02 GLOBAL PERSON

グローバル・パーソンを目指す中大生 vol.28

初めての海外で安心して学べた短期留学。この経験を生かして夢に近づきたい

原 舞花 さん | 【商学部】Future Global Leaders Program

商学部 金融学科 2年
[掲載日:2019年02月22日]


大きな夢を抱いているのに
自分に自信を持てなくて、一歩を踏み出す勇気もない。
気が付けば、だらだらと過ごしがちな大学生活。

勇気を出して行ってみたサンディエゴでは、
世界中からの学生と一緒に過ごすことができた。
彼らと共に学び、語り合う時間を通じて、
自分の価値観が変わってきた気がする。

何事にも意識して、気持ちを込めて、行動してみよう。
これからの夢の実現のために。

 

自分自身にも英語力にも自信はないけれど、勇気を出して海外に行ってみよう

▲個性的な建物が目を惹く大学の図書館

 中学生の頃からの夢は起業すること。経済学や経営学等、起業に必要なことを学ぶために商学部に進学し、2年次になってからは、商学部教授の飯田朝子先生の演習に力を入れています。
 演習では、広告のキャッチコピーについて学んでいて、大好きなカルピスをテーマに、歴代のキャッチコピー等を調べています。広告ひとつをみても、対象者層や流行等にあわせて、言葉の使い方だけでなく、物・人物・商品をどのように見せるか、売り込むためにさまざまな要素が絡んでいきます。時代で変化もあり、答えの出るものではないだけに、とても奥が深いです。

 海外留学に目を向けたのは、将来のためにも幅広い視野を身に付けたかったからです。また、高校時代に1年間アメリカ留学を経験した友人の影響も大きかったです。彼女は帰国後、1つ下の学年に復学したのですが、高校生にとっては学年が下がっても留学を選ぶということは、ものすごい勇気がいる決断だと思います。そんな彼女を尊敬しますし、留学先で学んできたことや海外生活の様子等を聞くたびに、成長した彼女に刺激を受け、私も大学に入ったらいつかは、と思ってきました。

 しかし、海外に行ったこともない私には彼女のように長期留学をする勇気もないし、大学のビジコン実行委員など日本でやりたいことがあったので短期の留学を検討しました。商学部には、Future Global Leaders Program(フューチャー・グローバル・リーダーズ・プログラム)という短期留学のプログラムがあり、長期留学に比べて英語力に多少不安があっても大丈夫だと聞いて、カリフォルニア大学サンディエゴ校へ留学することを決めました。

 留学前には、「無事に帰って来れるかな?」「英語が苦手だけど通じるかな」「現地の学生とうまく交流できるかな」等と不安がいっぱいでした。どちらかというと人見知りで、英語もそれほど得意でもありません。現地で学生とスムーズにコミュニケーションをとれるようになるには、自分をどんな風に見せればよいか、どう切り出せばよいかなど、広告の手法を参考にして考えました。そして、考え付いたきっかけづくりの方法は、「洋楽」でした。これなら楽しんで英語に慣れることもできるし、同じ楽しみを持つ人も見つけやすいと思いました。毎日、洋楽を聞いたり、アーティストのことを調べたりして備えました。
 

授業は学生も先生も真剣勝負! 伝えたいという気持ちがあれば相手に伝わります

▲大学での授業の様子

 留学先のカリフォルニア大学サンディエゴ校には、留学生を受け入れる制度が整っていて、さまざまな人種の学生が在籍しています。私たちのほかにも日本人留学生がいました。留学のカリキュラムでは、やさしい英語を用いた留学生のための授業が設けてあり、そのほかにさまざまな分野の中から選択できる授業がありました。選択授業では、商学部系の株や金融の分野などを選びました。

 中央大学からは、商学部の仲間と文学部・英文学専攻の学生と私の3人で参加していました。授業での難しい英語は文学部の子に教えてもらい、経済や社会系の授業では私たち商学部生が解説するというように、互いの得意分野を活かしてサポートし合いながら授業に臨みました。
 
 アメリカの大学の授業を受けて、まず感じたことは、学生の「学ぶ意識の高さ」です。日本での私は、授業で興味のない内容になると、集中できなくなり、ただ座っているだけになってしまうこともしばしばあります。しかし、アメリカの学生は違いました。授業中に居眠りする人などいないし、真剣な様子で授業を受けています。自ら挙手して質問したり、意見をどんどん発言していきます。私よりも英語が苦手そうな留学生でも臆する様子などなく授業を受けています。

