05 REPORT

【中央大学SENDプログラム(日本語教育)】第2期生体験レポート

2015年04月21日

伊大知瑠璃花さん(文学部人文社会学科ドイツ語文学文化専攻4年)

 私は大学在学中に留学をしようと思い、はじめは自分の専攻と関係のあるドイツへ行くつもりでした。しかし、SENDプログラムでは語学力以外にも日本語教師としての力も養うことができ、新しいことに挑戦できると思い、SENDプログラムに応募しました。
 SENDプログラムを履修後はめまぐるしい日々でしたが、特に印象深いのはイギリスIIELでの日本語の教育実習のための準備です。毎日夜遅くまで仲間と学校に残り、どうしたら良い授業ができるのかを考えました。教師経験はなく、10人程の外国人を前にすると今までには感じたことのない緊張がありましたが、実際に教えてみると自分が教えたことで学習者の日本語が上達していくことに感動を覚えました。
 また、SENDプログラムを通して、日本語教師として世界を見ることで、国同士の繋がりの大切さを学びました。特にフィリピンでは、日々の生活に苦しんでいる子どもや、流暢に日本語が話せるのにも関わらず、お金がないために留学ができない学生を目の当たりにし、恵まれた日本に住んでいるのにこうした人たちの支援を何もしていなかったことを痛切に感じました。今後は、この経験から学んだことを活かし、世界平和に少しでも貢献していくことが目標です。
IIELでの実習

↑IIELでの実習

フィリピン大学の学生と

↑フィリピン大学の学生と

細谷みずきさん(文学部人文社会学科ドイツ語文学文化専攻4年)

ハワイ・ヒロでBon Danceに参加

     ↑ハワイ・ヒロでBon Danceに参加

←IIEL教育実習クラスの皆さんと      

 大学生活の中で何か一つでも自信を持ってやり遂げたと言える経験がしたいと考え、とにかく挑戦する気持ちで応募しました。単なる語学留学ではなく日本語教育の学習と実習を含むSENDプログラムは、やるからには人と違うことがしたいと考えていた私にとって非常に魅力的でした。
 ロンドン留学ではホームステイ先の家族に「日本」について多くの質問を受け、日本人である私が日本語や文化についてあまりにも知らないことが多かったことに気づかされました。また、2度目の留学先でのハワイは日本人移民の歴史について触れる機会も多くありました。このように私は日本語教育を通じて初めて「日本人としての自分」を考えるようになったのです。
 1か月以上海外に滞在すること、教案を作ること、教壇に立つこと、教育現場を見ること、全てが初めての経験でしたが、全てをやり切りました。これからも様々な人との出会いに感謝しながら、グローバルな日本人でありたいと思います。

堀間浩太さん(文学部人文社会学科教育学専攻4年)

 1年次の大学での学びに満足していなかった2年生の春、漠然と留学に挑戦したいと思っていました。そんな時、SENDプログラムを知り、留学を通して「学ぶ」こと、そして「教える」ことが体験できる点に魅力を感じ、応募しました。
 ロンドンと上海での2回の留学では様々な挑戦をしました。ただ単に海外で語学を学び経験するのではなく、日本について考え、知り、それを日本人として他の人たちとの関わりの中で発信していく。私にとって非常に大きな挑戦でしたし、難しさを感じ続けた留学でした。そういった挑戦の中で成長した点も多々あります。日本に対して興味を持つ人たちと関わり、「日本人」としての意識が非常に強くなりましたし、日本を発信していくことの楽しさも学びました。
 SENDプログラムを修了した今、この留学を通して出会った方達の様な日本に対して興味を持っている人々との交流を通して、彼らの興味を更に深めることができる人間になりたいと思っています。
IIELにて担当クラスの皆さんたちと

↑IIELにて担当クラスの皆さんたちと

上海理工大学の学生と

↑上海理工大学の学生と

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