05 REPORT

【法学部】「学部留学生のビブリオバトル」を実施しました
 ~1年生がお薦め本の日本語プレゼンに挑戦!

2023年07月31日

▲2日目チャンプ本に選ばれたキムソユンさん

▲1日目のチャンプ本に選ばれたイコユンさん

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 2023年6月8日(木)・15日(木)に、茗荷谷キャンパス内の法学部図書館アクティブラーニングスペースにおいて、学部1年生の留学生・日本語クラス(法学部助教  吉田千春 担当)の「ビブリオバトル」が開催されました。当日は、バトルに登壇する学部留学生に加えて、国内学生、日本語サポーターが参加しました。

 「ビブリオバトル」とは、1人1冊のおすすめの本を紹介し、その中からチャンプ本を 選ぶコミュニケーションゲームです。
※ビブリオバトルの詳細 →  知的書評合戦ビブリオバトル公式サイト

 今回は法学部の留学生(1年生)12人が6人ずつ、日本語でおすすめ本の紹介をしました。公式ルールに従い、5分間で本を紹介し、紹介の後、2~3分のディスカッションを行いました。全員の発表が終了した後、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準として1人1票の投票を行い, 最多票を集めた本がチャンプ本として選ばれました。 日本語、英語、中国語、韓国語を元にした絵本、漫画、小説、実用書など、多様な本が紹介されました。 

 その中から、初日はイコユンさんが紹介した『神曲 地獄篇』、2日目はキムソユンさんが紹介した『バリスタはなぜそのカフェに行ったのか』(本人訳)がチャンプ本に選ばれました。留学生が紹介した本のタイトルや出身国は以下の表をご覧ください。
 さらに、2日目は「ビブリオバトル」の終了後に、登壇した留学生と投票に参加した学生がグループに分かれて話す時間を設けました。本の話だけではなく、趣味や共通の話題で盛り上がり、留学生との交流の場にもなりました。なお、このイベントの開催にあたり、法学部図書館にご協力いただきました。

ビブリオバトルに参加した留学生の感想

◇1日目のチャンプ本:イコユンさん(法学部1年/韓国) 
 レポートや論文などの作文と異なり、他の人に自分の考えや意見、感想を伝えるために作る原稿は、文章の作成方法がかなり違いました。発表する姿勢や話の速さなどもしっかり考えておかなければならなかったです。日本語の原稿を覚えるのは大変でしたが、人々の前で日本語で発表する練習になりました。皆さんもぜひ『神曲』を読んでみてください。

▲サイヨウさんのプレゼンテーション。ボードに表示されるカウントダウンが緊張感が高めます

◇2日目のチャンプ本:キムソユンさん(法学部政治学科1年/韓国)
 ビブリオバトルというイベント自体が初めてだったため、最初は「一体どんな風に準備したらいいのだろう」と心配でした。しかし、みんなと意見を共有したり、先生からアドバイスをもらったりするうちにだんだん自信がつき、楽しくなりました。
 今回のビブリオバトルからはたくさんのことを学ぶことができたと思います。人それぞれ好む本のジャンルやストーリーが違うため、普段あまり読む機会のない本(絵本や古典など)に触れることもできました。そして、楽しんだだけでなく、教養面においても一歩成長したと思います。素晴らしいイベントの場を提供してくださった吉田先生と、図書館の関係者の方々に感謝の気持ちを伝えたいです。

▲ジョンビョンホさん

▲ヤンジュさん

▲キムソウンさん

イベントに参加した国内学生の感想

●IMさん(法学部政治学科1年)
留学生の発表を聞いて、本を選んだ理由に共感したり、率直な意見や自国との比較された感想が印象的でした。自分の言葉で話されるからこそ、心に刺さることもあり、紹介された本を読んで視野を広げてみたいという気持ちになりました。

●大山 広貴さん(法学部政治学科2年)
今回、留学生のビブリオバトルでは、日本の本以外にも韓国や中国の本についての紹介もあり、自分が今まで知らない本が多かったのでおもしろかったです。留学生が、母語ではない日本語で流暢に発表していたこともすごいと思いました。

●山口 慧亜さん(法学部政治学科2年生)
母国語ではない日本語の本の魅力を日本語で紹介するのは決して容易なことではありません。ですが、自分の紹介する本を観客に読んで欲しいという熱意が存分に伝わり、感嘆しました。

 【留学生たちが選んだお薦め本一覧】 ※国名は留学生の出身国

6月8日 書籍名(作者) 6月15日 書籍名(作者)
韓国 100万回生きたねこ(佐野洋子) 韓国 バリスタはなぜそのカフェに行ったのか
韓国 神曲 地獄篇
(ダンテ、平川祐弘)
中国 三体(劉 慈欣)
韓国 ヘルドッグス地獄の犬たち
(深町秋生)
中国 ルックバック(藤本タツキ)
中国 彼女は頭が悪いから
(姫野カオルコ)
韓国 人魚の眠る家(東野圭吾)
韓国 湖巖自傳 〔日本版:「市場は
世界にあり」〕(李秉喆)
韓国 "カラーアンドライト :リアリズムのための色彩
と 光の描き方"(ジェームス・ガーニー)
インドネシア ジュラシックパーク
(マイケル・クライトン)
韓国 ソニー復活ㆍ変革を成し遂げた異端の
リーダーシップ (平井一夫)

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