05 REPORT

語りきれない初めての国際学会

2020年07月01日

理工学研究科生命科学専攻
博士課程前期課程2年
 
森山 祐佳 <私立土浦日本大学高校(茨城県)出身>

■活動内容
学会名:European Amphibian Club 2019
期 間:2019年6月26日(水)~2019年6月29日(土)
場 所:ドイツ・ヴィッテンベルグ

 
 私は、2019年6月にドイツで開催されたEuropean Amphibian Clubでポスター発表を行いました。この学会では世界各国の両生類研究者が集い、4日間にわたり口頭発表やポスター発表、ワークショップを行います。私と同様にアフリカツメガエルを扱う若い研究者も多く、またアットホームな雰囲気で行われたため、初めての国際学会にぴったりであったと感じています。

 海外留学などの経験も無く、英会話力は皆無に近い状態であったため、「研究内容をしっかり伝えること、研究テーマの知識を深め議論できる状態にすること」に重点を置いて準備を進めました。まず、台本は森山先生にご指導いただきながら作成し、研究の合間を縫って繰り返し練習を行いました。
 研究内容を伝えるための重要な道具であるポスターには特に力を入れ、図に関しては色使いや文字の大きさを細部まで考え抜き、文章に関しては研究内容が忠実に伝わるように英語の言い回しに注意して作り上げました。さらに、知識を深めるために福井先生とは納得がいくまで話し合い、研究室のメンバーとは多角的な視点を得るために勉強会を何度も行いました。準備をした4カ月間は、観光する場所を考える余裕がないほど学会のことで頭がいっぱいでした。

▲ヴィッテンベルグの町並み

 本番直前は緊張で倒れそうでしたが、私は逃げずにポスターの前に立ちました。最初に聞きに来てくださった審査員の女性から突然「5分で説明して」と言われ、一瞬頭が真っ白になりました。私は一度深呼吸をして、ポスターを見ました。次の瞬間には、台本で覚えた英語が口からすらすら飛び出してきました。
 説明後には質問と「今後の展開を期待しているわ」というコメントをいただきました。考え抜いて作り込んだポスターは、しっかり私を助けてくれました。これが自信となり、その後はほかの参加者に自分から積極的に声をかけ、念願の世界の研究者との議論を成し遂げることができました。不安で仕方なかった2時間は、とても充実した、楽しいあっという間の2時間になりました。

 この学会を通して知識面やメンタル面が強化されただけではなく、その後の研究活動にもやりがいが生まれ、自信と誇りをもって実験を行うことができています。
 最後になりますが、このようなすばらしい機会を与えてくださり、指導してくださった福井先生と森山先生、さまざまな面で支えてくださった研究室の皆さまに深く感謝いたします。


 

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