05 REPORT

初の国際学会に参加して

2015年11月24日

初の国際学会に参加して

大学院理工学研究科経営システム工学専攻博士課程前期課程二年 長嶋 真暉
                           (私立成城高校)

 
 
International Conference on Computational Statistics(国際計算機統計学会)
2014年8月19日-22日
ジュネーブ(スイス)
 
 
 私は昨年の八月にスイスのジュネーブで開催された第二一回国際計算機統計学会(COMPSTAT)に参加しました。COMPSTATは二年に一度開催される国際会議で、さまざまな国から統計科学及び計算機統計学の専門家が集まります。学部四年生の卒論間近に良い研究テーマを見付けることが出来、順調に成果が得られたので博士課程前期課程の一年目で国際学会に参加する機会を得ました。
 もともと私は英語がとても苦手です。そのため、英語による発表のため、準備は想像していた以上に大変でした。学会参加が決まった時から研究だけに没頭するのではなく、英語の勉強も同時に行っていました。加えて、大学院での授業もあり非常に多忙な生活でしたが、その分、発表を終えた際には、大きな達成感を味わうことが出来ました。この経験を通じてさまざまな課題を発見出来ました。その一つがスピーキングです。英語で質問を受けた際に日本語でなら返事が出来ても英語でどのように返事したら良いか分からないことがありました。自身の英語を話す力が足りないことを痛感しました。この経験から、近々短期留学に行こうと考えています。
学会発表中の様子

学会発表中の様子

 開催地であるスイスのジュネーブには国際連合ヨーロッパ本部があります。私は今回スイスに行くまで首都だと思っていました。国連ヨーロッパ本部は、会議が行われた国際会議場から徒歩で行くことの出来る距離にあり、広場には「壊れた椅子」というオブジェがあります。対人地雷に関して反対を主張するオブジェであり、考えさせられました。また、最終日にはレマン湖のほとりにある博物館にも行きました。そこで、グーテンベルクの聖書、プリンキピア、ユークリッド原論など、貴重な資料を間近に見ることが出来ました。これらの資料と共に、紫式部の源氏物語も置いてあり印象的でした。
 宿泊先はレマン湖のすぐ近くにあり、天候にも恵まれたことから、毎日早朝はレマン湖のほとりの散策を楽しみました。また、夏でしたが、スイスの名物チーズフォンデュを何回かいただきました。特にトマトチーズフォンデュが非常に気に入りました。
 今回の国際会議の経験から、何事にも積極的に取り組むことが大切だということを学びました。新しい研究の知見や異文化に触れることで勉強になることがたくさんあります。今後も研究にとどまらずさまざまなことにチャレンジしていくことで成長していきたいと考えています。
最後になりますが、航空機代全額と宿泊代の一部を中央大学から援助していただいたおかげで国際学会に参加することが出来ました。このような機会を与えてくださった中央大学と指導教員の渡邊先生に深く感謝いたします。
 

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