05 REPORT

留学×キャリア ~留学と就活。 コロナ禍でできることを考えよう! <中央大学国際センター × キャリアセンター>オンラインイベント

2021年03月16日

 2021年2月17日、中央大学国際センター主催、キャリアセンター共催によるイベント「留学×キャリア」がオンラインで開催されました。
 2020年の春からコロナウィルスの流行により、大学の授業はオンラインになりました。海外渡航が制限され、留学を中止したり断念したり、就職活動はオンラインで実施されるものが増えるなど、大学生が自分の目指すキャリアを考える上で、スケジュールや流れ等は先輩たちの体験を参考にすることが難しくなりました。「留学したいけれどできない。これからどうしたらよいだろう」「留学を思い描いていたのでキャリア形成のスケジュールが立てられない」などと、悩む学生が増えてきているようです。

 そこで、中央大学の国際センターとキャリアセンターでは、両センターの持つ最新情報とノウハウから、「企業が求める人材像」や「留学の効果や留学と就活の両立」「留学の現状」等を留学、就活、キャリアを描くことに不安や悩みをもつ学生たちに提供し、さらにコロナ禍で何ができるのかを考えてもらおうという内容で、このイベントを企画しました。
 また、経済学部4年の渡辺日菜子さんが自身の留学と就活の体験について、具体的なエピソードを交え講演をしました。コロナの流行で途中帰国となった留学を経て、希望企業の内定を得るまでに行ったこと、就活事情、意識のあり方等を熱心に伝えていました。
 このイベントには約150人の在学生が参加しました。最後に行われた質疑応答では、多くの質問が寄せられ、時間を延長しながらも渡辺さんと両センター職員が丁寧に回答していました。
 充実した内容となったイベントについて、以下でご紹介します。
 

就活に向けて今できること

渡辺日菜子さん(経済学部4年) 内定先企業:楽天株式会社

 渡辺さんは2019年、3年次の夏に念願のアメリカの東テネシー州立大学に交換留学生として留学を果たしましたが、コロナの影響により2020年3月に途中帰国しました。4年次に中央大学で履修を再開しながら日本で就職活動を開始。楽天株式会社の内定を得て、就活を終えました。
 渡辺さんは、カンボジアでボランティア活動に参加した際に、多様なバックグラウンドを持つ人々との交流から自分の「視野の狭さ」に気が付いたことが留学するきっかけになったそうです。留学先の東テネシー州立大学では、圧倒的に多い課題に奔走しながらも、多様な価値観を持つ友人から多くを学び、日本や自分自身について”気づき”の多い時間を過ごすことができたそうです。

▲渡辺さんが留学途中で帰国し、4年生で就活をもう一度
やり直すことにした理由   

↑写真はクリックすると拡大します

 就職活動については、3年次の留学前に、就活イベントや保険業界でのインターンシップに参加。その後、留学したアメリカで、毎年秋に実施される就職イベント(合同説明会研選考会)である「ボストンキャリアフォーラム(※)」に参加し、志望していた「人材業界」の2社から内定を得ることができました。
 その後、コロナウィルスの流行により、留学期間を2カ月短縮し日本に帰国、4年生に復学します。アメリカで内定を得たことで就活は終わっていましたが、自分の軸として考えていることを実現できる仕事は「人材業界」以外でも可能であると考え始め、他業界や企業にも目を向けて、4年次に再び就活を再スタートさせました。すぐに結果に結びつきませんでしたが、11月にオンラインで開催されたボストンキャリアフォーラムに再び参加。ここで楽天株式会社の内定を得ることができました。
 3年と4年で2回行った就活を振り返ると、3年次までは一つの業界しか見ていなかったこと、短期インターンシップや企業説明会に参加しなかったために経験が不足していたり視野を狭かったと、3年次の就活に対しての反省点が残っているようです。 また、企業の面接では留学について質問されたことはあまりなく、「そこで何を経験したか」の方が重要だと感じたようです。実際に、渡辺さんは留学のことよりもカンボジアボランティアの体験を話すことが多かったと言います。後輩の皆さんには、3年次まではさまざまな業界や企業を見て、インターンシップに積極的に参加して視野を広げてほしい。さらに留学できなくても、それに代わって語ることのできる、自分のPRポイントや軸となるような経験や体験を積んでほしいと語りました。

(※)ボストンキャリアフォーラム:毎秋、ボストン(アメリカ)で開催される日英バイリンガルのための就職イベント。応募条件は企業ごとに異なるが、参加対象者は日本語英語両方でビジネスを行える語学力を身に付けている者(日英バイリンガル、留学経験者等)とされている。2020年はオンラインで実施された。
 

納得できる就職活動に向けて、コロナ禍だからこそできることを見つけよう!

