05 REPORT

【2024年度前期】非英語圏の協定校に留学した学生による
「非英語圏への留学ってどうなの?」が開催されました

2024年05月31日

 2024年4月26日(金)、「非英語圏への留学ってどうなの?」と題した、非英語圏の協定校に留学した学生による「留学体験報告会」が、対面とオンラインで同時開催されました。
 国際センターでは、2024年4月15日(月)~4月26日(金)に、海外留学のノウハウを知ることのできる、さまざまなイベント企画「留学フェア」を実施しました。海外留学の計画を立てる際に、短期留学か長期留学にするか、就活時期を考慮した最適な時期、国・大学選び、語学力・成績、選考基準等といった悩みや不安が生じるようです。「留学フェア」では、さまざまな企画を通じて、留学希望者の不安等を和らげたり意欲につなげてほしいと企画したそうです。今回の「非英語圏への留学ってどうなの?」もその一環で実施されました。

▲オンライン配信先の学生たちに向かって笑顔で回答

 「非英語圏への留学ってどうなの?」の会場となった多摩キャンパス FOREST GATEWAY CHUO内の教室に、登壇学生と留学希望の学生が集まりました。また、イベントの様子はオンラインでリアルタイム配信され、多くの学生が参加しました。
 登壇したのは、非英語圏のフィリピン、台湾、フランスに留学した3人の学生です。司会を担当する国際センター職員の質問に答えながら、留学時の体験、現地の授業、語学習得やお国事情・慣習、休日の過ごし方等について話しました。和気あいあいとした雰囲気で進められ、共感したり、留学先の様子の違いに驚いたりしながら、留学時のエピソードを紹介しました。
 以下で、登壇した3人のコメントの一部をご紹介します。

 非英語圏の国に留学した中大生の声

フィリピン大学ディリマン校 【フィリピン】    
 文学部3年 佐藤さん 
(2年次秋学期から1セメスター)     
 
 文学部英文専攻で、語学の習得について関心を持っています。フィリピンは、非英語圏で日常会話はタガログ語ですが、公用語が英語です。ネイティブとは言えない、いろいろな英語に触れられるということが語学力の向上にもつながることにも期待がありました。TOEFLで応募しました。
 留学してすぐの頃は、英語で授業を受けることに戸惑いました。国内ナンバー1という高いレベルの大学には国内から優秀な学生が集まり、世界中からの留学生が熱心に学んでいます。課題やレポート、グループプレゼンテーション等は中大の文学部と比べ物にならないほどに多くて、途中からは単位数を意識するのをやめて、興味のある科目に絞って受講したり、グループワークのある科目では積極的に動くなど工夫して進めるようにしました。また、貧富の差による国の治安の悪さや環境の心配もありましたが、私自身が環境の変化に強い性格だったり、南国特有のフレンドリーで明るい人々に救われて、日本とは異なる環境や文化の違いを肌で感じ取ることができて、さまざまな学びになりました。留学中の費用は寮・食費(寮が自炊禁止なので外食)等を合わせて1カ月6~7万円ほどでした。
国立政治大学 【台  湾】 
 商学部4年 吉村さん
(3年次秋学期から1セメスター) 

 大学入学後は英語圏留学を目指してTOEFLに力を入れていましたが、あまり伸びなくて、2年生の夏に非英語圏留学に方針転換。三か国語話せるトリリンガルを目指そうと、第二外国語の中国語と英語が学べる大学を探しました。そしてHSK(中国語検定)のために、台湾や中国からの留学生と積極的に話したり、単語習得をし、短期集中で4級の合格を勝ち取りました。
 国立政治大学では、中国語で学ぶ科目と英語で学ぶ科目を取っていましたが、1コマが3時間です。英語も中国語もリスニングがあまり得意でないから最初は全然分からなくて、集中力をもたせるのが大変でしたが、1カ月半経つと耳が慣れてきました。寮はベトナム、アメリカ、ドイツからの留学生たちと2段ベッドのシェアルームでした。一緒にテレビを見たり仲良く過ごして本当に交友関係が深まりました。そしてとても不思議な寮あるある話で、3カ月目頃から寮内での会話が英語から中国語に変化していきました。台湾は親日国で日本語を学ぶ人も多いと思いましたし、アジアからの留学生が多い印象ですが、欧州からの留学生も多いので英語も学べます。寮費は安くて1セメスターで5~6万円、食事は外食で月に約4万円なので、1カ月あたり5万円くらいでした。
EMノルマンディービジネススクール 【フランス】   
 経済学部4年 菅野さん 
(2年次秋学期から約1年間)  

 英語圏大学で学ぶには、英語の実力に不安があり非英語圏への留学を検討し、フランスで英語で授業を受けられるというこの学校に決まりました。応募はIELTSでした。
 先生も学生も出身はさまざまで、みんな英語が非ネイティブな状況だったので、会話の速さや単語等、理解しやすいと感じました。世界すべての大陸からの留学生が来ているので、いろんな人と接することができたのが魅力です。フランス語は、留学が決まってからテレビのフランス語講座で簡単なフランス語を学び、留学してから学校のビギナークラスで1年学びました。専門の授業はビジネスに関する科目を中心に履修していましたが、グループワークが多くて、メンバーでプレゼンの準備をしたりWebサイトを作ったりと、仲間と過ごす時間が長くてとても仲良くなりました。休みの日には仲間といろいろな場所に旅行して楽しかったです。毎月の費用は、物価高と円安のために高くて、1ルームのアパート(1カ月500ユーロ)で、できるだけマーケットで地元の農産物を買って節約しながら自炊生活でした。でも、フランスでは美術館や博物館の入場料が学生が無料だったので、フランスの文化を楽しむことができました。

後輩のみなさんへのメッセージ

佐藤さん:治安の心配や水シャワー、暑いのにエアコンがないとか、私は平気でしたが、合わなくて体調を崩した日本人留学生もいました。そういうのも含めて、下準備は必要です。準備不足を少し反省していて、もっと国の事情や国民性等を調べたり、準備していれば、より多く学べたのではないかと思います。
吉村さん:下準備は万全にした方がいいですね。クレジットカードでお金を引き出せないことがあってデビッドカードを持っていればよかったと思ったことがありました。また英語で授業を受ける練習もしておいてもよかった。YouTube等で授業のノートの取り方の練習をするとスムーズに授業を受けれらたのではないかと実感しています。
菅野さん:国が広く同じフランスでも地域差があるし、本当にいろんな国からの留学生と一緒に学べる面白い学校で、フランスにいながら英語力をアップすることができます。フランス語検定を受けていなくても留学できる学校はフランスには2校しかないらしいのでお勧めです。

▲留学先の違いに驚いて爆笑する場面も見られました

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