05 REPORT

デューク大学への短期研究留学レポート

2023年09月13日


大学院理工学研究科 精密工学専攻
博士課程後期課程3年

 
金子 完治
 
留  学  先:デューク大学(アメリカ合衆国)
留学期間:
2022年8月~12月

▲デューク大学のチャペル

●留学先の概要、渡航までの流れ
 2022年8月から12月までの約4か月間、私はアメリカ・ノースカロライナ州のDuke大学に研究留学をさせていただきました。Tony Jun Huang教授が研究主催者(PI)を務めるAcoustofluidics Labに所属しました。
 Huang先生は私の研究分野で非常に著名な世界的研究者であり、以前から共同研究や留学の機会を得たいと思っていました。私の指導教授である鈴木宏明先生の協力などもいただき、Huang先生にコンタクトをして留学を快諾していただきました。渡航前に、自己紹介や日本での研究内容、留学してどのような形で研究テーマを進めるかをオンライン会議でディスカッションしました。

●現地での研究生活
 研究テーマとして、振動・音響流れを利用したデバイス開発の研究に従事しました。所属研究室ではメンター制度で研究を進めており、研究・プライベート関係なく、わからないことは何でもメンターに相談することができ、不安を解消できました。また、他のメンバーも留学生である私に興味をもってくれて、よくコミュニケーションをとりながら留学生活を進めることができました。日本と異なり物流が遅いことが多いため、必要な試薬が届くのに時間がかかる事態もありましたが、ラボメンバーと協力しながら必要に応じて代替措置を取るなどスムーズに研究を進めることができました。

▲ラボディナーにて


●私生活

 Huang先生は研究では求める水準が高く、緊張した雰囲気でメンバーも研究のミーティングを行います。しかし、Huang先生はラボディナーや懇親会を設けるのが好きで、定期的にラボイベントが開催されました。私もラボディナーを通じて、多くのメンバーと交流を深めることができ、楽しい思い出となりました。
 また、私はアパートとして、老夫婦が営む半ホームステイのような場所に住んでいました。非常に親切な方たちで、アメリカの祝日やハロウィーンなどの文化行事の際には、家族ぐるみでご馳走を振舞っていただき、アメリカの温かい文化を感じることができました。



●終わりに
 今回の留学は約4か月間と比較的短期だったので、現地での研究生活に慣れているうちにあっという間に帰国してしまった印象です。しかし、この短期間で得られた経験は何にも代えがたく、今後の研究生活でも大きな糧になると感じました。現在も、留学先で得た知見を活用して、研究テーマを継続・発展しています。今後、様々な形で応用できることを楽しみにしています。
 最後に、このような機会を与えて下さった中央大学大学院理工学研究科に心より感謝申し上げます。

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