05 REPORT

初の学会発表にして初の国際学会

2017年05月09日

初の学会発表にして初の国際学会
 
大学院理工学研究科経営システム工学専攻博士課程前期課程2年
神谷 勇太(かみや ゆうた)

私立中央大学杉並高校(東京都)出身

学会名 Australian Statistical Conference 2016
日付 2016/12/05
場所 Hotel Realm Canberra, Australia


 私は、2016年12月にオーストラリア・キャンベラで行われた国際学会にて口頭発表を行いました。キャンベラという町はオーストラリアの首都で、緑がとても多く自然に囲まれた場所でした。12月のオーストラリアは夏季で非常に気温が高かったのですが、湿度が低く非常に快適な環境でした。ただ、緑が多すぎるためかハエがたくさん飛んでいたのが唯一不満でしたが。
 私は今回の国際会議での発表が、初めての学会発表でした。私はそれまでシンポジウムや研究会に参加したことはあっても、自分の研究を発表するということは一度も経験したことがありませんでした。口頭発表はもちろんのこと、ポスター発表すらしたことがありません。そんな経験ゼロの状態から私の初めての国際学会が始まりました。
 6月中旬に指導教授からオーストラリアの国際学会に参加しようと声をかけていただき、その1カ月後に学会参加の申し込みをしました。そこから12月までの約4カ月間は悪戦苦闘の連続でした。まず、ゼミの時間外でもほぼ毎日のように先生方や先輩方と議論を交わし解析手法のブラッシュアップを行いました。また、学会での発表経験がない私は、発表用のスライドや原稿をほぼゼロの状態から英語で作る必要がありました。日本語ですら作ったことのないものを英語で作るということは、当たり前ですが、非常に大変なことで想像以上に苦労をしました。目的や手法を英語で説明するときにどのような単語・言い回しが最適なのか、辞書を片手に試行錯誤をしました。それでも、スライド・原稿作成が思うように進まず、オーストラリアに着いた時点で未だ完成していませんでした。私の発表は学会初日だったため、10時間以上の長旅で疲れているにもかかわらず、ホテルに着いてからも徹夜でスライド・原稿作成・発表練習をする必要がありました。発表当日の朝は疲労と緊張からすでにボロボロの状態になっていました。発表は緊張で足や手が震えながらも、なんとか無事終えることができました。ただ、経験不足が災いしてか、質問された内容に関してうまく英語で答えることができず、自分の言いたいことを理解してもらえませんでした。こんな自分の至らない部分ばかりが浮き彫りになるような学会発表でした。

発表後は現地の動物園で癒されました

発表後は現地の動物園で癒されました

自分の発表が終わった後は、他の研究者の発表の公聴に専念しました。発表時にどのような単語・言い回しを使っているのか、自分が最も悩んだところを人の発表を見て勉強することができました。
最後になりましたが、今回の学会発表において指導してくださった鎌倉先生、作村先生、いろいろな面で支えてくださった研究室の皆さまに深く感謝します。

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