05 REPORT

【インドのスタートアップ企業へのインターンシップ派遣プログラム】の壮行会が実施されました

2024年08月20日

 中央大学では、理工学部設置科目「グローバルインターンシップ(担当:藤井真也)」及び、国際経営学部設置科目「インターンシップ(担当:国松麻季)」により、理工学部4名と国際経営学部6名の計10名の学生をインドへ派遣します。
 プログラム参加者の渡航前イベントとして、8月1日(木)に在日インド大使館にて壮行会を行いました。

 壮行会では、副学長の国際経営学部 国松教授がインド政府や企業の協力への感謝とプログラムの概要について、開会のあいさつとして述べました。プログラム参加学生の英語での自己紹介の後、インド大使よりインドの歴史や近況、日本との友好関係などをお話しいただきました。 大使館という特別な場所で大使からの激励を受け、学生にとってこれ以上ない学びと励みの機会となりました。
 壮行会の一部と参加学生のインタビューをご紹介します。

Ambassador Sibi George(インド大使)よりインドの魅力をお話しいただきました

↑大使を囲んで、参加学生とスタッフ

 鮮やかな壁色が印象的な会場で、大使からのお話が始まりました。
 インドは1947年の独立以降、民主主義のもと成長し続け、今では「世界最大の民主主義」「最大最速の経済成長」と呼ばれるまでになりました。 人口は14億人を超え世界一となり、これは6人に1人がインド人ということになります。
 地域によって信仰、食文化、言語等が異なり、多様な国であること。世界中で愛されているヨガ、ガネーシャ、タージマハル。貿易において、安全保障を守り、重要な役割を担っていること。また、乗用車の販売市場の40%が日本の「スズキ」で、インドと日本は共通点があり友好な関係を築いていることなどお話しいただき、学生は真剣に耳を傾けていました。
 大使は、時間に限りがある中でも、学生から寄せられた質問にはすべてお答えくださいました。

↑インド大使館正門

↑館内に入るとガネーシャ像がお出迎えしてくれます

↑参加者にチャイとサモサがふるまわれました

インドへの出発を2週間後にひかえた学生にインタビュー

壮行会に出席した学生のうち、3名にお話を聞きました。

【左】棚橋さん(国際経営学部3年)/派遣企業:Mylin
【中】飯野さん(国際経営学部2年)/派遣企業:Yulu
【右】野口さん(理工学部1年)/派遣企業:Rakuten India

Q. インドへのインターンシップを希望した理由を教えてください

棚橋さん:将来は海外で働きたいので、そのステップとして海外インターンシップを学生のうちに経験したいと思いました。アメリカ(LA)かインドのインターンシップで悩みましたが、今世界中から注目されていているインドで、語学力も含め自分自身も成長したいと思い選びました。

飯野さん:大学入学前から学生のうちに起業をしたいという夢を持っていて、大学では海外のマーケティングを学びたいと思っていました。国際経営学部の「異文化経営論」の授業で藤井真也先生に講義していただき、ベンチャーも熱いインドに興味を持ちました。

野口さん:インターンをやりたいと思い、グローバルインターンシップが案内された理工学部生向けの7種類のチラシの中から選びました。IT系を目指しているので、ベンチャーやITが盛んなインドを選びました。

Q. プログラムに期待していることや獲得したいスキルはありますか?

棚橋さん:派遣先のMylinは、AIとITに特化したスタートアップ企業です。1週目に企業の説明、2週目以降は日本へのマーケティング戦略について準備を進め、最後にプレゼンという流れになっているので、実践的なスキルを身につけたいと思っています。

飯野さん:派遣先のYuluは、新しいものを作るというマインドセットを持っています。マーケティングチームに入り、現地で今の自分の実力を知り起業準備の材料にしたいです。そして日本とインドの違いを肌で感じ、起業に役立てたいです。インドのマインドやカルチャーも学びたいです。

野口さん:企業では、技術開発に携わり、技術をマーケティングに展開したいと思っています。インドは新しいものを創る起業体制がしっかりしているので、新しいものを創るという視点を現地で体験したいです。アントレマインドを持って働きたいです。

Q. インドでやってみたいことは何ですか?

棚橋さん:サリーを着てみたいです。

飯野さん:ゾウに乗りたいです。現地の食べ物を食べたり、文化に触れたいです。

野口さん:初めての海外なので、インドの人と話したり、街並みを見たいです。

↑エントランスにてリラックスした様子の参加学生

↑インド大使館正門にて

↑世界地図を利用してわかりやすく説明してくださいました

 壮行会は開始からすべて英語だったため緊張感はあったものの、途中、参加者一人一人にふるまわれたインドの代表的な料理であるサモサとチャイが緊張をほぐし、和やかな雰囲気の中終了しました。
 インタビューに答えてくれた学生からは、アントレプレナーシップ精神を持った熱い思いを知ることができました。

【インドのスタートアップ企業へインターンシップ派遣プログラムについて】

 中央大学では、文部科学省が掲げるアントレプレナーシップ教育の一環として2024年8月16日~9月17日まで、インドのシリコンバレーと呼ばれているベンガルールに拠点を構えるスタートアップ企業でインターンシップを実施するプログラムを開始します。
 世界最大の人口、約14億人を抱えるインドで約1か月間暮らし働くことで、インド特有の文化と商習慣を体験し、学生の時代からインド人材と共に協労することでイノベーション創出の原動力となる日印協力を推進する人材輩出を目指します。
 インドに渡航して現地のスタートアップ企業でインターンシップを行う本派遣プログラムは、日本国内の大学では初※ の実施となります。今後は春・夏休みの長期休暇を活用して年2回実施していく予定です。※ 中央大学調べ

 中央大学は全学の国際化構想の一環として、グローバル・アントレプレナーシップ教育を推進しています。

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