05 REPORT

中国・福州で国際学会に初めて参加

2018年11月01日

理工学研究科経営システム工学専攻
博士課程前期課程 2 年

 
田丸 怜央奈 <私立富士見丘高校(東京都)出身>

■活動内容
学会名:2017 Asian Conference of Management Science & Applications(ACMSA2017)
期 間:2017年12月25日~28日
場 所:中国・福州
 
 私は、2017年12月に中国で行われた国際学会「ACMSA 2017」に参加しました。
 学会において口頭発表をしたのは今回が初めてだったため、緊張と不安がありました。参加に必要なabstractやfull paperといった書類とも初めて向き合い、これらの書き方を学びました。私は以前カナダへ留学していたので、英語で話すことに抵抗はありません。しかし、日常会話とは異なる専門的な内容であるため、うまく発表できるだろうかという心配がありました。指導教授である長塚豪己先生にご指導をいただきながら練習を重ね、出発前にはいくらか不安を和らげることができました。

▲福州は歴史と文化を感じられる街でした

 私はこの学会で「一般化逆ガウス分布に基づく劣化モデル」について発表を行いました。これは、ものの劣化現象を表す確率過程モデルに関する研究です。このようなモデルは、劣化現象の予測に役立てられます。精度の良い予測が行えると、設備や建造物などの効率的なメンテナンス時期を算出することができます。過去にも劣化モデルの研究は多くなされていますが、近年はより多様な劣化現象を表すモデルが求められています。私たちの研究では、過去に提案されたモデルよりも柔軟で有用性のあるモデルを提案することができました。この研究発表でも好評をいただき、論文投稿へのお誘いもいただきました。

 今回の学会発表を通して、改めて自分の研究と向き合い、学びを深めることができたと思います。また、他の研究者の発表を聞くことで他分野についても知ることができました。国際学会はさまざまな国から研究者が集まるため研究内容も多様で、とても興味深く有意義なものでした。そして、発表後には中国の街を楽しむこともできました。

 最後になりましたが、いつも熱心に指導してくださる長塚豪己教授と、日々研究や学びのサポートをしてくださっている中央大学に深く感謝いたします。



 

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