05 REPORT

国内外の研究者との活きた意見交換

2015年11月16日

鷲野誠

鷲野誠さん

新井 豪

新井豪さん

国内外の研究者との活きた意見交換
 
大学院理工学研究科情報工学専攻博士課程前期課程2年
           鷲野 誠(私立桐蔭学園高校)
           新井 豪(埼玉県立熊谷高校)

 
 
The International Workshop on Advanced Image Technology 2015
(先進画像技術に関する国際ワークショップ2015)
2015年1月11日-13日
国立成功大学(台南・台湾)
 
 
 私たちは、今年の一月に台湾の台南で開催された先進画像技術に関する国際ワークショップの2015年会議に参加し、英語で卒業研究の成果を発表しました。この会議への参加理由は、大学院で研究する手始めとして、学部で得た成果(卒業研究)を発表することで、現段階でのこの分野における自分たちの貢献具合と今後の課題の確認をしたいと考えたからです。また、日本のみならず海外の研究者らの研究発表を多く聴講し、関連分野の知識を深めたいと考え国外開催の会議への参加を決めました。
 発表に当たり、まず、今までの研究成果をブラッシュアップした上で英語論文を書き上げることに苦労しました。単に英語で書くだけではなく、科学技術英語を伴った執筆は想像以上の労力を伴いました。しかし、どういう表現をすべきなのか、分かりやすい文章とは何かを考えるうちに、自分自身の研究への理解を更に深めることが出来たと感じています。
 発表当日は練習の成果を発揮し、聴講者の反応を見ながら分かりやすい発表を心掛けました。質疑応答では予想を超えた質問に対してやや困惑しましたが、身ぶりなどを交えて自分の言葉でしっかりと回答出来たと感じています。
 また、自らの発表だけではなく、ほかの参加者の発表を聴講し、自分の研究の関連分野に対する知識を深めました。加えて、共同開催の医用系画像技術に関する学会の聴講やポスターセッション会場での議論によって、興味や関心を広げることが出来ました。
 学会での質疑あるいは討論においては、単なる英会話ではなく、専門用語を交えた科学的な会話になります。こういった、よりレベルの高い環境で国内外の研究者から貴重な話を聞くことは大変有意義な経験でした。
 一月の台南の平均気温は摂氏17度程度で、昼間は半袖でも少し汗ばむ陽気でした。そのため、飛行機から降りた際は日本との差に驚きました。その台南は、歴史的建造物が多いことが特徴であり、「台湾の京都」とも呼ばれています。そのため、ホテルから少し歩いただけでも多くの寺院を散見出来、荘厳な空気を放っていたように感じました。また、台南は自然にも恵まれており、さまざまな野生生物と遭遇出来る都市です。今回の国際ワークショップが開かれた成功大学内でも、リスやアヒルを見掛けました。更に、台南は、「グルメの街」とも呼ばれており、どこもかしこも屋台であふれています。中でも特に有名なものが、「夜市」です。夜市とは、毎週決まった曜日の夜のみに開催される集合屋台のようなものであり、伝統的な料理が豊富にそろえてあります。ちょっとしたお祭りのような雰囲気を醸し出しており、そのにぎやかさに心が高鳴りました。そしてどの商品もおいしい上に安いことが特徴であり、中でも小籠包のおいしさは格別でした。
 台南に滞在した四日間での体験は、研究発表の場としても、異国の文化に触れる機会としても極めて有意義で貴重であったというのが、二人共通の思いです。
 

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