国際センターから ~海外留学の現状と就活に向けた提案

 海外留学は、2020年春から世界で感染拡大が続く新型コロナウィルスの影響で、海外渡航が制限され、実施できない状況になりました。2021年度もしばらくは同様の状況が続く見通しです。本学との海外協定大学の中には海外からも受講できるオンライン授業や講習を実施している学校もたくさんあり、受講することで語学力や広い視野を身に付けることは可能です。しかし、現地での体験や経験ができるわけではありません、その部分を日本にいながらどうカバーするか、その点について考えてみましょう。
 
 「企業が採用時に求める能力・資質」を見てみると、企業が期待する人材の中では特に、「実行力」「チャレンジ精神」「コミュニケーション能力」を重視していることが分かります。「留学を経験した中大生へのアンケート」からも長期留学で得たものにも、これらの能力・資質が入っています。これらは、日本にいても獲得できそうなことです。実行力、チャレンジ精神、コミュニケーション能力を向上できそうな体験や経験を自分の身の回りで、まずは見つけることが、コロナ禍での就活への近道だといえそうです。

※以下の画像は、クリックすると拡大して見ることができます。

▲企業が採用時に重視する能力・資質

▲長期留学を通じて得たもの(中大生の声)

▲クリックすると拡大します

 さらに、「達成感ある体験に基づいて自分をどのように磨いてきたか」 「経験を自分へどのようにフィードバックさせてきたか」 「直面した困難をどのように解決してきたか」などについて、さまざまな活動から人に語れるようにすることが、就職活動時の自己PRのポイントになるようです。コロナ禍でサークル活動が思うようにならない、インターンシップがオンラインになったり、アルバイトが減ったりと、大学生の生活には大変な制限が生じていますが、それをプラスに変換しチャンスに変えて、自己を語れる経験を見つけることが大切なようです。

●中央大学のリソースを活用して実力を向上させよう
 中央大学では、留学ができない状況にある現在も、留学に関連するさまざまな支援を行っています。国際センターでは、本学海外協定校が提供するオンラインプログラムの紹介、外国語講座・集中外国語講座オンライン授業(TOEIC、TOEFL・IELTS等)の実施、Gスクエアのオンラインイベント等による国際交流(ランゲージ・ラボ(外国語自主学習グループ)・イベント各種)、留学関係の資料・留学報告書等の閲覧、留学や国際交流に関する募集や情報を受け取れるメーリングリスト、留学相談(WebexMeeting、電話相談)などを提供しています。

 

キャリアセンターから ~コロナ禍の就職活動の現状と伝えたいこと

▲留学と就活を考慮した就活のスケジュール
↑クリックすると拡大します

 コロナ禍となり、2020年度の就職活動は、以前よりもハイブリッドな形態に変わってきました。説明会や一次二次面接はオンライン、最終面接が対面という形です。また、インターンシップに参加した学生に対して、企業からアプローチがあり内定につながるケースが増えてきています。そのほかにも、ボストンフォーラムのように従来と異なる時期に実施する選考会もあり、就活の形やスケジュールは多様化しています。

 このような中で就職活動で内定を得るためには、1、2年次からの準備をお勧めします。例えば、自己分析を通じて自分の強みと弱みを知り、弱みの克服をする、興味のある企業を探したり、新聞等で業界を知るといった業界研究、オンラインでのOB・OG訪問、低学年でも参加できるインターンシップに参加するというようなことが可能です。

 また、留学を希望する学生の皆さんには、留学の”目的”について、じっくりと考えることも重要です。国際センターからの提案にもあるように、”目的” を留学以外のことに置き換えて達成できることもあるからです。企業は海外とやりとりする機会も増えています。日本にいながら、グローカル感覚を養ったり語学力を身に付けることも大切なことのようです。

●キャリアセンターを活用しよう
 中央大学キャリアセンターでは、学生の皆さんの進路選択を支援する、さまざまなプログラムを提供しています。就職ガイダンスはもちろん、OG・OBによる体験談といった就活イベントのほか、個人相談も行っています。キャリアセンターのツイッターやキャリアセンターネットに登録することをお勧めします。

 

前へ