05 REPORT

【中央大学SENDプログラム(日本語教育)】第1期生体験レポート

2014年04月30日

皆川梨花さん(文学部文学科国文学専攻4年)

私は言語や文学、語学などに興味を持っており、専門性の高い分野を学びたいと思っていました。そんな時に「ロンドンで日本語教育を学び、世界で日本語を教える。」というキャッチフレーズのSENDプログラムを見つけ、すぐさま参加したい!と思いました。

ロンドンでは初めての海外経験だったこともあり、毎日驚きと感動の連続でした。英国の現地訪問としてこどもたちに日本の文化を紹介に行った時には、学校の窓から手を振って出迎えてくれたこどもたちの明るさに不安でいっぱいだった胸が熱くなりました。

2回目の海外派遣では、私はタイのタマサート大学でお世話になりました。現地の日本人やタイ人の日本語教師の方とお話する機会があり、また私たちと同世代の学生に日本語を教え、学習者のレベルに合わせた指導や、どのように授業を組み立てるかに悩みました。

夢中で頑張ってきたSENDプログラムを修了した今、多くの人に支えられ、助けられてきたことを感じています。SENDプログラムで大切さを実感した挑戦心、行動力を忘れずに、さらに日本語教育について知識・技能を深めていきたいと思います。

ロンドン塔にて

ロンドン塔で衛兵と

タマサート大学の学生と

タマサート大学の学生と

山元隆佑さん(文学部文学科英語文学文化専攻4年)

同済大学の学生と

同済大学の学生と

私は大学入学当初から、明確で具体的な目的を持って留学したいと考えており、SENDプログラムはその希望に応えてくれる内容でした。また、第二言語習得という分野を専門に学び、当時は英語教師になるという目標も持っていたため、日本語学や言語の教授法を学べる内容は私の興味とも合致しました。こうした理由でSENDプログラムに参加し無事に修了することができた今、多くのことを学び成長できたと感じています。特にロンドンと上海への留学では、異文化交流の面白さ、自分の五感で知ることの大切さ、初めてのことに挑戦していく面白さや大切さを知り、異国での生活を経てタフな自分に成長しました。また、プログラムを修了したことで自分に自信がついたと同時に、今後の課題を発見し、新たな目標を設定することもできました。そして何より、日本を発信することの大切さと難しさ、知ってもらうことの喜びを感じることができました。こうしたSENDプログラムの経験を活かし、今後も成長するための挑戦を続け、戦略的関係だけでなく友好的関係を築くという面で、日本と海外の交流に少しでも貢献できる人間に成長したいと思っています。

千葉恵さん(商学部商業・貿易学科3年)

もともと、時間のある大学生活の中で一度は海外に行こうと考えていました、しかし、いきなり旅行や語学留学という選択肢には踏み切れないでいました。その点このSENDプログラムには「日本語教師養成」という目的があり、日本語を教えるということが専門学科学生でなくても学べることに魅かれたため、志望致しました。

2度の海外実習は、日本を外から見るにはとてもいい機会でした。母語である日本語を「外国語」として教えることは思っていたよりも大変な作業でしたが、こんなにも日本のことを好いてくれ、熱心に勉強している生徒さん達の姿が印象的でした。海外に同年代の友達ができたことも、自分にとって貴重な経験であると思っています。また、何のために海外に来ているのか、目的もはっきりしていたため、日本に居るときよりも一つひとつのことに集中して取り組めました。

SENDプログラムを通じ、日本語を含めた「言語」というものを実体験的に学ぶことができました。今後は、言葉の壁に委縮せず、国や文化の違いも踏まえた上でコミュニケーションしていけることが理想です。

IIELにて

IIELにて担当クラスの生徒さんたちと

アデレード大学での実習

アデレード大学での実習

長岡要史さん(文学部人文社会学科社会学専攻3年)

IIELにて

IIELにて担当クラスの生徒さんたちと

私は社会学を文学部で専攻していてSENDプログラムのメインである日本語教育という物は全く知りませんでした。ただ単純に日本語を教えるって面白そう、2回も留学にいけるなんて良いなと思いプログラムに応募しました。

2回の留学を通して多様な価値観が育まれたような気がします。特にイスラム圏であり、様々なバックグラウンドを持っている人々が互いに共生しあっている風景が当たり前のようにあったマレーシア留学の体験はとても印象的でした。

今回の留学は手厚いサポートをみなさん僕にしてくれました。しかし今度は次のステップに進んでいかなければいけないと思っています。それをどうするかは自分にかかっていると思います。大学を卒業するまであと約2年間。待っていてもチャンスは来ません。自分の中で一番変わったのはそこなんじゃないかなと思っています。貪欲になれました。今後自分がどう成長していくのか。それは僕が一番期待しています。

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