この1カ月間を振り返ってみると、毎日が濃い1日でした。
1カ月前とこの短期留学プログラムが終わってからでは心境の変化が大きくあったと思います。
リゾート地ハワイは、もちろん海はきれいでショッピングも楽しめる場所が多く、さすが観光業として名を馳せている場所だと感じましたが、ハワイ大学の授業を通し、また少しワイキキから離れた住宅街を歩いてみると、これまで抱いていたハワイのイメージとはかけ離れた部分も見えました。
1カ月間しかいなかったので、上辺だけで語っているのは重々周知なのですが、正直驚いたという事実は変えられません。
さて、今回の留学プログラムの目標は次の2つの柱で成り立っていたと思います。
1つは、英語漬けの日を過ごすということ
2つ目は、ハワイの日本語教育の実情を知ること(いわゆるteaching japanese language)
1つ目はどうでしょうか、多分できとしてはよくなかったでしょう。
振り返ってみれば、ハワイに来た当初は自分の話す英語に恥ずかしさを持ち、日本語→英語の文章の組み立て→アウトプットが遅く、ひと言二言を話すのが精いっぱいでした。ただ、この問題を解決すべく、毎週バドミントンや卓球をして人との交流を増やし、exchange language や山口さんの力をお借りして、学生と話す機会を多く設けました。今思えば、この試みがハワイでの生活を楽しくさせたのだと思いますし、勇気を振り絞ってよかったと思います。また、exchange language では日本の学生の方と多く出会い、中でも自分の興味のある分野を熱心に聞いてくださった先輩がいらっしゃって、論文やその方のつてでハワイ大学の院生の方の修士論文を読ませて頂き、貴重な出会いもありました。今回思ったのが、出会いの場が多ければ多いほど、自分にとってプラスになることはもちろん、出会った方々の生い立ちに触れることもでき、とても刺激になると考えました。
2つ目はというと、ハワイの日本語教育は当たり前ですが、これまで見てきた教育環境とは違いました。上級クラスでは学習者はほとんどバイリンガルで日本文学の授業で扱った宮澤賢治の「雨ニモマケズ」を鑑賞したのですが、生徒さんの考えについつい納得した場面もあり、先生が展開する授業構成や教授法を必死にメモするだけでなく、授業の内容も深く入り込んでメモすることが多々ありました。
それから、かよこ先生が行う会話の授業では旅館を舞台に旅館の予約から仲居さんとの会話に至るまで、主に音読し、生徒さんと会話練習をしました。ここではやはり日本語の言い回しは難しいというか、面倒だなという実感を持ちました。
そして毎週土曜日に行っていた日本語教室のボランティアは、最初は冷や冷やする場面がありましたが、最後の週には生徒さんと他のボランティアの皆さんから「ありがとうございました」と言ってもらえて本当に嬉しかったです。
最後に申し上げたいのは、今回この留学プログラムでお会いした方々に感謝したいということです。本当にありがとうございました。