 また、イタリア人の先生は、先生自身がネイティブではないことをあげ、「自分は英語があまり得意じゃないけれど、一生懸命に伝えるから」とおっしゃって授業をすすめていました。ネイティブではなくても、真剣に伝えようという気持ちがあれば、考えが伝わるということを教わりました。

 今回の留学プログラムの中には、裁判所等を訪問見学する機会があり、現地の裁判所で働いている韓国人の方からアメリカで活動している話を聞くことができました。同じアジア人が、アメリカで活躍していることを直接聞けてとても励みになりました。 

 滞在中は、日本語が流暢なサポート担当のコーディネーターさんがいるので、些細なことも気軽に相談できる等、安心して過ごすことができました。さらに宿泊先の寮には、各自の部屋があり、シェアルームで仲間と過ごせるので、とても快適でした。
 

▲仲良くなった現地の学生と


◀現地のスーパーマーケットにはスイーツがたくさん並んでいました。アメリカの食事やハンバーガーといった軽食やジャンクフード類の味は美味しいですが、どれも半端ないサイズで本当に困りました。食事を残さない美徳を持つ日本人には、食事を残すことに罪悪感を覚えてしまうかもしれません。


成長するために必要なこと、多様な価値観など、たくさんの発見がありました

▲お世話になったコーディネーターのジェイコブさんと一緒に留学した中大生の2人と

 2週間という時間は短いものでしたが、初めての海外へ、勉強を目的に行くことができて本当によかったです。学生や先生が真剣に取り組む授業に出て、私は中央大学商学部でちゃんと学んでいるんだろうか、などと考えさせられることがたくさんありました。帰国後は授業への気持ちの入れ方が変わってきたように思います。また、もっといろいろなことを考えながら日々を過ごさなくては、起業という夢の実現に結びつかないことだと実感できました。

 今はインターネットが普及しているので、その場所に行かなくても、現地の情報を簡単に得られます。しかし、実際にその場で見て、聞いて、体験しなければわからないことがたくさんあると思いました。一歩を踏み出す勇気を持てたこと、自分の考えをどう伝えるか・伝えるための工夫、苦手でも意識して学ぶ・会話する、挑戦すること、吸収するおもしろさなどをこの短期留学が教えてくれました。
 また、これから自分が成長していくために必要なことや何をどう選択していくのか等を考える良いきっかけにもなりました。日本では普通のことであっても、捉え方が違っていて驚くこともありました。生まれ育った国や環境によって、物事への取り組み方や考え方の違いを知り、人を見る目や視野が広がったように感じます。そして、事前に準備した「洋楽」は、現地大学生とコミュニケーションのきっかけとしては、大成功で、好きなアーティストの話から会話が弾んでいきました。

 日本に戻ってきて、友人から「明るくなった」「フレンドリーになった」と言われるようになりました。きっとこの留学中に自分自身が意識して行動したり、留学先の学生たちを見て学んだことのおかげだと思います。
 アメリカで見てきたこと、自分が意識して過ごしたこと、多様な人がいて考え方もさまざまであることなど、多くの経験をして発見もありました。この経験を活かして、ひとつずつ夢を実現させていきたいです。
 

▲演習の研究テーマにするほど大好きなドリンクを大学生協で発見!アメリカの商品名は「カルピコ」!!

商学部の留学プログラム<Future Global Leaders Programのここが良い!>

・英語力に自信がなくても、レベル別の英語の授業を受けられる。
・日本語のわかる現地コーディネーターのサポートがあるので、初めての海外留学でも安心。
・選択制の授業プログラムがあり、自分に合う授業を受けられる。
・世界各国からの留学生が集まる大学なので、多様な価値観を知ることができる。
・語学留学というよりもアメリカの風土や文化に触れることを重視したプログラム。
・長期留学に行く前に、参加するのもおすすめ。
・海外初心者にぴったりの短期留学。

◎2018年度は、1週目に語学研修を加えた、3週間のプログラムで実施しています。

<原さんの活動経歴>

2018年2月 Future Global Leaders Program(2週間): アメリカ・カリフォルニア州

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