05 REPORT

春季短期留学プログラムを終えてー参加学生の声ー

2014年04月01日

竹原千春(文学部人文社会学科国文学専攻2年)

竹原君

4週間にわたり取り組んできたAcademic Presentationの発表も終わり、本プログラムの全日程が終了しました。「ハワイにおける日本語教育」と題してプレゼンをしましたが、完成度はまずまずだったのではないかと思っています。英語において語彙が豊富でないことが幸いして、口頭で使う単語が簡素なものに限られていたのは今回の場合よかった点といえるでしょう。前回の反省を生かして、流れを書いた紙を用意していましたが、緊張して(あるいは話すのに集中するあまり)見る余裕がなく、適当に喋る結果となりました。そんな状況ながら、終わった後で担当の先生に「発表聞くまで、君がここまでうまく英語を話せるとは知らなかったよ」とお褒め頂いたのは僥倖という他ありません。

3月16日にはInternational nightというイベントがありました。学園祭みたいなものなのですが、世界各国のブースや舞台発表が見られて非常に勉強になりました。こういう機会でもないとブラジルのカポエラや、ネパールの"Jhyaure"などを見る機会もないでしょうから、本当に貴重な経験だと思います。どの国の文化もそれぞれに美しさがあって、この多様性と個性とを認めることでようやく「国際」化が果たせるのだなと改めて感じました。

熊田佑紀(文学部人文社会学科国文学専攻2年)

熊田さん

この1カ月間を振り返ってみると、毎日が濃い1日でした。
1カ月前とこの短期留学プログラムが終わってからでは心境の変化が大きくあったと思います。

リゾート地ハワイは、もちろん海はきれいでショッピングも楽しめる場所が多く、さすが観光業として名を馳せている場所だと感じましたが、ハワイ大学の授業を通し、また少しワイキキから離れた住宅街を歩いてみると、これまで抱いていたハワイのイメージとはかけ離れた部分も見えました。

1カ月間しかいなかったので、上辺だけで語っているのは重々周知なのですが、正直驚いたという事実は変えられません。

さて、今回の留学プログラムの目標は次の2つの柱で成り立っていたと思います。

1つは、英語漬けの日を過ごすということ
2つ目は、ハワイの日本語教育の実情を知ること(いわゆるteaching japanese language)

1つ目はどうでしょうか、多分できとしてはよくなかったでしょう。
振り返ってみれば、ハワイに来た当初は自分の話す英語に恥ずかしさを持ち、日本語→英語の文章の組み立て→アウトプットが遅く、ひと言二言を話すのが精いっぱいでした。ただ、この問題を解決すべく、毎週バドミントンや卓球をして人との交流を増やし、exchange language や山口さんの力をお借りして、学生と話す機会を多く設けました。今思えば、この試みがハワイでの生活を楽しくさせたのだと思いますし、勇気を振り絞ってよかったと思います。また、exchange language では日本の学生の方と多く出会い、中でも自分の興味のある分野を熱心に聞いてくださった先輩がいらっしゃって、論文やその方のつてでハワイ大学の院生の方の修士論文を読ませて頂き、貴重な出会いもありました。今回思ったのが、出会いの場が多ければ多いほど、自分にとってプラスになることはもちろん、出会った方々の生い立ちに触れることもでき、とても刺激になると考えました。

2つ目はというと、ハワイの日本語教育は当たり前ですが、これまで見てきた教育環境とは違いました。上級クラスでは学習者はほとんどバイリンガルで日本文学の授業で扱った宮澤賢治の「雨ニモマケズ」を鑑賞したのですが、生徒さんの考えについつい納得した場面もあり、先生が展開する授業構成や教授法を必死にメモするだけでなく、授業の内容も深く入り込んでメモすることが多々ありました。

それから、かよこ先生が行う会話の授業では旅館を舞台に旅館の予約から仲居さんとの会話に至るまで、主に音読し、生徒さんと会話練習をしました。ここではやはり日本語の言い回しは難しいというか、面倒だなという実感を持ちました。

そして毎週土曜日に行っていた日本語教室のボランティアは、最初は冷や冷やする場面がありましたが、最後の週には生徒さんと他のボランティアの皆さんから「ありがとうございました」と言ってもらえて本当に嬉しかったです。

最後に申し上げたいのは、今回この留学プログラムでお会いした方々に感謝したいということです。本当にありがとうございました。

関根一憲(法学部政治学科1年)

