02 GLOBAL PERSON

中央大学で学ぶ留学生 vol.5 [トルトウシン アナンダー]

 留学は自分を知り成長できる旅! 目標とキャリアの方向性が見つかった!

Turtuvshin  Anandaa(トルトウシン  アナンダー)さん
国際経営学部国際経営学科4年◆モンゴルからの留学生
(在学期間:2020年4月~2024年3月)
[掲載日:2023年10月25日]

自然科学系の知識を武器に、世界で活躍できる人材を目指して留学

メイ ヤモンカイン
 日本に留学した理由は、日本の文化に憧れていたこと、さらに将来的にコンサルタントになる夢をもっていて、日本でならそのための勉強ができると確信していたからです。

 日本文化の中でも、アニメが好きです。特に科学に関わる作品を子どものころからよく見てきましたが、ストーリーを楽しみながら科学的な知識を学べて好きな分野や興味を広げられるようなアニメはモンゴルにはありません。また、アニメ好きから声優に憧れるようになりました。自分も憧れの声優と同じ日本語で喋ってみたくて日本語を勉強することを志しました。それに日本でなら、専門的な知識も日本語も勉強できると確信しました。一石二鳥で素晴らしいと思いました。

 留学する前は、ウランバートルにあるモンゴル技術科学大学で、mining engineering(鉱山工学)を専攻して、数学・物理などの自然科学をベースに鉱物資源の研究を学んで卒業しました。理工学系の知識や専門分野のスキルは身につきましたが、起業したり、企業でグローバルな展開をしていくには学びが足りないと感じていました。そこで留学を決意して、まず日本語学校で2年間日本語を学びました。そして、将来のキャリア目標に合うプログラムを提供している中央大学の国際経営学部に入学しました。

素晴らしい仲間、先生との出会いやさまざまな経験で成長しています

▲ゼミの仲間たちとはとても仲良し

 留学して良かったことは数え切れないほどたくさんあります。留学生活は異なる文化に触れる貴重な機会です。新しい文化、習慣、食事、祭りなど、さまざまなことを体験して国際的な視野が広がり、新しい友人や国際的な友人との出会いは豊かな人間関係を築く機会になっています。さらに、言語力、異文化理解の拡充などのスキルを習得しながら、自分理解も深められました。
 日本でのひとり暮らしは、勉強以外にアルバイトや家事などいろいろなことを自分でする必要がありました。最初は何から始めたらよいのか分からなくて、気がついたら、課題に追われて睡眠時間が減って体調を崩したこともありました。今では良い経験だったと思っていますが、時間管理スキルの大切さを知りました。
 自分を深く知ることができたのは一番よかったと考えています。自己理解と自己分析を通じて、自分自身の強みや弱み、興味、価値観をより明確にできたと思います。

 国際経営学部での勉強からは刺激を受けています。私は外資IT企業を目指していたため、学部のプログラムの中でも、特に国際市場分析、Cross Cultural Management(異文化経営)、国際ビジネス法、国際マーケティング戦略、国際金融など専門的な勉強に力を入れてきました。企業研究や経営者の講演等はとても勉強になっています。ゼミでは、経営戦略・IT戦略・国際経営分野を専門に研究するシング マヘンデラ先生(Mahendra SINGH/国際経営学部准教授)の元で学んでいます。先生のカリスマ性に惹かれて受講しました。さまざまな分野のゲストを招いた講義と先生の指導によって、自分の成長を実感しています。
 また、現在は中央大学のモンゴルからの学部留学生は私一人だけのようですが、昨年度まで商学部に在職していた元在モンゴル日本国特命全権大使である清水武則先生(元中央大学特任教授)にはいつも気にかけていただき、非常に心強かったです。さらに2年連続でモンゴル人留学生向けの「中央大学モンゴル人留学生支援奨学金」を受給することができたため、経済的にとても助かりました。

 ひとり暮らし、大学での学び、就活、さまざまな出会いと経験によって、留学前に抱いていた自分の目標を広げ、キャリアの方向性を見つけることができました。

将来の夢はモンゴルで起業すること

 今後の目標は、日本で就職して国際的なキャリアを構築することです。3年生のうちからインターンに参加をするなど積極的に就活しました。多くの企業にエントリーしたくさん落ちて心が折れそうにもなりましたが、希望していた外資系IT関連の企業から内定をもらうことができました。ここで数年間コンサルティングの実務を学び、プロジェクトや課題解決を通じてリーダーシップ経験を積み、ビジネススキルを向上させていく予定です。内定先ではグローバルに活躍する人材育成にも力を入れているため4月からの入社を楽しみにしています。そして長期的には、母国のモンゴルでグローバル企業を立ち上げたいと考えています。

 

留学を考えている後輩の皆さんへのメッセージ

 留学は自分を知る旅だと考えています。皆さんにもこの自己成長の旅を経験してほしいです。不安で悩んでいる人もいるでしょう。確かに、大変なこともあります。しかし、そこで得られるものはもっと貴重です。留学はみんなの人生における大切な経験と新たな仲間に出会える機会となり、将来に多大な影響を与えるでしょう。留学生活が素晴らしい思い出と成長をもたらすことを願っています。

最後に、留学は冒険で、みんなが冒険者です。
どんな困難も乗り越えて、この素晴らしい冒険に飛び込んでみましょう!

▲2022年10月、ウランバートルにオープンしたモンゴルの新名所「チンギス・ハーン」博物館にて。2023年夏に帰省したときに撮影

To those students who are interested in studying abroad,


As you approach the next chapter of your academic journey, I want to introduce about the Chuo University.

I am sure Chuo University can be gateway to your academic excellence and personal growth. Chuo University boasts histories of academic achievements and innovations. The programs are designed to inspire curiosity, critical thinking, and creativity, that let you prepare for the future success in an ever-changing world. Also, Chuo University values diversity and fosters a multicultural atmosphere. So, there are many international students in this community, where you'll have the chance to broaden your horizons, make lifelong friends from around the world, and develop a global perspective.
Don't worry if you're not fluent in Japanese yet because some programs are available in English. Personally, I love the campus of Chuo. It is super big and what’s more, very beautiful, which makes your studying comfortable.

I believe that studying abroad is a journey of self-discovery. I hope all of you can also experience this journey of personal growth. Some of you may be feeling anxious and uncertain. There are challenges along the way indeed. However, what you gain from this experience is even more valuable. Studying abroad offers you the chance to make important memories and meet new friends, which will have a significant impact on your future. I hope that your time studying abroad will bring you wonderful memories and growth.

Last but not least, studying abroad is an adventure, and all of you are adventurers. Overcome any difficulties and dive into this awesome adventure!