05 REPORT

【中央大学SENDプログラム(日本語教育)】第3期生体験レポート

2015年12月15日

井上良太さん(商学部経営学科3年)

フィリピン大学で担当した日本語クラスの先生、学生と

↑フィリピン大学で担当した日本語クラスの先生、学生と

 大学に入り、外国人とコミュニケーションをとる機会が増えるにつれ、日本人であるにも関わらず、日本の文化や言語についての知識が乏しいことを痛感していた時にSENDプログラムの存在を知りました。日本語と異文化を学ぶことで日本を世界に伝えるチャンスだと思い応募しました。
 一年間のプログラムを通じて学んだことは、「伝える」、または「教える」ということの困難さと楽しさ、国による価値観、習慣といった文化の違い、国内外の社会問題の深刻さです。特にイギリスとフィリピンに行き、外から日本を見る経験ができたこと、海外の大学生と交流したことで自分の視野が広がり、多くのことを学ぶきっかけとなりました。
  今後は新聞やテレビ等のメディアを通して、日本に関する知識を蓄え、それを伝えていく、さらには、国内、国外問わず、様々な場所に足を運び、社会問題を解決することができる人材になりたいと思います。
 

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宮原裕紀さん(文学部人文社会学科心理学専攻3年)

 大学生のうちに留学に行きたい、でも普通の語学留学では物足りない……そう思っていた私にとって、SENDプログラムは1つのプログラムで2回の留学に加え、日本語を教えるという経験ができる非常に魅力的なものでした。
 通常の留学と違い、自分が教える立場になるため、事前に日本語教育について学んだり、また外部の日本語教育機関に見学しにいったりと、留学以外の日々も忙しく充実していました。それでもやはり一番楽しかったのは、1回目の留学で行ったイギリスでの経験です。イギリスで本格的に日本語教育を学び、実際に現地の学習者に教育実習として日本語を教えましたが、どうすれば伝わるか、どうすれば楽しんで学んでもらえるか、試行錯誤の連続でした。そして、「先生、ありがとうございました」と一生懸命伝えてくれる学習者さんを見て嬉しく思い、次はこんな授業にしよう、と色々考えたのを覚えています。
 日本語教育について知識を深められたことに加えて、相手の立場や考え、バックグラウンドなどに思いを巡らせることの重要性をSENDプログラムで改めて感じました。
宮原裕紀_イギリスIIELでの実習前

↑イギリスIIELでの実習前

ベトナムの学生と

↑ベトナムの学生と

鈴木麻美さん (文学部人文社会学科フランス文学文化専攻3年)

イギリスでの実習

↑イギリスでの実習

 私がこのSENDプログラムに応募したきっかけは、「海外から見た日本」にずっと興味があったからです。もともと留学に行きたいと考えていましたが、語学留学では私が知りたい事を知ることができないのではないか、と思い悩んでいました。そんな時目にとまったのが、このSENDプログラムです。海外で日本語を教える。私は、これだ、と思いました。
 ロンドン、オーストラリアでの実習では毎日がめまぐるしく過ぎ、どうしたらいい授業ができるかを常に考え試行錯誤しましたが、思う様にいかず時には悔し涙を流すこともありました。しかし、学生に「分かりやすかったよ」と言ってもらえた時の達成感、喜び、感動は言葉にならない程です。これらの経験は平凡だった私の大学生活に輝きを与え、学びを通じて様々な人と繋がる事が、どれほど楽しいかを教えてくれました


 SENDプログラムに参加して以来、私の中で色々な物事の考え方や捉え方が変わったように思います。日本人の私、ではなく世界の一員としてこれからも視野を広げてゆきたいです。今の夢は、SENDプログラムで出会った皆にもう一度出会えるような仕事に就くことです。


 

オーストラリアにて →

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