国・建国大学

▲留学経験者の皆さん

Q.留学の目的は? また留学先でどんな「学習・研究」をしましたか?

・多文化主義政策に興味がありオーストラリアを選びました。大学では国の多文化主義や国際開発論などを研究しました。
・シドニー工科大学でエネルギーのおもしろい研究をしていると知り留学しました。日本と違う観点でエネルギーを学ぶことができました。
・1年次に短期の語学留学をしました。語学力アップに加えて、経済学部で学んでいる観光学や都市マーケティングなどを韓国でも学んでみたいと思い、留学を決めました。
・語学の習得はもちろん、韓国の厳しい学歴社会の中で学ぶことは自分の成長につながると考えて留学を決めました。大学でも学んでいる経済学、マーケティング、消費者行動などを学習・研究しました。
・韓国と日本は距離は近くても、すごく遠い国のように思い、経済や経営学などを日本と比較してみたくて留学しました。

Q.留学先の国と協定校を選んだ理由は?

・シドニーの発電所には興味のあるシステムがあり、その国でエネルギーを学んでみたいと思いました。
・韓国には財閥があり、日本と全く異なる経済のしくみに興味がありました。第一希望の協定校の要件を満たすことができなかったので、要件を満たす別の協定校に出願しました。
・去年4月の朝鮮語能力テストで、基準以上の良い成績が取れたので、経営や経済学に力を入れている大学にしました。
・高麗大学に留学していた先輩のSNS写真や書き込みに影響を受けました。他国からの留学生が多いことも決め手になりました。
・できるだけ朝鮮語オンリーの環境に身を置きたくて、各大学を比較し、最も日本人留学生の少ないところを選びました。

■国際センターからのアドバイス

 留学先の大学選択には、語学とGPAの要件は重要です。また、学びたいことを明確にし、それを学べる留学先、またそこでどのようなことが学べるかなど、事前に情報収集することが大切です。

留学・卒業後の計画について、留学経験をどう活用し、将来的な目標へどう繋げていきますか?

・就活では、「軸は何か?」とよく質問されます。留学して成長したことを活かして、社会にインパクトを与えられる仕事を企業でしたいと思っています。
・公務員を目指しています。オーストラリア社会の仕組みを学び、たくさんの多種多様な社会基盤を持つ社会で学ぶことができました。帰国後も公務員を目指して頑張っています
・エネルギー関連の企業に勤めたいと思っていて、今まさに、留学先で学んできたことをメインで就活をしています。
・1年間日本語以外で過ごせたことで身についた自信は就活にも役立つと思います。
・2年次の応募時には、就活を意識していなかったのですが、帰国して一気に就活モードです。日本語の通じない環境で過ごせて自信がついたし、物事を多角的に見るようになりました。留学経験は自分の引き出しの一つです。
・語学や留学先で学んだことはツールのひとつ。また、留学を通じて日本の良さを実感しました。日本の強みを生かして、対韓国的な仕事をしてみたいです。
 
■国際センターからのアドバイス
 自分なりのテーマを持って留学することが大切です。留学先での経験や人との出会いで変わることもあるかもしれません。一貫性のある自分の「軸」を持つことがポイントです。この視点や意識は、就職活動の際にも役立つものになると思います。

Q.留学先で友達はできましたか?

・まずは寮で友達を作りました。
・友達の友達つながりで、友達の輪を広げていきました。
・世界各国からの留学生の友達がたくさんできました。
・友達作りには積極性が大切です。
・JAPAN CLUBと歌舞伎サークルというサークルに入りました。日本に興味のある留学生や現地大学生が集まっていたので、友達を作りやすいと感じました。

Q.大変だったことはありますか?

・すべての授業が韓国語だったので、とにかく大変でした。
・大学には、留学生クラスなかったために、まずは語学学校に通いました。
・留学中に、部屋を変えたことでしょうか。新しい部屋探しを自分一人でやらなければならなくて苦労しました。

▲韓国は日本に近く身近ですが、社会や文化が全く異なる国。驚きもたくさんありました

▲オーストラリアでの学び、各国からの留学生との交流経験を活かして就活に挑んでいます

▲座談会は、終了時刻を過ぎても質疑応答が続くほどに盛り上がりました

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