05 REPORT

国際学会に参加することとは

2014年05月19日

研究室メンバーとホテルの前で

2014年3月大学院理工学研究科応用化学専攻博士課程前期課程修了 
鈴木 大介(私立西武台千葉高校) 

2014 Winter Conference on Plasma Spectrochemistry
(2014年冬季プラズマ分光分析国際会議)
2014年1月6日-11日
アメリア島(フロリダ州・アメリカ合衆国) 


1月にアメリカ・フロリダ州アメリアアイランドで行われた国際会議に参加してきました。国際会議への参加はこれで2度目だったのですが、1度目も2度目も私の国際会議はどちらもアクシデントから始まりました。研究内容の発表のためにポスターを作成して持っていくのですが、到着した空港にそのポスターが届かずにロストバゲージとなってしまったのです。また今回は何10年ぶりかの大寒波に直面してしまい、大雪と路面の凍結によって飛行機がすべてキャンセルとなり、経由地であったシカゴで3日間の足止めとなってしまいました。これらはとても不運に見えるかも知れませんが帰ってきた今では貴重な体験をしたのではないかと思っています。なぜなら、空港で届かない荷物について説明し、私のつたない英語が相手に通じて会話が成り立ったことを喜んだり、滞在予定のなかった場所で人に道を尋ねれば、道を教えてくれるだけではなく目的地まで案内してくれる親切な方と出会えたりと、自分から積極的に英語でコミュニケーションを取るきっかけになったと共に忘れられない経験となったからです。

国際会議で自分の研究内容を発表することはとても有意義なことだと思います。研究内容について海外の著名な方々と議論出来るだけではなく、関連する別のものについての意見を求められたり、こんな実験をしてみたらどうかといったアドバイスをいただいたりと今まで見えていなかった新しい世界が広がったからです。ただし英語でのコミュニケーションとなるため、質問を聞き取れずに紙に書いてもらったり受け答えが単語になってしまったりと自分の英語力の足りなさを痛感する場面もありました。英語はやれば少しずつでも成長していくものです。1度目の国際会議で指導教授の古田先生の御友人と食事に行った時、私はほとんど聞いてるだけで会話に入っていくことが出来ませんでした。しかし今回の国際会議でその御友人と再会した際には自分から英語で話し掛けることが出来、また1年ぶりでしたが私のことを覚えてくれていたことにとても感動しました。これからも英語の勉強を続けていくことでもっとスムーズに会話が出来るようになれたらと思っています。

私にとって国際会議に参加することは研究内容を発表するだけではなく、さまざまな体験や色々な方々との出会いがあり、コミュニケーションを取るために英語をもっと使えるようになろうと思うきっかけの場となりました。もしも国際会議に行けるチャンスがあるのならば、ぜひ多くの方にそのチャンスを生かして私とはまた違った経験をしていただき、さまざまなきっかけにしてほしいと思います。

最後に、この場を借りて、2度も国際会議に参加出来る研究を指導してくださった古田教授、鈴木准教授、中澤助教及び共に研究を進めてきた研究室の仲間と、さまざまな面で支えてくれた両親に深く感謝します。

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