05 REPORT

初めての国際会議に参加して

2015年03月19日

中津 顔写真

 大学院理工学研究科経営システム工学専攻博士前期課程2年
中津 貴文(岡山県立岡山操山校)


27th International Biometric Conference(第27回国際計量生物学会議)
2014年7月6日-11日
フィレンツェフィエラ(フィレンツェ・イタリア)

 

私は7月にイタリア・フィレンツェで行われた国際計量生物学会議に参加してきました。計量生物学という学問にあまりなじみがないと思いますが、医学や薬学や生物学や環境学などの分野の諸研究を数学的・統計的に研究している学問です。私は医薬品開発における統計的デザインを研究対象としているので、今回の会議は私の研究にマッチしていました。私自身この会議が初めての国際会議であり、また初めての計量生物学の会議での発表でもありました。私の指導教授の鎌倉稔成先生もこの会議で発表したのですが、諸事情があって私と飛行機の便は別ということで、私は一人でフィレンツェに行かなければなりませんでした。
「特に問題もなくフィレンツェ入りして……」と言いたいところでしたが、初めての国際会議の洗礼なのか、フィレンツェまでの行程はトラブル続きでした。私の行程としては、5日の朝に羽田をたち、パリ経由でその日の夕方にはフィレンツェ入りするというものでした。しかしながら、まず羽田-パリ便で重量オーバーによる荷物の調整で出発が一時間強遅れるというトラブルが発生。パリでは乗り換え時間が2時間程度しかなかったため、羽田で冷や冷やしましたが機長の頑張りもあってか、羽田出発時の一時間強の遅れをパリ到着時には30分程度の遅れにとどめ、何とか問題なくフィレンツェ便に乗り換えることが出来ました。フィレンツェ行きの飛行機に無事に搭乗し「これでフィレンツェに……」と考えた自分が甘かったのか、またもトラブルが発生。何と、フィレンツェ行きの飛行機
がフィレンツェの天候不良でボローニャにダイバート。「一難去ってまた一難」とはこのことを指すのかと考えたものです。何とかボローニャ空港に着いた後も航空会社から何の指示も出ず、結局ボローニャ空港で三時間程度缶詰めにされたためフィレンツェ入りは当初より6時間近く遅れ、ホテルに着いた時時計の針は24時近くを指していました。この日は先にフィレンツェ入りしていた鎌倉先生とディナーの約束をしていたのですがそんな約束もなくなり、ホテルに着いてほっと一安心した頃には日付は会議が始まる6日になっていました。
そして会議も始まり、私の発表は8日と10日という2日にわたってのポスター発表でした。初めての計量生物学の会議ということもあって日本から来られた先生も初対面の先生もたくさんいましたがそのような方ともコミュニケーションも取れ、また、海外からの先生とも研究に対するディスカッションをすることが出来ました。おかげで今後の研究の課題点もたくさん見付けることが出来ました。これからの修士論文の作成において今回見付かった課題を解決していきたいと思います。
最後になりますが、今回研究において指導してくださった中央大学鎌倉先生、中村剛先生、三重大学小椋透先生、資金面でサポートしてくださった中央大学に深く感謝いたします。

担当教授の鎌倉稔成先生と発表ポスターの前で

担当教授の鎌倉稔成先生と発表ポスターの前で

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