関根君

もともと、海外で就職したいという希望があったため、実際に海外で生活するということはどういうことなのか経験してみたいと思い、春季短期留学プログラムに参加しました。授業内容もプレゼンテーションを作るというものだったので、英語で自分の意見を伝えることを学びたいという思いもありました。 

特に心に残っていることは2つあります。1つ目は、自分の興味のあるテーマだったいじめについてハワイ大学の教授に話を聞きに行けたことです。海外の社会問題について英語でディスカッションする機会をいただき、自分の考えを英語で述べることだけでなく、日本と海外の違いを知ることができました。

2つ目は、陸上のコーチと知り合えたことです。長年、陸上をやっていた自分にとって、陸上を通して世界とつながるという夢の第一歩を踏み出すことができたと思います。

今回の留学でまだまだ自分の英語力が未熟だと強く感じましたし、海外のことだけでなく日本のこともあまりよく知らないなと強く感じたので、今後も幅広い知識を身につけたいと思います。また、留学で知り合った方とも、関係を続けていきたいです。

皆川萌(経済学部経済学科1年)

皆川さん

フラダンスをずっと続けていてハワイは何度も足を運んだ土地であり、身近な存在でした。しかし、観光でしか来たことがなかったので、ハワイ大学でハワイの歴史や文化について学べるこの短期留学のプログラムを知って参加しました。 

現地では、ネイティブハワイアンの教授の授業時に「ハワイの人々はアメリカ人という意識はなく、あくまでもハワイアンという意識がある」という言葉を聞き、今までに知りえなったネイティブハワイアンの気持ちを聞いて、さらにハワイの歴史に興味が湧きました。

フラの授業時にはクムフラ(フラの先生)に「あなたのクムフラは誰なの?」と聞かれ、私のクムフラを言ったら、「彼を良く知っているわ」と仰っていました。フラの交流が出来たこともとても良い経験になりました。

今後も、この1カ月で経験したハワイの生活を忘れずに、今後のフラの活動や勉強に生かしていきたいと思っています。

 

古溪光大(経済学部経済学科1年)

古渓君

1カ月間のハワイ留学生から帰ってきました。正直行く前は1カ月のハワイでの留学なんて旅行でしかないし、周りの友人からもよくそう言われてました。

初めはやはり日本人だからなのか、せっかく海外にいるのに積極的に動けない自分がいました。しかし、せっかくお金を払って留学に来て、しかも同じ中大の同年代そして年上の方々がUHMの学生と話しているのをみて、限られた環境ではあるけれど、ただでさえ短いこの留学から少しでもたくさんのことを吸収しようと思い立ち、自分のつたない英語ながら友人に紹介をしてもらい、たくさんのUHの学生と友だちになることができました。

何度も自分の発音が悪く聞き取ってもらえないことがたくさんありましたが、相手の友人が理解しようと努力してくれたお陰でなんとか会話することができて、会話をするというごく普通のことに幸せを感じていました。

1番驚いたのは初対面の同年代の人に「君はなんの専攻をしているのか?」そして「そこでなんの勉強をしているのか?」最後に「君の夢は?」と聞かれたことです。正直その質問に対し、自分の英語力以前に日本語でさえ説明できない自分に「日本でなにやってたんだ俺は」と痛感。そこから少しずつでも自分を変えなければと感じていきました。

今までいわゆる意識高い系なんて言われている人たちを正直冷めた目で見ていた自分がいました。ただそれは自分の夢をしっかり持って、自分が今なにすべきか分かっている人に対しての単なる嫉妬だったんだなと思います。

この留学で得られたこと。人見知りをしない鋼のメンタル! これが1番です。英語なんて下手くそだけど、とりあえず話しかけて会話することでなんとかなるということ!
そして聞き取ってもらえなくても10回発音すれば相手が理解してくれるということ。伝わったときの「あー、そういう意味ね!」というのもジョークにもなり、何とかかなりました。

たった1カ月の留学だったけれど、本当にUHの友だちと楽しく過ごすことができたので、下手な英語だけど思っていることを書きます。

I came back  to Japan the day before yesterday.
Spring is coming soon in Japan.
I encountered many friends at UHM.
I didn't think that we hit it off together from the day we met. But my friends invited me to many places.
It's thanks to them that I experienced a precious time  there.
Next it's my turn to guide them around Tokyo by using my family car!
Then I believe that I can meet everybody again. 
I'm thankful to have them in my life.

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