05 REPORT

英語の本場アメリカで学会発表

2015年03月20日

長尾 顔写真

 大学院理工学研究科応用化学専攻博士課程前期課程2年
仲村 太智(長野県飯田風越
校)

ACS National Meeting(第二四八回アメリカ化学会秋期年会)

2014年8月10日-14日

モスコーニセンター(カリフォルニア州・アメリカ合衆国)


 私はアメリカのサンフランシスコで開催された第248回アメリカ化学会秋期年会に参加しました。この学会はアメリカ全土とその他の国からさまざまな分野の化学者が集まり議論を行う学会です。私はポスター形式で研究発表を行いました。ポスター発表中はビールが無料で振る舞われ、発表者も質問者も飲みながらざっくばらんに議論する雰囲気でした。日本国内の学会ではお酒が提供されることはまずないので、日本とアメリカの文化の違いを感じました。私は国際学会への参加は3回目だったので緊張することなく発表が出来ました。しかし英語で質問を受けた時には日本語では答えることが出来るのに英語でどのように言えば良いか分からないことが何度かありました。その時は身ぶり手ぶりで何とか伝わりましたが、自身の英語を話す力が足りないことを痛感しました。しかしコミュニケーションはぎこちなくとも、私の研究に興味を持って聞いてくれてうれしかったです。更に幾つかアドバイスをいただき研究を深める良い機会となりました。またアメリカで研究されている日本人化学者の方が発表を聞きに来てくださった時に研究内容以外のことも話す機会がありました。海外での研究生活や就職活動、アメリカから見た日本についてなど色々と聞くことが出来とても興味深かったです。
 

ポスター発表会場にて

ポスター発表会場にて

 この学会は一種のお祭りのような雰囲気であり、豪華賞品の抽選会やマスコットキャラクターの着ぐるみとの写真撮影ブースなどもありました。また、この学会はプログラムがスマートフォンアプリで提供されており、それにより講演の検索や会場とその周辺の地図、更にはサンフランシスコの観光案内まで情報提供されていました。また、サンフランシスコはグーグルマップの内容が充実しており、持参していったガイドブックよりもバスの乗り場や時刻表、乗り換えを正確に知ることが出来ました。グーグル社がシリコンバレー発ということを考えると明白ですが、日本よりIT化が進んでいることを感じました。
 滞在したサンフランシスコは通りによって大きく治安が異なる地域でした。観光客が多い通りでは昼間は活気があり夜でも一人で歩けましたが、治安が悪い通りは人通りが少なく昼間でも暗い雰囲気でした。宿泊したホテルの周りでも夜中はサイレンが鳴りやまず日本の治安の良さを再認識しました。
 私は博士課程後期課程に進学を考えています。そこで今年も国際学会への参加を目指すと共に、研究室において博士研究員の方と日常的に英語を話しながら、TOEFLやTOEICなどの試験を積極的に受験することで、今年は更に良い発表が出来るように研鑽を積もうと決意しました。
 航空機代全額と宿泊代の一部を中央大学から援助していただいたおかげで国際学会に参加することが出来ました。このような機会を与えてくださった中央大学と指導教員の山下誠准教授、鈴木克規助教、研究内容について普段から熱く議論してくれる研究室メンバーに感謝しております。

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