05 REPORT

初めての現地での国際会議

2023年01月10日

理工学研究科精密工学専攻
博士課程前期課程2年

渡邊 夏生 
<神奈川県立市ケ尾高等学校出身>

■活動内容■
期 間:2022年7月25日(月)~2022年7月29日(金)
場 所:カナダ・トロント
参加した学会:Manipulation, Automation and Robotics at Small Scales 2022 (MARSS2022)
 2022年7月25日から29日にかけてカナダ・トロントで開催された「Manipulation、 Automation and Robotics at Small Scales 2022 (MARSS2022)」に研究室の仲間や指導教員である早川先生と共に参加しました。このMARSS2022は新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりに行われた現地での国際会議となりました。

▲国際会議の会場の様子

 この国際会議にはマイクロ/ナノスケールにおけるマニピュレーションやロボットの研究者が世界中から集まります。その中で私はマイクロ/ナノロボットのセッションにおいて「Adhesion control of modular microgel robots by light irradiation」という題目で口頭発表を行いました。この国際会議は、早川先生からお話をいただいたことがきっかけで、世界の研究者が参加する場でこれまでの研究成果を発信したいという思いから参加させていただきました。

 私達の研究はマイクロロボットという1mmの10分の1から100分の1程度の大きさのロボットに合体・分解できる機能を持たせるといったことを目的としています。マイクロロボットに合体・分解機能を持たせることができると、今まで行えなかった1種類のマイクロロボットでの複数の作業が可能になります。
 そんな学部時代から取り組んできたマイクロスケールの合体・分解ロボットについて、この国際会議で発表を行うためにもう一度、新規性や優位性に関して考え直し、発表の流れを作ることを心掛けました。さらには提出する原稿や発表資料に関して、早川先生や研究室の仲間にお力添えをいただき、細部まで修正を繰り返していくことで発表までたどり着くことができました。

▲発表の様子

 新型コロナウイルス感染症の影響もあり現地で発表する国際会議は初めての経験であったため本番では緊張の中、発表を行いました。緊張のせいもあり満足な口頭発表と質疑応答が行えたわけではなかったのですが、世界の研究者が集まる場で発表した経験は自分の成長の糧になったと感じることができました。

 国際会議での他の研究者の発表ではどの研究者の方も自分よりも発表がわかりやすく、面白い研究内容ばかりでした。特に自分が普段から読んでいた論文を書いている研究者の発表を目の前で聞けたことはとても印象に残りました。また、他の研究者の発表を聞いたことで修士の残りの研究において、一層高いモチベーションを持って取り組もうと思うことができした。
 この現地での国際会議への参加は、世界の研究者と共に英語で発表をできる貴重な経験となっただけでなく、その後の研究活動への高いモチベーションを生むことにもつながりました。

 最後に、このような機会を与えてくださり、ご指導を賜りました早川先生と様々な面で支えてくださった研究室の仲間、そして中央大学に心から感謝申し上げます。

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